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株式会社シマブンコーポレーション:宮内氏 藤原氏 インタビュー(取材日/2022.8.26)

1909年創業の株式会社シマブンコーポレーションは、神戸市灘区に本社を置き、鉄資源リサイクルの先駆けとして国内トップクラスの鉄スクラップ取扱数量を有する専門商社だ。メーカー機能を併せ持つ鉄のオールラウンダーならではの付加価値を市場に提供しており、今ではその販売網は世界にまで広がる。
 
製鋼原料の販売、製鉄所内における製造ラインのオペレーション、建設機械主要部品の設計・製造などの多岐に渡った事業を展開しており、鉄資源リサイクルを通じて循環型社会の創造に貢献している。

シマブンコーポレーションの社風

――では、早速ですが、御社の社風を教えていただけますか?

ベタですが、アットホームな環境で、話好きな人が多い印象ですね。

特に製造業は人の管理をしないといけないので、コミュニケーションが大事になってきます。普段からコミュニケーションを取っておくと、ミスが起きたときも対策を話し合いやすいですしね。

――なるほど。御社のHPでは、従業員数が1,300名となっていますが、それだけ多くの人が働いておられる中、コミュニケーションを取る上で気をつけていることはありますか?

実は現場の人を含めると、従業員数は1,500名ほどになります。1,500名全員とコミュニケーションを取るのは難しいですが、部署単位で見るとそこまで難しくはないんです。

「人の話を聞く」当たり前のことですが、聞き上手でいることが円滑なコミュニケーションのコツかもしれません。

――先程アットホームな会社だと仰っていましたが、社内の交流イベントなどもあるのでしょうか?

コロナ禍に入る前は、潮干狩り・芋掘りのような社内行事や、社員同士での旅行・飲み会もよくありました。

飲み会については、あまり得意じゃなければ断れる雰囲気がありますし、むしろ断らないと週8~9で付き合わされる羽目になります。(笑)

スローガンは「とりあえずやってみよか」

――鉄鋼関係以外の、貸し会議室などの事業をやろうと思ったきっかけは何でしょうか?

前提として、弊社は「とりあえずやってみよか」というスローガンを掲げています。ビジネスになると思ったら何でもやる

なので貸し会議室事業を初めたきっかけも、自社ビルに空きがあったからという単純な理由からだと思います。

グローバル展開について

――海外への取引先拡大にも注力されているとのことですが、どういった理由なのでしょうか?

鉄は半永久的にリサイクルできる優秀な素材で、使用済みとなった鉄(鉄スクラップ)は、日本が輸出できる数少ない資源です。

世界的に見ても、国が発展するために鉄は必要不可欠な素材であるため、今後も成長が見込まれる産業だと考えます。

そういった理由から、韓国・中国・東南アジアを中心に海外への取引先拡大に注力しております。

環境に関する取り組み

――2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、何か取り組みはされていますか?

鉄づくりは、大きく「高炉法」と「電炉法」の2つの方法に分けられます。

高炉法では鉄鉱石と石炭(コークス)を原料に高炉(溶鉱炉)で銑鉄をつくり、さらに転炉で精錬し、成分を調整して鉄鋼を生産するのですが、その生産過程でCO2が大量に排出されるんです。

一方、電炉法は鉄のリサイクルを主とした製鉄法で、原料の鉄スクラップを溶かして鉄鋼を生産します。高炉法より省エネルギーかつCO2の排出量も少ないため、世界的にもこちらの製鋼法が推奨されていますね。

そもそも、弊社では鉄スクラップというカーボンニュートラルに即した商品を扱っていますので、必然的にカーボンニュートラルを推進することにも繋がっています。

インタビューの様子

兵庫県ならではの魅力

――東京からのUターン就職をご経験された宮内さんから見た兵庫の魅力を教えてください。

東京にいた頃、電車通勤をしていたのですが、一本逃してもすぐ次の電車が来るので時刻表を見る必要がなかったんです。何をするにも不便がないという点では東京での生活は便利でした。

ですが、兵庫には都会にはない広大な自然があります。山もあり、海もあり、夜になれば田んぼから趣深い蛙の大合唱も聞こえてきます。(笑)

かといって完全に田舎というわけでもなく、神戸・大阪・京都などへの交通アクセスも充実しているので、バランスが取れているところが魅力でしょうか?

左奥:宮内氏                  右奥:藤原氏

仕事のやりがい

――お二人にお伺いしたいのですが、仕事をしていてやりがいに感じる瞬間はありますか?

● 藤原氏
私は、人事・労務部で、社宅や雇用契約の管理、人事関連の業務を担当しています。

中でも採用は、直接的にその方の人生に大きな影響を与える仕事。責任もあり、常に主体性が求められる仕事ではありますが、内定者と会社を繋げられたときのやりがいはひとしおです。

また、社宅や雇用契約の管理についても、法律やその業界の常識など、新しい知識を付けられる楽しさがあります。


● 宮内氏
入社後は総務・財務を経験し、現在、企画部で経営陣相手に企業買収に関する検討・人事制度の見直しなどの経営企画を中心に幅広い業務を担当しています。

ありがたいことに、1年目から会社経営に関わる重要な仕事を任せていただく機会を多くいただきました。相談できる人が限られるなどの悩みもありましたが、やりがいも大きかったです。


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