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インターハイ・甲子園が無くなった君達へ

今日の午後、遂に高野連が大きな決断を下した。

『戦後初の甲子園の中止』

日本の夏の風物詩とも言えるイベント。
全国の野球ファンは勿論のこと、普段は野球に興味がない人でさえ、甲子園になると地元の高校を応援する。
そして毎年数多くのドラマを生み出す。

そんな甲子園が中止。
息子のために毎朝早起きしてお弁当を作ってくれていたお母さん。試合のたびに声を枯らして応援してくれたお父さん。まるで息子のように時には優しく時には厳しく叱咤激励してくれていた近所の熱狂的な野球ファン。彼らが楽しみにしていた選手の晴れ舞台が無くなってしまった。

そして何より、甲子園を目指し青春の全てを野球に捧げて努力してきた全国の高校生達は、その夢に挑戦する権利さえ奪われてしまった。そのやるせなさと言ったら計り知れない。

甲子園だけではない。全国高校総体、いわゆるインターハイも今年は中止となってしまった。インターハイも夢が集まる場所である。特にサッカーをやっている子はインターハイの活躍がこれからの進路を左右すると言っても過言ではない。

僕も高校3年生の時にチームがインターハイに出場した。県大会を5年ぶりに制覇したあの瞬間は高校3年間の中で間違いなく1番嬉しかった瞬間だった。

そんな舞台で闘う挑戦権すら得ることができない選手達。正直、かける言葉は見つからない。


それでも、選手達は切り替えるしかない。
甲子園が無い。インターハイが無い。それがなんだ。それがどうした。
人生はこれからもずっと続いていく。この悔しさをバネにしてさらに成長してやろうじゃないか!!

甲子園に出れないから進路が定まらない?
インターハイに出れなかったから大学から推薦が貰えない?

そんな大学なんて行かなければいい。
大学なんてそれこそ山のようにある。本気で挑戦できる環境なんて幾らでもある。スポーツ推薦はそこに行く手段の1つでしかない。

君達にはまだまだ無限の可能性がある。
まだまだスポーツを楽しめる余地がある。
今はまだ難しいかも知れないけれど、また新しい目標を見つければいい。何かに本気で向き合った経験のある君達なら絶対に見つけられる筈だと思う。

そして、甲子園・インターハイが無いことで部活を事実上引退する選手達も多いだろう。
現実に打ちひしがれてる時間は勿体無い。
クヨクヨしていても現実は変わらない。
次のステージで活躍するために今できることをやればいい。

推薦で大学に行けない?
勉強して一般受験すれば良いじゃないか

僕は高校3年生の時、高校サッカー選手権に出るつもりでいた。だけど現実はそんなに甘くなく、県予選準決勝でまさかのPK負け。11月半ばにして引退することになった。

正直悔しかった。3年間をそこにかけていたと言っても過言ではない。寮に入ってまで目指していた目標を達成することができなかった時、涙が止まらなかった。1週間以上、空っぽの状態が続いていた。

だけど、この借りは大学で返すと決めた。
もうその時期はスポーツ推薦の入試は終わっていて大学に入る術は一般受験しか残されていなかったから、そこから必死になって勉強してなんとか行きたい大学に滑り込む事ができた。

そして大学では高校の時と同じように、いや、高校の時より全力でサッカーと向き合っている。
しかし、大学最後の今年、未だに東京都大学リーグ戦は開催が未定。学生生活最後のサッカーができるかどうかもわからない状況に陥ってしまった。

でも、ここで環境のせいにして足を止めてしまっては意味がない。今自分達にできること、チームに残せることを考えて日々を過ごしている。

何が言いたいかと言うと、君達が今までしてきた努力は決して無駄なんかではないということ。
この先も人生は続いていく。この経験は必ず人生で生きる。なぜ自分達だけこんな目に…そんな風に悲観的にならず、この逆境を跳ね返すメンタリティでこれからも輝いていってほしい!!

高校生としての時間はまだまだたくさんある。今から進路を変更することだって可能な筈だ。全ては自分次第で道は開ける!
ピンチをチャンスに変えて突き進んで欲しい。

僕も負けないくらい頑張る💪
納得いく形で部活動を終わらせる事ができるように自分にできることをやる!
だから、みんなも負けずに頑張って欲しい💪
スポーツの価値をみんなで改めて示そう!!
コロナに負けるな!!!



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