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あの、自分の言葉の重みを考えたことありますか?


女の子の名前ならすぐ覚えられるんやけどなあ、男の子は覚えれんのや。
○○くんなんかおったかおらんかったか分からんわ笑
まあ、名前覚えるのが苦手やから許してくれえ



うわ、、、。
その発言大丈夫そう??

大丈夫じゃないしほぼアウトだし。
おそらくアイスブレイクのつもりだろうけど、コミュニケーションを取るのにその価値観を持ち出すのは配慮が足りないよなあ。


今日は外部研修の日で、複数社の新入社員が合同で外部講師の話を聞きました。
冒頭の発言はその講師の方のものです。

僕はこの発言を聞いて、「え、その発言ダメじゃないですか」と言いたくなったし、その講師が面白半分で言っている様子もすごく不快に感じました。


あの発言の何が嫌なのか。
うまく言葉にできない。言語化できない。
だから深掘りをしてみようと思います。


このマインドマップを書いてみて、僕は人を無意識で傷つける発言に対して不快感を持っていることに気づきました。
その理由として、
・文学研究や論文執筆を通して言葉選びにこだわってきたから、配慮の掛けた言葉遣いをする人に対して敏感になっている
・自分自身、言葉に救われた経験がたくさんあるから、言葉の持つ威力を知っている
という理由を考えました。

僕がたくさんの言葉に救われたエピソードは以下の記事へ。


大そうな理由であるが、はたと思い至りました。
僕は人を無意識で傷つける発言をしていないと断言できるでしょうか。

わからない。

もしかしたら、僕の言葉に傷ついている人がいるかもしれません。
そう思うと、今日の講師の発言も無批判に攻めることはできないのかもしれません。


令和の価値観とひとくくりにして自分の考えがすべて正しいと考えているわけではありません。
多様性が叫ばれる時代だからこそ、あの講師の発言も一つの価値観のあり方として存在を認められるべきです。

それでも、僕はあの講師の発言が受け入れがたいです。
受け入れてしまっては僕の信条に反するような気がします。


言葉にこだわる。


相手の言葉に敏感である以上、自分の言葉にも責任を持たないといけないと強く決意した出来事になりました。



追記

あの講師の最初の発言は悪気はなかったのかもしれないと考えていた矢先、
「○○くん、AとBのお店に彼女を連れていくならどっち?」
「あ~、そっちね、少し薄暗くてなあ、やましいこと考えているんやないやろうなあ」(へらへらしながら)

はい、この発言は完全にアウトです。
もう、個人的な価値観を押し付け、かつジェンダーの観点に何も配慮していない発言です。

最初の発言もきっと自分の考えが偏見に満ちた考えだとは気づかずに言ってるんだろうなと思いました。
自分の発言には十分気をつけます。


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