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3Hz - 4Hz 『みんなのよふかしのうた』



1ヶ月1更新を心がけてはいるものの、もう書くことがなくなってしまった。


勝手に目標を掲げて、勝手に使命感に駆られて、「何か書くことないかなあ」とうつつを抜かしていたらあっという間に2月も最終日。閏年に助けられて何とか間に合わせようとしているが、このままだと最近観た映画の感想とかを書くオナニーブログになってしまう。


2月を振り返ると人の繋がりを感じることのできた1ヶ月だった。もちろんそれまでも当たり前のように繋がりSUNSETだったのだが、どこかのお店でオススメされて、誰かのSNSを見て来てくれた人がちらほらと増えて、とても嬉しかった。

西荻界隈の会話初手に多用される「どこか行きつけのお店ありますか?」の問いに「Hzとか〜…」って言ってくれてるのを想像するだけで嬉しい。
行きつけのお店があるっていいよね、それがBARって何かカッコいい。
誰かの行き「付け」であって、最後に行き「着く」店にしていきたいと思う。


自分の知らないところでHzの名前が出て、検索に引っかかって、回り回ってこんな地下のアンダーグラウンドな場所に来てくれたことを考えると、繋がりの大切さを身に染みるほど感じるし、それが無ければやっていけてない自負がある。


Hz(ヘルツ)という名前にしたのは「ラジオ」をモチーフにしたネーミングにしたいという想いからだった。
2人ともラジオが好きだったのもあるが、「誰かの居場所を作りたい」「誰しもが自分自身を発信できる場所を作りたい」「誰かと誰かを繋ぐ場所を作りたい」というコンセプトがラジオにピッタリだと感じたからだ。

とはいえ、ラジオに関係があって語感のいいワードがなかなか見つからず、「アンテナ」とか「オンエア」とか案は出たもののピンとこず、危うく「リトルトゥース」に決まりかけるところだったが、ギリギリで周波数の「ヘルツ」が滑り込んで即決した。


ラジオは毎週同じ日に、同じ時間に、周波数を合わせれば誰でも聴くことができる。誰かと繋がることができる。その瞬間だけはひとりじゃないと感じることができる。

同じように、そこに行けば誰かがいて、繋がりを感じることのできる場所を作っていきたい。こんな地下で電波も悪く周波数もへったくれもないけれど、いろいろな人が周波数を合わせてくれる空間になってほしいという願いを込めている。

そして、「お店に立ちたい」とか「お店出したい」という人がどんどん増えて、誰でも自分を発信することができる場所にしていきたい。


それぞれの周波数を、1つの周波数に。


歌舞伎町のライブカメラを写したり、チンチロの音が響いたり、会話が低俗だったり、先月あれだけ想像力が大事と豪語しておきながら全然想像してないBARになったけど、このコンセプトだけは今のところ想像以上に実現できている気がする。


誰かにとってのラジオのように自分だけの居場所が沢山あったらいいと思うし、Hzをその選択肢の1つに選んでくれたら嬉しい。
こんな願いを込めた「Hz」の名前が、声が、西荻のあたたかい電波に乗って少しでも多くの人に届きますように。




あと、最近観た映画だと『PERFECT DAYS』『哀れなるものたち』が面白かったです。

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