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ALPI4000

北イタリアを舞台とした峠を走りまくる山岳ブルベ。

それは北イタリアを舞台とした峠を走りまくる山岳ブルベ。
走行距離1500km獲得標高21000mという私史上最高獲得標高のイベントである。まず数字を見て反射的にエントリーを決めた!変態の性がある人にはわかるだろう。旅費とか休みとかどうするの?とか御構い無し。なんとかする。エントリーは事前エントリーと本エントリーがあって事前の方が少し安いが、1日逃し遅れてエントリーした私。エントリー費用は3万円ぐらいだったかな。

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機材準備

これだけひどい獲得標高だから、雨でもぶっ飛ばしても安全に下りたいと思うわけで、ディスクブレーキの新車を用意する。丁度EM525が特価で20万だったので買った。飛行機輪行ではリチウムイオンを預けられないため、バッテリーの取り外ししやすいR8050Di2を組む。カンパ(CAMPAGNOLO)だとそれぞれの中間で外すコネクタ作業になり、ケーブルの着脱がワイヤー全部つけ外すぐらい大変なのだ。ブレーキを外したりするので、油圧はユニットだけのワイヤー式のJUINに。ディスクは周りを傷つけにくく歪みくいカンパの端面R処理ものを使用。ホイールは28CのチューブレスのコスカボUSTにした。
どのような機材でも登れるし下れると思うが、やはり安全マージンを持って楽しく下りたい

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体力準備

登りが苦手な私は本番までには練習が大事だ!という事で、2018年度の本州タイムトライアルで東北区間に山岳を練習に設定した。蔵王、栗駒、八幡平、八甲田、鳥海を入れ獲得標高を確保。思いのほか走れずタイム上がらず。六十里越えも達成せずに、仕方なしに蔵王を経由して帰宅しDNF(Do not finish)。ここで問題になるのはサドルバッグが重いことだ。いつもより5キロぐらい重くなるとかなり登りにくい。さて、こんな程度の登り能力で本番達成できるかな?
とりあえずの対策は日頃の通勤往復40km強度を上げる。ブルベのイベントは強度高めに走る。近所の泉ヶ岳に登るなどして準備することにした。

航空券準備

そして本番が近づいてくる。
イタリア直行航空券は14ー19万の間を株価のようにうろうろしていたが、なかなか安い便は掴めず17万円程度の高い便になってしまった。日が近づくにつれて宿も抑えなければいけなかったが、適当に安いところを検索するとドミトリーがメインであった。5000円程度で泊まれるところもあるし1万円程度のところもある。本当は同じ宿でスタートとエンドを同じ宿でまとめておきたかったがそれはかなわなかった。

イタリアへ出発

出発当日
2018年7/19の朝5時に出発タクシーを使って陸前落合の駅に。そこから新幹線を使って成田に向かう。

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輪行箱はやや歪んでいるので車輪が付いていてもフロントをやや浮かせないと走らなかった。日暮里からスカイライナーに乗って成田空港に向かう。車内で台湾の御一行様と仲良くなる。秋に台湾で行われるKOM(King of Mountain)に出るよと言うと、えらく喜んでくれた。
成田空港に着いてアリ・イタリア航空のチェックインをしていざ搭乗。13時間弱のフライトである。ここで機内Wi-Fiが使えたので早速試してみる。30ドルをPayPalで支払いcar idをもらい100MB程度使えるようになる。だがしかし、何も起こらなかった。『無駄金』 2回目は10ドルで挑戦! 再び何も起こらなかった。 仕方ないので普通のクレカで10ドル支払う。ちゃんと使えた。カード情報を抜かれまいとPayPalを使ったのが仇となった。写真を同期されないように通信無効にしておく。
イタリアの上空に近づく

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外界にはエンジン手前に白色に輝く圧雪されたピステンのスキー場が。おやあれはステルビオ峠では? だとするとその下に見えるのはボルミオの街だな!?

