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社会福祉法人三幸福祉会:田村氏 内田氏 インタビュー(取材日/2022.9.14)

三幸福祉会は三者の幸せを願う高齢者総合福祉施設のグループです。
三者とはご利用される人々、働く全ての職員たち、家族・ボランティア・地域の人々を指します。この三者がバランスよく幸せになるために、35年前から明石市大久保を中心に地域一体型の事業を展開しています。
 
特に職員教育、労働環境の整備や地域貢献に力を入れており、法人全体では13施設、17もの事業を運営するまでに成長してきました。
 
社会福祉法人は「地域のみなさまに愛され続ける」法人としての使命を果たすことが求められています。
三幸福祉会は、地域と一体になったサービスを行い、また、その先進となる取り組みを、法人全体で実施しているという自負があります。地域に向けたサービスでは、身寄りのない方の最期に葬儀や永代供養などの手続きを施設が行うこともあります。
 
一度頂いた「ご縁」を大切にするのが、三幸福祉会のモットーです!

出典:はりまっち2024 社会福祉法人三幸福祉会 企業情報


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今回、三幸福祉会(清華苑)の法人本部で総務として働く田村智之氏と、老人保健施設清華苑養力センターで介護員として働く内田裕理氏にお話を伺った。
本記事では、三幸福祉会ひいては介護の魅力、内田氏の仕事内容、そして兵庫県について紹介している。多くの人が考える介護に対するイメージが変わるような内容となっているのでぜひ最後までお読みいただきたい。

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三幸福祉会とは

● 事業内容

――貴グループの事業内容についてお聞かせください。

【田村さん】:「特別養護老人ホーム 清華苑」や「老人保健施設 清華苑養力センター」、明石市初のデイサービスセンターである「清華苑デイサービスセンター」をはじめとする老人福祉施設の運営をおこなう法人です。

また、小学校~大学を対象に福祉教育をおこなったり、自治体と連携して体操教室を開くなど地域との交流にも力を入れています。

当グループが考える介護とは、利用者様の未来を支えること。体へのケアはそのための手段の1つに過ぎません。

残りの人生で1つでも多くの「生きていてよかった」と思える瞬間を提供する。それが私たちの考える「介護」です。

● 介護サービスの種類

――介護にも様々な種類があるかと思いますが、貴グループではどのようなサービスを提供されているのでしょうか?

【田村さん】:大きく分けて、入所/入居型・デイ(日帰り)・訪問介護サービスの3つです。

簡単にご説明すると、1つ目の入所/入居型は、施設で暮らす方の日常生活を全面的にサポートするサービス。2つ目のデイ(日帰り)は、日中のみ施設に来られる方の日常生活を部分的にサポートするサービス。3つ目の訪問介護は、職員が直接ご自宅に伺って生活援助、身体介護などをおこなうサービスになります。

――なるほど。ちなみに働くにあたり介護の資格は必要ですか?

【田村さん】:訪問介護サービス以外は無資格でも働いていただけます

しかし訪問介護サービスだけは例外で、働くにあたり最低でも介護職員初任者研修の資格が必要になります。

理由としては、他のサービスではベテラン職員が側にいるためイレギュラーにも対応できるのに対し、訪問介護サービスは自分1人での対応が求められるからです。

正確な知識や一定の経験がないと利用者様の安全を確保できないという理由から、訪問介護員は有資格者である必要があります。

――通所、訪問のリハビリもされていますが、その目的について教えてください。

【田村さん】:リハビリテーションという言葉には、“残された能力を最大限に回復させ、その人らしい暮らしを再び構築する”といった意味があります。

特にご高齢者は身体能力が衰えやすいため、リハビリを通して運動能力や歩行能力を回復していただくことはもちろん、不安を抱える方に対して精神面でのサポートもおこなっています。

利用者様ができないこと全てをお手伝いするのではなく、今後できることを増やせるように、または今現在できていることを維持できるようにすることを目的としています。

● 資格取得支援制度

――研修プログラムについて詳しくお聞かせください。

【田村さん】:まず入社式の後に、仕事への心構えをお伝えしたり体験実習をしていただく、3日間の「新入職員向け合同研修」を実施しています。その後の3ヶ月間は実際の業務を覚えていただくための「OJT研修」です。一人ひとりのペースに合わせ、先輩職員がマンツーマンで指導をおこないます。また、OJT研修と並行して「介護職員実務者研修」を受講いただきます。

最終的な目標は、全職員に『介護福祉士』の国家資格を取得していただくこと。養成施設・福祉系高校出身の方は卒業時点で受験資格を有していますが、一般的には働きながら介護福祉士を目指す方がほとんどです。

後者の場合だと、3年以上の実務経験を積み、更に「介護職員実務者研修」を受講することで受験資格を得ることができます。

――まとめると、介護職員実務者研修を終了した上で3年以上の実務経験がある人だけが介護福祉士になれるということですね!ちなみに、職員に対して介護福祉士の資格取得を勧める理由はありますか?

