3歳。
生まれた…生まれた。生まれた!!
物心ついた時からずっと望んでいた私の子供。
2021年8月24日。待望の第一子誕生。
3540gの男の子。
こんなにつわりって辛いんだ…。
こんなに体って変わってしまうんだ…。
心もなんだか重くて今までできていたことも
何もできなくなった…。
お腹が重くてゲボ吐くくらいと思っていた妊娠も
他にもたくさん辛い事があるって初めて知った。
そして陣痛。
始まったら最後、生まれるまで終わらない激痛。
もう死ぬしかこの痛みを止める方法ってない。
病室の窓から飛び降りようとしたくらい。
人生初の痛すぎるが原因で嘔吐した。
東京リベンジャーズもこんな感じで喧嘩してるの?
吐くほど痛いならもう殴り合いなんてやめたほうがいい。
いやそもそも誰かこのお腹の痛みを止めてくれ。
それでも…それでも!!!
生まれた…生まれた。生まれた!!
物心ついた時からずっと望んでいた私の子供。
家族の始まりをいつまでも喜べるものでありますように。
…と思いを込めてつけた名前は、妊娠が発覚した2週間後には
もう決めていた。
生まれてきてくれてありがとう。
思えば、私はこの世に生まれてくるべき人間だったのか悩む人生だった。
実の父親には捨てられ、パパには誕生日も覚えられていない、小学生の時に母親からネグレクトされ、祖父母とは仲良く出来ず、弟とは離れて暮らし、ずっと一人だと思って生きてきた自分。
小さな頃から、大人になったら自分の家庭を作る事が将来の夢だった。
子供を産んだら、なんで親は自分を産んだんだろと思われないように精一杯愛情を注ごう。
笑顔で居られる時間を少しでも多く作ってあげたい。
どんな悩みもほぐしてあげられる1番の味方になろう。
生まれてきてくれた日から、いやお腹にきてくれた時から
毎日ずっと未来のことを考えて、とても楽しい日々になった。
けど育児はそんな簡単ではなくて、
生まれてきてくれて嬉しいだけではうまくいかない
特に、子供と配偶者の関係が。
そしてそれを見ている自分と配偶者の関係も。
私だけがたくさん愛情を注いでも、私が望んだ家庭ではない。
私が望んでいた家庭は、ママもパパも愛情あふれるおうち。
あなたは私の24年間の辛かった人生も背負う覚悟で、結婚したんじゃなかったの?
いう事を聞かない1、2歳の子供に怒りでコントロールしようとする配偶者。
「じゃあもう俺は何もしない!関わらない!」
あんなに愛情深かった配偶者がたったの3年で、こんなに最低な男なの?
と思わせてくるように。
それだけ育児の負担は重いものだということ。
喧嘩するたびに「別居」という言葉も出てくるなんて時も。
そうして診断される自閉症とADHD
1歳半で、自閉症の可能性が濃厚と診断されて療育園に通うようになった長男。
2歳半で、自閉症はほぼ確定、ADHDも併せ持っており、親が辛く感じているのはADHDの面。
自閉症によって発達の遅れも発覚。
少しでも何か刺激になりますように。
話すことに繋がるなら大好きな車をたくさん与えて、
毎週どこかに出かけて、何かしら遊ばせる。
偏食がひどくても、せめて死なないように、
たまには新しい食材に挑戦する日もあっていいな。
切り替えが難しい時はお菓子かトミカを買ってあげよう。
癇癪が激しくて床に頭打ち付けたら、後頭部から血が出て脳神経外科に夜中に行った事もあったな。
もうすぐ長男と関わり始めて3年でやっと、うまく自閉症と付き合えるようになってきた。
喧嘩だらけで別居も考えた事あったけど、笑って配偶者と長男が関われる日がほとんどになった。
それはたくさん考えて、頑張って行動している長男のおかげだね。
下の子が生まれても長男は長男
長男が2歳の時に次男が生まれた。
体が弱くてすぐ入院したりする次男、何かと看病をし続けて現在8ヶ月。
まだ離乳食も始まってない。
それはそれで下の子も心配だけど、
上の子もあんまりかまえなくなって二人の時間が減ってしまってごめんね。
下の子が生まれたからってまだ2歳。
いろんなことができるようになったけど、
まだ赤ちゃんですと本人の口から言われる事もある。
お兄ちゃんだからどうのこうのって言わないように意識しながら
