1Hz - 2Hz 『なんにも覚えてないや』
12月も、というか、今年もあっという間だった。
歳を重ねるごとに時間の流れを速く感じるというが、このままいくとどうなってしまうんだろう。
酔っ払い過ぎて「なんにも覚えてない」という言葉を、発することも聞くことも多かったこの1か月、これじゃあ2023年の半分くらいは存在しなかったんじゃないかと疑ってしまう。
そう考えると、歳を重ねるごとに、というか、お酒を飲むたびに時間の流れを速く感じてるだけなのかもしれない。
そう思うと、お酒を飲んでいない人達は1年をたっぷり堪能できてなんと羨ましいことだろう。
そうなってくると、Hz(というか西荻)にいる人達は1年を無駄に過ごしていたと言っているみたいじゃないか、と空想コメント欄が荒れそうなのでここらへんでやめときます。
12月は年末特番のような毎日で、その度に人が集まる空間の心地良さを感じた。
皆でM-1を見ること、クリスマスケーキを食べること、誕生日を祝うこと、大晦日を過ごすこと。
子どもの頃に家族で過ごしたビデオテープみたいな思い出とか、彼女と記録したフィルムカメラみたいな思い出とか、あやふやだけど鮮明な記憶が毎日のように蘇ってきて、12月はなんだか懐かしい気持ちにもなる。
それだけイベントが目白押しだった上に、この1ヶ月は本当に懐かしい人にたくさん会えて、もう死ぬんじゃないかと思えてくる。
中学校の帰り道、前に勤めてたオフィスの廊下、今は無くなってしまった行きつけのBAR、コロナ禍で家飲みしたリビング…
ちょっとだけ長い走馬灯が目の前を駆け巡って、人生のハイライトが流れるような感覚に陥ったけど、ハイライトにしてはしょうもない人生なのでもう少し頑張って生きようと思う。
懐かしかった人も走馬灯ゲスト出演にとどまらずに既に何回か来てくれる人もいて、めちゃくちゃ嬉しい。ゲスト出演がレギュラー出演になってくれれば僕も生き続けることができるので、どうかこれからもよろしくお願いします。
そんな懐かしい思い出が蘇ってくる日々だったけど、正直なところ昔のことは「なんにも覚えてない」です。やっぱり時の流れには抗えないし、思い出を積み重ねた証でもあるし、お酒を飲み過ぎた言い訳でもある。
これはもうしょうがない、にんげんだし。
散々過去の話をしたけれど、いくら巻き戻して感傷に浸ってても仕方ないので、これからの「bar Hz」の話をしよう…
と、思ったけど、もうそろそろ年末の挨拶回りに行かないといけないので今日はこれくらいにします。また来年も生きてたら書こうと思うので、楽しみにしててください。
Hzは皆のサードプレイスのような場所にしようと思って始めて、『部室』のような居心地の良い空間を理想としている。
誰もが安心して過ごせる場所として、皆が再会できる場所として、あの頃の部室に帰ってきたみたいな感覚になってもらえたら嬉しい。
ドラマ「いちばんすきな花」で今田美桜演じる夜々ちゃんがこう言っていた。
椿さんちのリビングは部室みたいで、
『約束しなくても誰かしらいる安心感があって、
でも、1人ならそれはそれでラッキー。
サボってるのにサボってない感じも出せる。
教室は選べないけど、部活は選べる』
Hzがそこにあったことで生まれた出会いを噛み締めて、次にまたこの『部活』を選んでくれることを楽しみに、今日もあの閉めにくいうんこドアを開けて皆を待ってます。
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