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2018年11月の記事一覧

歎異抄

序ひそかに愚案を廻らして、ほぼ古今を勘うるに、先師の口伝の真信に異なることを歎き、後学相…

デカルト『方法序説』

我が身については慎み深くするのが常だけれど、哲学者の目で見てやると、わたしの成果にくらべ…

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アンデルセン童話いろいろ

 つぎの朝でした。寒い朝でした。  家と家のあいだのせまいところに、小さい女の子がはだし…

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ゲーテ『若きウェルテルの悩み』

「ああ君たちは理性的だねえ」とぼくは微笑して答えた。「情熱、陶酔、狂気。しかし君たちは悠…

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良寛いろいろ

袖裏の毬子直千金 謂う言は好手等匹無しと 箇中の意旨如相問わば 一二三四五六七 新池や蛙と…

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般若心経

仏説・摩訶般若波羅蜜多心経 観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎…

NHKラジオ深夜便 絶望名言『ベートーベン』(頭木弘樹)

私は何度も神を呪った。 神は自らが作り出したものを、偶然のなすままにして顧り見ないのだ。 そのために最も美しい花でさえ滅びてしまうことがある。 「人生は美しい、しかし私の人生にはいつも苦い毒が混じっている。」 出来ることなら私は運命と戦って勝ちたい、だがこの世の中で自分が最もみじめな存在なのではないか、と感じてしまう事が何度もある。 諦めるしかないのだろうか。 諦めとはなんて悲しい隠れ家だろう。 しかもそれだけが、今の私に残されている隠れ家なのだ。 これらすべての不幸を