誰とバンドを組むか

「誰をバスに乗せるか」

経営やビジネスに興味がある方なら聞いたことがある有名なフレーズ。

経営のバイブルと言われる名著『ビジョナリーカンパニー2−飛躍の法則』の一節です。

いろいろ言うより、転載したほうが良いと思いますので、本の一節を、まずはご紹介。

−−転載−−
偉大な企業への飛躍をもたらした経営者は、まずはじめにバスの目的地を決め、つぎに目的地までの旅をともにする人びとをバスに乗せる方法をとったわけではない。

まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、その後にどこに向かうべきかを決めている。

要するに、こう言ったのである。

「このバスでどこに行くべきかは分からない。しかし、分かっていることもある。適切な人がバスに乗り、適切な人がそれぞれふさわしい席につき、不適切な人がバスから降りれば、素晴らしい場所に行く方法を決められるはずだ」

飛躍を導いた指導者は、三つの単純な真実を理解している。

第一に、「何をすべきか」ではなく「だれを選ぶか」からはじめれば、10キロほど走ったところで行く先を変えなければならなくなったとき、どうなるだろうか。
当然、問題が起こる。だが、人びとがバスに乗ったのは同乗者が気に入ったからであれば、行く先を変えるのははるかに簡単だ。
「このバスに乗ったのは、素晴らしい人たちが乗っているからだ。行く先を変える方がうまくいくんだったら、そうしよう」。

第二に、適切な人たちがバスに乗っているのであれば、動機付けの問題や管理の問題はほぼなくなる。
適切な人材なら厳しく管理する必要はないし、やる気を引き出す必要もない。最高の実績を生み出そうとし、偉大なものを築き上げる動きにくわわろうとする意欲を各人がもっている。

第三に、不適切な人たちばかりであれば、正しい方向が分かり、正しい方針が分かっても、偉大な企業にはなれない。偉大な人材が揃っていなければ、偉大なビジョンがあっても意味はない。

「ビジョナリーカンパニー2ー飛躍の法則」ジム・コリンズ 著/山岡洋一 訳/日経BP社
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私の言葉でいれば、「誰とバンドを組むか」。

”才能や技術、センスも大切だが、バンドを組む時、最も大切なことは、好きな音楽や創りたい音楽が一緒なのかという「音楽性」だ!”
と聞きます。

バンドが結成されるのも「音楽性」が一致したときであり、解散するのも「音楽性」が合わなくなってきたとき。

良いと思う物事が、なんとなく似ていたり、思考や価値観に、なんとなく共感できたり。
そんな「なんとなく」の感じで、繋がったメンバーで創るチームが、大事だということだと思います。
「小事」ではなく、「大事」だってこと。

それは友人、恋人、夫婦や家族なども同じだと思います。
頭で繋がっているのではなく、心で繋がっているのがパートナーであり、それが仲間だと。

ちなみに、仲間は、英語で「Company」といいます。
つまり、会社とは仲間で作ったチームのことです。
株式会社いわやは、「Iwaya Company」であり続けたいです。

今日は私の残された人生の第1日目だ。運命の初日としよう。多謝