【田村さん】:転職しても困ることがないようにという理由です。 もちろん、ずっと当グループで働いていただけるのが理想ですが、働く環境やプライベートの状況が変化することで転職を考えることもあると思います。

転職で再び介護職を選ぶ人も多く、そういった時に介護福祉士の資格があれば有利になるんです。それに、自分が積み上げてきたことを資格という形で証明できるというメリットもありますね。

● 三幸福祉会の魅力

――内田さんが思う、三幸福祉会の魅力は何ですか?

【内田さん】:人間関係の良さでしょうか?当グループには、何かあればすぐに手を差し伸べてくださる先輩方や、どんな小さなことでも「ありがとう」を言い合うような温かみを感じる環境があります。

具体的なエピソードとしては、OJT研修を担当してくださった先輩が、研修後でも何か困りごとがないか気にかけてくださったり、私だけで業務にあたっていると「一人じゃ大変だろうから手伝うよ」とさり気なく手を貸してくださったことがありました。

ひとり立ち後も何かあれば助けていただけるので安心して働けています。

――人間関係の良さにつながる秘訣があれば教えてください。

【田村さん】:三幸福祉会では、当グループの考え方に共感できる方や、実際に働く職員と波長が合う方の採用をおこなっています。そのような採用方針を続けているので必然的に働き心地のいい環境が出来上がり、結果、人間関係の良さにつながっているのだと思います。

また、勤務年数に関係なく、全ての職員の発言が尊重される環境づくりも重視しています。そのためには、発言する側とされる側の関係性が重要です。

例えば新入職員に対して「分からないことは何でも聞いて」と言っても、関係性が構築できていないと質問しづらいですよね。そういった意味で、質問や意見が言いやすい環境づくりを大切にしています。

内田氏について

● 介護業界を選んだ理由

――この業界を選んだ理由は何ですか?

【内田さん】:大学では法律を学んでいました。一見すると法律と介護には関連性がないように思われるかもしれません。ですが、福祉や高齢化についてなど高齢者に関する法律は結構あるんです。

この業界を選んだ理由は、将来AIに取られない仕事を考えた時に行き着いたのが介護職だったこと。それに大学時代は祖母の家で暮らしていたので、祖母に介護が必要になった時に力になりたいという想いがあったからです。

経験も知識もありませんでしたが、とりあえずチャレンジしてみようと思い、この業界に足を踏み入れました。

● 仕事内容、やりがい

――現在の仕事内容と、介護職のやりがいについて教えてください。

【内田さん】:老人保健施設清華苑養力センターで介護員として働いています。高齢者の日常生活自立度は「生活自立」「準寝たきり」「寝たきり」の3つに分類されており、私が働く施設内にはその全てに分類される方々が暮らしています。

ご利用者の日常生活を支えるのが介護員である私の役目ですが、中には、いつ亡くなるか分からない不安をこぼされるご利用者もおられます。そういった方にお声をかけてお世話をし、「ありがとう」の笑顔を見られたときが一番やりがいを感じる瞬間です。

兵庫県のいいところ

● 兵庫の魅力、休日の過ごし方

――最後に、お二人が考える兵庫県のお気に入りポイントや、休日の過ごし方について教えてください。

【内田さん】:ずっと内陸部で暮らしていたので、海が近い兵庫県への憧れがありました。そんな時に就職エージェントに三幸福祉会を紹介されたので、ここだ!と思いました。(笑)

実際に住んでみて当グループがある明石市大久保町から30分程で神戸に行けますし、1時間もあれば大阪にも行ける利便性の良さが気に入っています。

どちらかと言えばインドア派ですが、出かけようと思えばどこへでも行けるのがいいですね。

【田村さん】:兵庫県は、日本地図を凝縮したような県だと思っています。海(瀬戸内海・日本海)も山もあり、空港も近く新幹線も走っていて、県内で色んな体験をすることができます。

最大のお気に入りポイントは温暖な気候です。瀬戸内海に面する地域はあまり雪も積もりませんし、台風が来たとしても北と南にある山脈が被害をある程度防いでくれます。

よっぽどのことが無ければ交通がストップすることがないので通勤で困らないのが魅力です。

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