NHKラジオ深夜便 絶望名言『ベートーベン』(頭木弘樹)
私は何度も神を呪った。
神は自らが作り出したものを、偶然のなすままにして顧り見ないのだ。
そのために最も美しい花でさえ滅びてしまうことがある。
「人生は美しい、しかし私の人生にはいつも苦い毒が混じっている。」
出来ることなら私は運命と戦って勝ちたい、だがこの世の中で自分が最もみじめな存在なのではないか、と感じてしまう事が何度もある。
諦めるしかないのだろうか。
諦めとはなんて悲しい隠れ家だろう。
しかもそれだけが、今の私に残されている隠れ家なのだ。
これらすべての不幸を