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湖を右手に眺めつつミラノ・マルペンサ空港に到着した。 TreeeのプリペイドSimをiPhoneXに差し替え通信準備完了。 自転車を受け取り、空港近くの宿に直行。宿の人に送迎を頼んだが高くついてしまった。そこでまず自転車を組み立てた。そして近くのお店に食べに行かずにホテルのレストランで食べることにした。

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翌朝、輪行箱をホテルに預けてボルミオの街へと向かった。まずは電車でティラの町に向かい、そこでローカル線へと乗り換える。ローカル線からの景色が風光明媚で素晴らしいところだった。車両は旧型の客車だったが、新しいものは高規格な低床LRT(Light Rail Transit)のようであった。どちらも有料だが自転車をそのまま持ち込める(人間の半額)そうこうしているうちにバスに乗り換える街に到着した。ここでジェラートとパスタを頂く。

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バスに乗り換え自転車とともにバスに乗り込む。そのまま乗り込んでしまったので、後の乗客にどんどん押し込まれてカオス状態になってしまった。 ボルミオの街に着いて散策だ。近くのSPAに行ってみたが、水着必須なので水着を買うにしても1万円近く払ってまでと思い、ボルミオの街を散策することにした。

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ALPI4000受付

台湾の馬さんと会い、ギザロ協会のお守りをいただく。 フランスPBP2015 ぶりのイタリア人のレオーネさんとも再会!久しい仲間たちとよく会うことが出来た。
ALPI4000受付では健康診断書の確認とサインを行い記念のジャージを受け取る。ここでトラブル発生。なぜか健康診断書が主催側のサーバーを通過していないようだ。サイトを確認してみると健康診断書は存在していたので、その場でダウンロードしてメールを送り、事なきを得た。3Gでも回線は持っていくべきだとつくづく感じた。

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ボルミオでの晩御飯はピザ屋さんで4種類のチーズピザ!日本よりも歯ごたえがキュッキュとした熱々のとろけるモッツァレッラチーズの組み合わせと濃厚さがとても良く美味しい。油はくどくないのでとても食べやすい。翌日のブリーフィングの準備とドロップバックの準備をして就寝。

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翌朝ステルビオ峠の南側の山を軽く登って試走。ギヤの調整などを行った。ラスト4kmで頂上だが、風邪ひかないように下ったが5℃の雨は手がかじかんでとても寒い。ホテルに戻ってシャワーを浴び、車検へと向かう。




スタート前の車検とブリーフィング


車検では自転車の組み立てにガタツキがないか、ライトは問題ないか、ブレーキは問題ないかを観覧でのチェックを受け、手首に巻くようなキグバンドを車体に巻かれた。途中の8の字の中央通過点ビエラの街で着替えられるように、予備の電池と着替えのジャージを入れたドロップバックの袋を預けておく。そしてサインボードにサイン!
ブリーフィングが始まり、それぞれのコース説明が始まる。コースの説明は主に危険箇所や、チェックポイントの休憩場所などだった。
後は、ピザを食べた店に再び皆で集まる。すると「自転車中に入れていいよ」とお店の方。気が利いてて優しくて恐れ入った。鹿のシチューを頂きます!ベジタブルと合わせて。やはり濃厚な鹿味でした!とくにスパイスとかでごまかすことなく鹿を堪能。店を出ると少し晴れ間が見えました。良かった!明日の支度をして就寝!

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ALPI4000走行計画

ざっとこんな感じに立てておいた(獲得標高m)
7/22 7:00 Bormio ~ Biella 339km (4800m)
7/23 4:00 Biella ~ La Thuile 289km (5720m)
7/24 4:00 La Thuile ~ Piadena 388km (2420m)
7/25 6:00 Piadena ~ Tremosine 252km (2205m)
7/26 4:00 Tremosine ~ Bormio 250km (6016m)

コース詳細を見たい方はこちら
https://ridewithgps.com/routes/26718993

1日目 スタート ~ドロップバック預けたビエラまで~

朝は雨も止み青空が。いいスタートを刻めそうだ。レオーネさんと会い、皆でスタートの写真を撮影してから5分刻みでスタート!

