自分を責める必要なんてない
私の母親が行っていた虐待の1つに「長時間の正座」があった。
母親の見ていたニュース番組のチャンネルを自分の見たいものに変えると、母親は私を完全に無視しはじめ、顔面を叩いて、家の外に立たせる。
何度も何度も寝ている母親にお願いしに行って、家に入れてもらう。
ここまでは40分ぐらいかかる。
どんなに暑くても、寒くても、汗をかきながら、ひんやりした床を感じながら、そこから8時間ほどリビングの外の廊下に置いてもらう。
そこからは、母親の望む言葉を言うまで、母親が満足するまで、何度も何度も謝罪しに行く。
自分の何が悪かったのか、わからなくても考える。
自分のこんなところやあんなところが悪かった、だからお母さん私を100回殴ってください。
結構な長文を完璧に暗記して、母親のほしい言葉を推測して、大きな声で、そして土下座もしっかりしないと。
そんな家に育った。
だけど、カウンセリングを受けて、そしてそれを実生活に応用してわかったのは
「自分が悪い」という思いは、何の役にも立たないのこと。
自分を傷つけて、自分の生産性を低下させる考え方。
私はあの家でいる時間の多くを「自分を責めて、追い込む」ことについて考えるのに費やした。
だけど、そんなもの全部無駄だった。
いらないんだもの。
あんなにあの家で大切にされてきた絶対的教えが、こんなにも無駄だったんだなあって。
じゃああの時間はなんだったんだ。本当に、クソみたいな時間だったなあって思う。
もうそんなものはいらない。
「自分は悪い」で思考停止させないから。
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