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読了!石田衣良「池袋ウエストゲートパークⅢ」


《粗筋》
最凶のドラッグ、偽地域通貨、連続ホームレス襲撃...壊れゆくストリートを抜群の切れで駆け抜ける、新世代青春ミステリー。IWGPシリーズ第三弾。


《感想》
IWGP通して、グロいシーン、怖いシーンもいっぱいあるけど人助けして全く違うタイプの友達が増えていくのが温かいよね。

ドラッグの話はかなり親しみ深くて好きだったな。キメ方、キマってる様子がかなりリアルに描かれてた。


《引用》
いちいち覚えることもできない軽い勝者たち。それは個人でも会社でも変わりないようだった。だいたい子供たちでも分かるような勝ち負けになんの意味がある?(P68)

やくざの揉め事に、うちのおふくろが手を貸す?俺としてはそんな秘密兵器をあんなちいさな組織につかうつもりなどなかった。(P107)

それぞれの立場にそれぞれの物語がある。正義も悪もどっちでもかまわない。生き生きしてるほうが勝ちさ。(P131)

俺はちょっとしたトラブルで誰かと結びつき、忘れない輝きをあげたり、もらったりする。(P134)

ガキどもはどんなクスリにでもお気軽に手をだしてしまう。音楽がカッコよく聴こえるおしゃれなクスリだなんて言われたら、頭の悪い中高生にはなんの抵抗もないだろう。(P268)

(2021/5/17)

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