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ボルミオの街からまずは氷河特急で有名なベルニナ鉄道のスイスに向かいます。ここは行きたかったところのひとつ!ワクワクします。
序盤からみんな速い!私のヒルクライムレースの強度ですら、ついていけない!この距離でこの強度4-6倍(体重kg/パワーw)は私には無理。さすが世界中の坂バカが集まるイベントだ!速い人達にはどんどんパスされる。同じ強度で走れる体格のいい人は当然平地と下りはめっぽう速く、余計についていけずに引き離される。日本にいるのとやはり次元が違う
1stチェックポイントに到着!ピザとパイが振る舞われた。

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そしてベルニナからの下りはとても寒いけど景色最高!残念ながら氷河特急にはお目にかかれず。下っていくとみるみる気温が上がり晴れる。とても美しい岩肌の山々!

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キアヴェンナのチェックポイントで果物をいただく。そこから湖畔を進むとバカンスで皆が水着姿で泳いでいて気持ちよさそうだ。ラヴェーノの船着き場についてフェリーで湖の対岸に渡る為、軽くバナナを食べて船に乗り込む。

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そこからブローロの町を行くと参加者にアプリコットを振る舞うおじさんが!外国ではこんな感じで応援してくれる沿道の方がとても多い。心温まる瞬間だ。
そして日が暮れたころ途中先行していたコトノハさんに追いつき、ドイツ人のダニエルとともに一緒に走る。ダニエルはやんちゃなめずらしいドイツ人だ。よく喋るしよく走る。ビエラの街に到着!

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ここで食事をいただき軽くシャワーを浴びで仮眠。寝床は銀色のロールシートのみ!トイレに立つと別の参加者に銀ロール奪われ、争奪戦!あまり良く眠れそうにないがおやすみなさい。

2日目 ~イズラン峠へ~


ビエラを出発し田舎道を散策していると夜が明けてきた。日が差して青空が美しい。参加者たちと合流する。
直線区間ではトレイン走行となり、皆をひいてチェックポイントへ。ここは美しい宮殿。バナナを食べてスタートだ。トリノオリンピックの会場を後にし、平地区間で最後の街へ。

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ここで補給をしておく。ここから登りだ。程なく登っているとコトノハさんと合流する。少し膝が痛むようだったが回復してきたようだった。淡々と登る。途中の民家まではずいぶんな細道の急坂でとても暑い。路面もコンクリで荒れている。登りきったところの商店でアイスクリームと水を補給。価格はジェラートと変わらないが300円程度のフルーツヨーグルト味で涼しさを得た。店を出て先へ進むとつづら折り(ジグザク道)が見えた。ここがフランスに入る国境だ。フランスに入ると、
つづら折りの石造りのガードレールが城壁のようで美しい。景色を楽しみながらつづら折りを超えるととても見晴らしの良い場所に出た。人工ダムの周りにたくさんの牛が飼われている牧場だ。こんな豊かな牧場で飼われる牛もさぞかし満足だろう。

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ランスブールモンスニの街へ下る途中、ハーレーのバイクツーリングの人たちと出会った。一緒に気先行する女性に追いつこうとするが、颯爽としていて、なかなか追いつけない。途中、年配電動MTBライダー数人に抜かれてしまう。悔しいが気持ちよさそうである。イズラン峠までの森林限界を超え、新緑豊かで癒やされる空間だ。2770mイズラン峠に到着!肌寒い標高である。

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ここから下る道もまた美しい!途中、スケボーで上がってくる猛者とすれ違う(さすがフランス!イカしてるヤツがいるもんだ!)ラ・ダイユの町まで出るとバイクのモニュメントが!バイクの方が撮ってくれました。
ありがとう。
持ち良いワインディングコースを楽しんだ。下り終わって、ランスブールのチェックポイントにてトマトペンネをいただく。コトノハさんが程なくして到着。ダニエルさんとも再会し、お互いの健闘を祈る。少し休憩して次に進むようだったので、ここで一旦お別れ。
郵便局から絵葉書を出そうかと試みるが土日は閉まっていた。街から少し外に出てから草原の中を登り、バルディゼールスキー場を超えたところにあるイズラン峠へと向かう。