2歳らしく、そして0歳らしく関わるのできてるかな。
最初は自分でもお兄ちゃんになったっていうのを考えてなくて
ただかわいい赤ちゃんがおうちにいると思っている感じだった。
最近は、イタズラをされたら嫌だって言うし、
「ママ〜やだよ〜よけて〜」と言ってくる。
悪い事してたら、「鬼くるよ。ちゃんとしな〜」と
この社会の厳しさを2歳なりに教えてあげてるようで
ちょっとずつ弟の兄として振舞っている姿も見かけるようになった。
いろんな事を教えてあげてほしいし、弟の味方でいてあげられるような
優しい子に育ってほしいけど、あんまり押し付けないように
1人1人を見てあげていこうと思う。
こうして少しずつ成長していく長男は、ある時からあまりにも頑張り屋さんになってしまった。
鬼が来るから良い子にならなきゃ
ある時、ヒカキンのYoutubeで鬼から電話が来るという動画が投稿されていたのを見た2歳。
悪い事をしたら鬼から電話が来て、
食べられてしまうんだと思ったみたい。
わがままを言って、泣き叫んだり癇癪を起こした時
わあ、鬼が来るかもな…とつぶやくだけで
鬼やだやだと言って、すぐに切り替えられるように。
しかし、この鬼が来るから良い子にしなきゃというのは
基本的にあまり推奨されてない育児方法だと私は思っている。
ただのトラウマになりかねないからだ。
しかし、こっちの方がうちの家にはあってるんじゃないかという気もしてる。
自閉症というのもあって切り替えるのが難しい子だからこそ、
一度癇癪を起こしてしまうと、どれだけ優しく言っても、
抱きしめても、怒っても、怒鳴っても、言葉が耳に入らない。
このストレスで、私たちは叫ぶのをやめてと
自分たちが叫ぶように
怒鳴ってしまったことが何度もある。
そしてそのあと夫婦ゲンカになってしまう。
そうなるくらいなら、優しく鬼きちゃうかもな…というだけで
切り替えられる方が、なんだか良い気がしてくるのだ。
鬼がうちにくるようになってから、ずいぶん仲良しな家族になった。
夫婦喧嘩はなくなったし、怒鳴って再度泣かす事もなくなったし、
長男も予防なのか、考えて行動するようになっていた。
注意される前に、「あ〜○○しちゃった。ごめんなさい」と素直に謝ってくれる。
なんてスムーズな毎日。
鬼さんありがとう。
だけど頑張りで潰れないようにしないと
お家でどれだけ楽しく過ごしていても、
朝療育園に行くお迎えの車に乗ると泣いているらしい。
そして療育園についても泣いて、
昼寝の時間にも泣いて。
頑張りすぎて、気が張っているのかもしれない。
そもそも自閉症もADHDも生まれつきだろうから
そんな自分を封じこめて、良い子の行動を取ろうとすることこそが
鬼が来なかろうときっと大変。
時々は、ただ癇癪に向き合って、思いっきり気持ちを爆発させてあげることも必要だなと反省。
ありのままで良いのにね。
ただ元気に生まれてきてくれただけで本当は幸せなはずなのに。
そのことを忘れたくないと今改めて思い直す。
そんな風に毎日は急ぎ足で駆けて行ってもう3年。
2歳最後の日
明日は何歳?
「3歳と2個」
3歳になって頑張りたい事は?
「ごしごし」「ずぼんを自分で履く」「トイレでうんち」
おしゃぶりも卒業してほしいな。
「ん〜。1個は欲しい」
3歳への意気込みを聞いていたら、突然
「1人でママのお仕事のお茶取りに行ってあげる。
1人で買いに行く。どこかな?どこかな?は〜?あった〜!ってやる」
なんて言ってくれた。とっても優しい子。
3歳もどんな風に成長してくれるのか楽しみだ。
パパとスマホでトミカのサイトを見て
談笑しながら寝る長男。
さてさてここからは大変だ。
HAPPY BIRTH DAY と 3 の風船を膨らませて飾る。
欲しがっていた光るハンドスピナーとトミカを3台袋に入れて
3の風船の横に置いておく。
そして今この文章を書き終わらせる。
明日のスケジュールも考えた。
さあ、明日は人生で1番楽しい日の更新しよう。
生まれてきてくれてありがとう。
お誕生日おめでとう。
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