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#05 アイウェアリテールエコシステム

卸売業→製造小売業→??業

こんにちは、今日は最後の課題です。

メガネは日本だけでも年間約1,200万本消費されているプラスチック製品なので環境への影響の無関係ではないです。
ただ大量生産大量消費の仕組みのままでは未来はないと思いますし、排出を抑制したり、循環型のモノや仕組みが当然必要になってきます。
一方で日本のメガネ産業がそちらに向かっているかというと必ずしもそうなっていない様に感じます。
僕はこれには構造的な課題があるという見方を持っています。
サステイナブルというキーワードは”環境と共にヒトが持続可能に豊かになる事”だと大きく解釈していまいます。

新しい仕組みをつくるには携わっているヒトに活力が必要だと思いますが先日のあげた#03で触れた様に日本の製造業は悪循環に陥っていると感じます。

眼鏡業界は準医療器具の扱いである事と、半製品(検眼・調整・レンズ加工が入る)である事から参入障壁が高くその独自の小売形態を取ってきました。
ざっくり大きく分けて下記の2種類です。(※細かく言えばもう少しあると思いますがあえてわかりやすくしています)
①眼鏡店(メガネのセレクトショップ)業態
②SPA(製造小売業)業態

この2つはいずれも店舗中心でその他の商材と比較してバリューチェーンに携わるプレーヤーが多い業界です。以前は業界全体の単価が高いのでプレーヤーにもそれなりに利益が分配されていましたが、現在はSPA業態が主流なので数も単価も取りずらい状況が原因で利益が減少し、先行きを暗くし活力を奪っているのだと思います。

加えて鯖江は家内制手工業をベースとした産地なので一社で完結しません。素材開発への投資や循環型の仕組みを産地全体で作るというカロリーの高い取り組みには中々手が回らないのが実態ではないでしょうか。
卸売業製造小売業という業態の変化はかつて「手の届きずらく高級品」だったメガネを「誰もが手軽に購入できる」商材に変え業界の消費者の課題を解決しました。今現在ではそれが主流になり、これからも続いていく中はずです。
その中で起こっている課題を解決する業態”これを模索するタイミングにきているのだと思います。
ここまでで話してきた通り「今起こっている課題」は
・プロダクトの革新
・産地の活性化
・持続可能な地球環境
の3つだと僕は考えていますので次の”○○業態”はこれらを解決するシステムになるべきだと思います。

その為にはまず高い付加価値をもった革新的な商材をつくり顧客基盤を国内外に築く、その後に持続可能な仕組み(業態)に落とし込むという丁寧な手順が必要です。
当然出来る事はすぐやりながら長期的なヴィジョンも持って望んで参ります。

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