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月並みな質問で恐縮ですが、終末何してますか?『ディープインパクト』

やあ、僕だよ。
聞いてくれ、僕の中の子猫ちゃんがやってくれたのさ!

メルカリ出品はまだ終えてないし、応募した仕事は先ほど失注してしまったのだけれど、失注に際して相手先の人が丁寧なメッセージをくれたし、ご飯に合う美味しい夕飯が出来たから、今日はいっぱい花丸なのである。

ここまで理想的に過ごせる日はそうない。
こんな時に観るものは絶対絶対、ぜーったい外すわけにはいかない

それで、今日はこの一本を選んだんだ。
名作はいつ観たって名作で、コロナ禍の渦中だからこそ身につまされる作品だと思ったよ。
これに関連して、「もしも終末が来たら僕が何をするのか」についても書いていくね。

さあ、今日も始めようか。君の愛している人を思い浮かべながら読んでくれると嬉しいな。

本作あらすじと感想

舞台はアメリカ、巨大彗星が地球に衝突する話。いわゆる隕石衝突もの終末ものの亜種、あるいはその一つ)である。

初めて観た中学生以来、二度目の視聴。
というのも、『ディープインパクト』と『アルマゲドン』なら、僕は断然『アルマゲドン』派なのだ(ブルースウィルスが大好きすぎるせい)。

同年公開で設定の似たこの二本はよく比較される
ハリウッドでは有名脚本家の本でもコンペ形式になることが多くあるそうだから(道理で面白いはずだ)、どこかでアイデア流失したのかたまたま被っただけなのか分からないが、いずれにしてもこの比較において『アルマゲドン』はずいぶん劣勢なことが多い。

脚本が稚拙で展開がご都合主義。科学考証をするまでもなく、公開当時ですら設定が穴だらけ。
主演のブルースウィルスの演技も痛烈にこきおろされている。が、それらは些細な問題エアロスミスの「I Don't Want to Miss a Thing」だけでお釣りがくると僕は思ってる。
大体ハリウッド映画に何を求めてるんだ。火薬とCGと愛とアメリカンドリームさえあればいいのさ。

おっと、思わず『アルマゲドン』の擁護をしてしまった。
『ディープインパクト』のいいところは『アルマゲドン』と概ね真逆なところである。

素人目には矛盾のない設定と展開、宇宙エリート組と美人記者、若いカップルの三つの視点で進んでいくシナリオは入り組んでいながらも分かりやすく、どの視点にも感情移入出来るようなキャラクターの作り込みがある。

そう、彼らは完全無欠のヒーローではない。
下心や見下しや自己承認欲求、その他もろもろの人間らしさが彗星衝突前に描かれる。
だからこそ、彼らがついに滅びるその間際の選択がより美しく、観ている者の心を打つ(全編演出が控えめなのがいい)。

僕らは果たして、彼らのような美しい選択が出来るだろうか。
浅ましくみっともなく呆然自失の中、ただただ泣いて終末を迎えるのかもしれない(それだと映画化はされないだろうな)。

一度も観たことがない君はもちろん、何度か観た君もぜひコロナ禍以降に観ると少し感想が変わると思うからこれを機に観てみてほしいな。

終末まであと1か月

後手後手に回るイメージがある日本政府だけれど、さすがに腐っても先進国なのだから隕石衝突の1カ月前にはシェルター建設や収容する国民の選別は終わってるだろう。

作中ではシェルターにアメリカ人100万人を収容する設定だった。
となると、日本はざっくり50万人くらいか(根拠なし)。その内政府要人や研究者が1万人として、49万人がランダムに選出される。
49万人の中で妊婦は優先度高いはずだ。一人分の食糧で二人確保できるのだから。

医療は整ってないだろうが、出産リスクの低い個体を選んで自然分娩を押し切り、万一死んだとしても一人失うだけ。
コストとリターンを鑑みても妊婦を多くするメリットはありそう。
更に作中の設定を借りるなら、50歳以上は選外とのことだったのでざっくり4500万人中24万人に選ばれればいい(乱暴だが男女比率は半々とした)。

厳密に言えば189分の1だけれど、優先度を考慮した甘々想定で150分の1にしてみようか。

150分の1といえばライトミドルのパチンコ台スペック程度である(例えばこの台とか)。
これを一回転で大当たりを引く確率だ。ああ、これ無理ゲーだわ。

いや、希望を捨てずに150分の1を考えてみよう。

モンストのピックアップ限定キャラクターのガチャ確率が約0.6%(150分の1)らしい。
僕はリリース直後のモンストしかやったことないんだよなぁ。
11月29日(本日)12時より超獣人祭なるガチャイベントが始まるようだ。Twitter界隈での出玉感を見てみる。ほう、結構10連で出てるじゃないか。

と思って50人ほどチェックしたが、意外にも単発でピックアップが出てる人は一人だけだった(単発勢を探すのが大変だった)。
予想通りだが、0.6%というのはかなり低い確率らしい。世知辛い現実である。

終末まであと1週間

どうせ僕のことだから、国民選別ガチャを大外しするはずだ。両親からも夫からも「お前は運が悪い」と言われてしまうだけある。

ガチャから外れた時はどういう気持ちだろう。
さすがに外れが確定した日は夫と一緒に落ち込むと思うけれど、僕の人生の中でも随一精神が安定している最近である。生来の希死念慮が良い意味で作用するんじゃないかな。

例えば選別ガチャに当たったとして、セキセイインコとフクロモモンガは連れていけない気がする(大規模災害が起きた時のペットの避難の難しさは未だ課題だ)。
それなら、彼女らと夫と50歳以上の両親と実家の犬と共に最後を過ごしたい。

妹家族は運が良さそうだから選別ガチャが当たる気がする。
となると妹も旦那さんも実の両親を死地に置いていかなきゃいけないのか。筆舌に尽くし難い苦悩。僕も姪っ子たちとちゃんとお別れしなければ。

1、2日は数少ない友だちに連絡を取って最後の会話をしよう。
幸い、連絡の取れる範囲の友だちは皆会えそうで何より。普段写真や動画を撮るのは好きじゃないけれど、終末間際に観返せるようにしておきたい。

そういえば父がしきりに秩父に行きたがってたなぁ。
僕ら夫婦の思い出の宿も秩父にあるのだ。であれば、終末に秩父に行って温泉に浸かるのもいい。
電気や水道、ガスはギリギリまで大丈夫そうだが、ネットサービスは軒並み使用不可になっているのかな(Googleは使えそう)。

であれば、読書しか出来なくなるか。
何を持っていこう。僕の大好きなモネの画集は外せない。美術館は文化保存のために多くの作品がシェルターに持って行かれているはずだから、行っても意味がないのが悲しい。

終末まであと30分

いよいよ隕石衝突である。
こうなったら両親や動物たちと最後の別れを言い、夫と二人で過ごすことになるだろう。

これだけは決定してるのだけれど、僕らは最後まで別れの言葉を言わずに終末を迎える
夫の大好きなお寿司と僕の大好きな甘い物を用意してゆっくり食事する。
食事を終えたら、二人でぎゅっと抱きあって同じくらい震えながら目を瞑って最期を迎えるのだ。

怖いけれど、なかなか良い最期だ。
通常の人生なら片方が遺され、必ず絶望することになる。
それが最期まで共に在れるなら、幸せと言っても過言ではないと思う(そしてやはり、これでは映画化はされないだろう)。


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