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ここからモンヴァルサンのレースで使われるルートを走る。二人のスコットランド人と走るが日の暮れるころ、次第に私はエネルギー切れになり、ちぎれてしまい一人旅に。
緩やかに登る傾斜が足に来てきつい。ピークに到着したが、夜になりとても寒い!ラトウィール町のチェックポイントに着いたころには深夜になってしまい、とても寒かった!温かいスープが振る舞われており本当に助かった!
本当はバッテリーと着替えのあるビエラの街まで行くつもりだったが、ここで体力が尽きてしまい断念。スープで温まって本日は就寝だ。USB充電ポートはあまり空きがなかったが1口だけモバイルバッテリーを充電させてもらい、4時間後に腕時計の目覚しをかけて就寝!

3日目 ~ジェラートとクレモナ大聖堂~

まだ寒く朝露がある。予定よりだいぶ遅れている。今日は大きな山岳がなく割と平坦メインのハズ!きれいに晴れ渡り、フォート・バールが見えてとても美しい!あまりの天気の良さに勢いよく下っていたら曲がるポイントを通り過ぎて下ってしまった!登り返して戻らなくては!セッティモヴィットーネの町に着き、郵便局を見つけ友人に絵葉書を送る!

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ちょうど中間地点だ。ドイツ人のおじさんと会話しながら登る。ウエハースもいただき話が弾む。ビエラのチェックポイントまでわざわざこの山を登っていくなんてといわれた。この先に数キロのグラベル(砂利道)区間があるようだ。
途中の泉(なめた感じぬめりなし酸味なしOK)で水を補給し先に進む。暑くて仕方なかったが、グラベル区間は心地よい木漏れ日区間でホッとした。その先にあるシークレットチェックポイントにサインをしてビエラの街へと降りる。昨日到着予定だったのにもうお昼時だ。

ビエラではフェリーでお会いした豪脚女性ライダーの方に再会し、軽くペンネを食べて地元の記者に写真を撮ってもらう。(この写真もまだ見つけてない)シャワーを浴びてスッキリ。
ドロップバックを確認しに行くと先着していたフィリップさんに合う。膝痛で先を進めるのがつらそうだ。完走してねとナッツをいただく。ありがとう。完走するぜ!と誓う。
ペンネに飽きてきたので近所のレストランに入ってみることにする。ここで肉を食べて回復とばかりに、ステーキとサラダを頼む。美味しいひとときである。デザートに消化増進のためパインも頼んだ!

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1時間もレストランでゆっくりしていたため、集団が先に先行してしまう。ここは平坦だから着いていくべきだったか。。。と脳裏をかすめたが、マイペースに進めることにする。しかし暑くて足取りが重い。
途中の町でジェラート屋を探して入る。地元の中高校生と思わしき若者でいっぱいだ。
食べているとジェラート屋の上のアパートの子供が靴を落としてしまった。何度かトライして投げ返してあげる。若者たちと”イエーイ”とハイタッチ。やっぱりイタリアは陽気だなぁ。
そんな事しながらWジェラートはもひとつおかわりしてペロリ。

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延々と広がる畑の日差しの中を進むが、やはり喉が乾く。自販機など皆無なので途中の商店でミルクを買い飲み干す。平坦なのだが道に穴も多くて注意が必要。マンホール大の深さ30センチもある穴があるとは思いもしなかった。落ちたらホイールはおしゃかだしDNFだろう。
パヴィーアのチェックポイントでお腹が空いてしまったので有料のハンバーグ定食を頼んだ。まさかの味付け無しの素のままのハンバーグステーキにバルサミコ酢とオリーブオイルと塩で召し上がれ!だった。これではまるでマルシンハンバーグである。イタリアはこれが徹底しすぎでサラダも同様だ。イタリアンドレッシングなんか出会ったことがない。食事を終えたあとはデザートに果物屋でアプリコットを買ってまるかじり。

