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絶対流行るからみんな知っておけ!Phonkの話

みなさん、こんにちは!
I’chiba’nです!

今日は「絶対流行るからみんな知っておけ!」
Phonk
の話です!



Phonkって何?

Tiktok とか、InstagramのReelsとか、
最近流行っているShortsフォームを見ている方だと、
この曲を一回は聞いたことがあるかと思います!

なんの特徴もなさそうだった人が
画面が変わりながらいきなりイケメンになったり…

めっちゃくちゃ派手な足の動きを見せる
ダンスの動画だったり…

そういったいろいろな動画に使われたこの曲、
Dxrk ダーク「RAVE」が、本日の主人公、Phonkです。

正確には「Drift Phonk」とも呼ばれるこのジャンル、
なんだか暗くてホラーな雰囲気を醸し出しています。

それでもPhonkは
映画、K-Popアイドル、上記のTiktokなど、
さまざまなところで取り入れられて、
最近は少しづつですが
ポピュラーミュージック市場でも耳にするようになってきています。


Phonkの始まり

Phonkには、今でこそエレクトロのムードがありますが、
その始まりはMemphis Rapというヒップホップでした。

Memphis Rapの中でも、Three 6 Mafiaは
ホラー映画などからインスピレーションを受け、
暗くて怖い雰囲気の曲をたくさん作りました。

そんな彼らに影響を受けた「SpaceGhostPurrp」が
より遅くて、重くて、怖い雰囲気の曲を作り始めます。

そして、
そういった自分の音楽を「Phonk」と呼んだのです。

特徴的なのは
暗くてホラーな雰囲気の曲調と
Cowbellという楽器です。

Cowbellの音は、Phonkになくてはいけない音になります。



Phonk、EDMになる

Phonkはその独特な雰囲気のおかげか、
当時活動中のヒップホップアーティスト、プロデューサーたちに
大きな影響を与えました。

その中には、ヒップホップだけではなく、
エレクトロミュージック、いわゆるEDM
作っていたアーティスト達もいて、
彼らは、Phonk特有の暗くてホラーなムードを引っ張ってきて
EDMに取り込みました。

Phonkはこの時点から、Trapのように
ヒップホップとEDM、両方の形で存在するジャンルになりました。

聴いて分かる通り、
記事の頭で紹介した
Dxrk ダーク の曲にかなり近い雰囲気になってきましたね。

リズム楽器からメロディー楽器になった
シンセサイザーのCowbellがくれる恐怖感、
そしてハウスに基づいた四つ打ちのリズム。
(ハウスリズムはPhonkの必須要素ではありません。)

Phonkはこうやって少しづつ、
EDMシーンの中でもかなり魅力的なジャンルとして
その名を広げてきたのです。

そして、ここでまた面白い動きが起こります。
Phonkの冷たくて重い曲調のせいなのか、
レイスといった高級車が街を流して(ドリフトして)いる動画の
バックグラウンドミュージックとして
Phonkが使われ始めます。

車が「ドリフト」している動画と「Phonk」が出会い、
EDM化されたPhonkは「Drift Phonk」と呼ばれるようになりました。

この「Drift Phonk」が
Tiktokなど、Short Formコンテンツの
バックグラウンドに使われ、多くの人に愛され始めました。


Phonkの今


ヒップホップから始まり、
いろいろなプロデューサーによってその姿を変えてきた「Phonk」。

「Phonk」が一番流行った国は、ロシアだったようです。

(ロシアのプロデューサー、Kaito Shoma「Scary Garry」)

冷たくてホラーな曲の雰囲気がロシアの人たちに刺さり、
ロシア出身のさまざまなプロデューサー達が
「Drift Phonk」に倣い
「Phonk House」のようなPhonkの下位ジャンルを開発し、
世界的にヒットさせています。

Phonkは、その独特な雰囲気のおかげでヒットしましたが、
皮肉なことに、その雰囲気のせいで
今まではあくまでもEDMファン
もしくは一部のPhonkマニアが好きなジャンルに過ぎませんでした。

でも、最近はポピュラーミュージックに登場する機会も増え、
その独特な雰囲気をアピールし始めています。

ITZYのメンバーであり
ソロ活動でも愛さえているK-PopアーティストのChaeyYeonは、
「Drift Phonk」を今回のアルバム曲のカップリング曲として発表しました。

その暗い雰囲気を維持するため、
メロディーが少し曖昧な状態のまま仕上がってしまった感じはありますが、

ポピュラーでないと聞いてもらえない韓国において
まだアジアではマニアックであるPhonkが発表された、という点。
それだけで十分意味のある曲です。

Spotifyには、このPhonkの流行りに対応した
専用プレイリストも用意されていますので、
いろいろなPhonkを聞きたい方は是非、聞いてみてください。




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