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その先も平坦ではあったが速度が上がらない。ひどいところでは50%もアスファルトが剥離しておりリム打ち(TLなのでパンクはしなかったが)して大変であった。その後も路肩の草地に落ちて走行するなど、路面はガタガタで気を使う場面だらけであった。

日も暮れてある広場に出た。クレモナ大聖堂だ!皆お酒を飲んでいて気持ちよさそうだなぁ。今度はゆっくり旅行できたいと思わせる場所であった。もう10時前だというのに夜は栄えていた。

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日が変わる前に次のピアーデナのチェックポイントに到着した。ここでは地元の女子高生たちが応援ボランティアで食事を振る舞ってくれていた。よほどアジア人が珍しかったのか写真を撮ってくれた。
※実はフィリップさん頑張ってと皆でコールする動画を撮ったのだが撮影失敗していた。
そこで出てきたメロンがとても美味しかった。『メローネplz!』というとおかわりをくれた
仮眠所が見当たらずに困っていたが女子高生にgoogle翻訳でようやく聞き出し、500m先の体育館へ案内してもらった。

ここで先行しているヒデさんに会う。ちょうど入れ違いで出発するようだ。運よく仮眠担架をゲットできたので軽くシャワーを浴びて4時間後に腕時計アラームをセットする。

4日目 ~ガルダ湖のレモネードとカンパニ峠~

平坦な道から始まる。
フィリップさんはリタイアして戻っているようだった。残念だなぁ・・・。平坦だから挽回!なんて考えるほど甘くない。疲労が蓄積して速度が上がらない。
ここでトラブル発生。etrex30 GPSの単3バッテリーが切れてしまい非表示になってしまい、参った。途中で買わなくてはならないが、店は10時過ぎにならないと開かないようだ。実は先日のビエラでドロップバックから新しい電池とモバブを持ってくるのを忘れて、バッテリーを交換していなかったのだ。我ながら大きなミスだ。仕方ないので予備の地図インストール失敗Edge1030で白地図の線だけで走る。

途中で店を探し、4店舗目の店でUSB充電器と共にようやく単三電池を手に入れる。これでなんとかなるはず。ピエーヴェのチェックポイントに到着。すかさず充電させてもらう。メロンとスイカを頂き、とても感謝感激、体に染み渡る。

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サインボードにサインをして出発!よく見てみるとDNF(do not finish)と通過した人が現時点で半々ぐらいのようだ。厳しいブルベやなぁこれ。

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ここから先はサイクリングロードを主に走る。よく整備されているが、凹凸やひび割れは多めなので速度は上げづらい。夫婦で参加している人に着いて行ったが、よくミスコースするので先行させてもらう。
ほどなくしてヴァレージオに到着。有料メニューにTボーンステーキを発見しすかさず注文!美味! 

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この辺りはグラベル(砂利道)のため、パンクしないようにサイドに石がヒットしないように避けて進める。

ガルダ湖に到着。なんだか熱海のような観光地!田舎だろうと思っていたが想像を超えて栄えっぷりが半端ない。 

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同行しているイタリア人のおじさんから「一緒にレモネードを飲もうよ!」と誘われおごってもらう。ありがとう、おじさん!
その後はさらに別の場所でアイスもおごって頂く!優しいなぁ。ガルダ湖の辺りにあるカンパニ峠はとても美しくて、また来たくなる場所だ。

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トレモーズィネの急坂な断崖を登り、スコットランド人と仲良く話をしながら、PC13チェックポイントに向かう。とても景観が良く素掘りの洞窟の中を抜けるとループ状になっていて、観光地のようだ。楽器演奏している人たちがいてこじんまりとした狭い空間に響き渡る心地の良い空間だった。チェックポイントについたらいつものペンネの食事をしてシャワーを浴びて体育館で就寝。あまりにもジャージが塩っぽいので軽く洗面台で洗って干しておく。

5日目 ~最終日 ステルビオ峠に向かって~

今日は、最終日の意気込み!
朝、起きて空気を入れて出発。3気圧しかなかったのか!それはしんどいはずだよ。朝日が出てきて岩肌が照らされて美しい。

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アルコ城絶壁の上の建物!
イタリアはこういうところがとても素敵! そしてサイクリングロードに斜度20%の標識がある素敵な国だ。

途中MTBの人に煽られる!頑張って追いつかれないようにしなくちゃ! 
ドルスィーノの町に入ると地元のロードチームのトレインに颯爽と抜かれる。地元イタリアのおじさんが私に着いて来て話しかけてくる。一緒にパシャリ!

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きれいなモルヴェノ湖を通りすぎPC14スポルマジョーレのチェックポイントに到着。野菜を食べたいと言うと、ピクルスの和え物を出してくれた!ありがたい!

そこでダニエルに追いつかれる。あれ?後ろにいたの?
そこからは灼熱の畑のアップダウン!途中のカフェでダニエルとジェラートを食べて英気を戻す。一つ目の山では190Wぐらいのパワーで登って必死に着いて行き、最後のPC15チェックイントまで頑張る。私の足では限界だよ。

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PC15にはしっかりしたパスタのメニューがあった。ラストなので流石に量が多い!食べすぎて登れないと思い、少し控えめにする。ダニエルはアップルパイとアイスも注文、それも食べたかったなぁ。
流石にステルビオ峠はダニエルに着いて行けそうにないので、お先に出る。しかし突然の雨!だが通り雨で済んで良かった。

ステルビオ峠に入り、日が暮れる。気温は7℃で、寒くて眠くてふらふらしながらチョコを食べて登っていた。すると後ろから揺らめく光が!ダンシングで抜かしてくるダニエルだった!やっぱこの速度ではついていけない!最後でこの走りは流石だ! かんたんいパスされてしまう。そして山頂が見えてきた。
深夜のステルビオ峠を越えて無事にフィニッシュ! 

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ゴールは0時35分。
113時間でした。完走バンザイ!

ゴールした余韻に浸るもつかの間、ステルビオ山頂は寒い!コーラを飲んで目を覚まし、「崖下に転落しないように気をつけて下れ」とアドバイスを受ける。スタート地点まで戻り、最後のディナーと完走Tシャツを頂
く。食事を軽く食べてからコインロッカーみたいに24h暗唱番号で入れるドミトリーに泊まった。

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翌朝 ~天気がいいので登り返す~

翌朝6時半、宿に荷物を引き取りに行き、それから昨日は暗くて何も見えなくて残念だったステルビオ峠に再度アタックした。いやぁ、やっぱり良いわ。ここ。みんなも来よう

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MTBの人たちもいっぱい登って来て、気持ちのいい朝だ。山頂で再び写真を撮り、お土産と絵はがきを買って下る。晴れの下りは気持ちいい!見晴らしが良いのでどうしてもスピードに乗ってしまう!(youtube)

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家路につく ~美味しいものを食べて帰る~

家族に絵葉書を送って、シャワー浴びて、バス輪行して空港近くのホテルへ向かう。そこで自転車をばらして再度梱包、ヒデさんとフィリップさんとコトノハさんで近所のレストランに肉を食べに行く。外で食べたが、日が暮れるとすごいモスキート(蚊)!店内に移動するまでに刺されまくってしまったが、美味しい肉を堪能できました。

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翌朝はバス『輪行吊り下げスタイル』で駅まで戻ってミラノ空港から帰国。ミラノ空港で食べた500gモッツァレラチーズピザ4種のチョコレートジェラート+チョコレートコーン+チョコがけのフル装備ジェラートは最高に美味しかったです。

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仙台に戻ってきました。楽しいひと時は終わり。
非日常な体験と限界点の彷徨いからの解決法の模索で自分の心身が鍛えられました。
過酷な山岳ではありましたが精一杯アルプスの景色を堪能できほぼ雨に振られること堪能できたのは幸いでした。
そして街の料理も十分に楽しめてとても良いブルベ旅行でした。
安全第一にゴールを模索することが私の人生の楽しみでもあります。
皆さんも是非いろんなことに挑戦してみてください。

長文読んでいただきありがとうございます。


筆者
1979年2月生まれ
当時39歳 166.6cm 59kg  FTP約219W




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