礼拝奏楽曲創作作品のご紹介

礼拝奏楽曲の創作作品について、簡単な説明を加えながら(ないものもあり)ご紹介させていただきます。こちらの掲載も新しい順です。
礼拝の最初と最後には、大抵の場合短い「黙想の時」があります。その時のための前奏曲・後奏曲の作品です。
1.の2・5曲目については、ご希望の方には楽譜のPDFデータをお渡しできます。ご希望の方はご連絡ください。

1.前奏曲

十字架の道行き

 あるネガティブな出来事に直面したことをきっかけに生まれた、ある意味不思議なプロセスによる作品。低音部でキリストの足取りを表しています。

「ロンドンデリーの歌」に基づく前奏曲

ロンドンデリーの歌は、いくつもの詞との組み合わせで日本国内の複数の讃美歌集で使われています。2019年に教会員の前夜式・葬儀で奏楽した際に思いつき、3年半余の時を経て作品化させました。
サムネイルは、作品収録に用いた電子オルガンがある新潟聖書学院(在学校)チャペルの外観です。

讃美歌「主をたたえよう」(トゥマミナ2-9)による前奏曲

2019年夏に、この曲を聞き歌う機会がたまたま重なりました。それまでは全く知らない曲だったんですが。
そんな個人的「夏のヒット曲」から生まれた前奏曲です。
元ネタの歌集『Thuma Mina つかわしてください 世界のさんび 2』についてはこちらをご覧ください。

強き聖霊よ、今こそ我らに吹き来りて(主にペンテコステのために)★

2018年のペンテコステを1週間後に控えた土曜日に、あるプロのオルガニストの公演を聞く機会がありました。そこで演奏された「来たれ、創造主なる聖霊よ」から着想を得て完成した作品です。
最初と最後で聖霊の鳩のような羽ばたきを、それ以外の部分で風に例えられる聖霊の働きを表現しています。また、中盤(0分48秒~)では、異なる2つの調が響き合うことを通して「みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。」(使徒2:4、新改訳2017)を表現しました。
これまでの曲とは違うストップの組み合わせで弾いたため、特にペダルの軋み音が目立っています。(この収録の1ヶ月後に壊れてしまった訳ですが) その点についてはお「聞き」過ごしいただければ幸いです。

ああ、御民を導きたもう神よ(信仰者と、その群れなる教会の歩みを覚えて)

教会創立記念礼拝やペンテコステなどに使っていただけるかと思います。
冒頭部を繰り返していますが、それを1回だけにすれば2分半弱に短縮可能です。
石田聖実氏(日本基督教団 鈴鹿教会牧師)よりいただいたコメント(以降、「石田氏より」と表記)
前奏曲もさることながら、陪餐中のBGMにもいいのではないでしょうか。途中 Caro mio ben(18世紀にイギリスで作られた歌曲)と同じフレーズがありますね。

御独り子、我らのため耐え難き苦しみを負いたもう(受難節・レント、キリストの十字架)

賛美歌等の創作をするようになったのは2016年11月ですが、この曲と「溢れんばかりの…」は翌年1月中旬のある夜に一挙にアイディアが与えられました。(夢の中ではなく、就寝してから寝入るまでの間だったようですが。←当時のfb投稿を見たところ)
石田氏より:ちょっと聴いただけで受難の曲とイメージできるから不思議です。レントの前奏曲にぴったりですね。
小河理恵氏(
日本基督教団 茅ヶ崎香川教会オルガニスト、音楽教室ピアノ講師、ライアー奏者)からいただいたコメント
十字架上で魂を委ねますと叫ばれ、息を引き取られ…最後の和音がdurなのが、復活への希望に繋がりますね。

感謝と喜びをもって御前に出でん

記念すべき創作第1作目でした。製作の約1年半後に歌詞が生まれています。

2.後奏曲

あなたがたに平和があるように(ヨハネ福音書20章19、21、26節)

 4年半ぶりにリードオルガンを用いて収録を行いました。モチーフとした聖書の言葉は、復活したイエス・キリストが弟子たちに現れた際に繰り返し語られた言葉です。

G.Markelの後奏曲と讃美歌「すべての人に」の融合

 以前試したことがあった構想にさらなるアレンジを加えて礼拝で弾いた生音源を動画に加工しました。

主が下さったすめての恵みを喜び、心満たされて(列王記第一8章66節による)

神学校3年次に出席している教会は、大学院時代(2014~15年度)に客員として出席していた「馴染みの教会」。そこでの7年ぶりの礼拝奏楽を翌日に控えたタイミングで発案した一曲です。サムネイルは、その教会にあり、本作品の収録に使用したパイプオルガン(クロダオルガン)です。
今回のタイトルは、主題となる聖書の言葉を添えたという形です。ルカ福音書2章20節も候補だったことを記しておきます。

讃美歌「来たりたまえわれらの主よ」に基づく奏楽曲(アドベント、待降、キリストの再臨)

本作は、2~3年前から存在した構想をようやく公開したという初めてのケースです。前作と同様、最終盤以外を両手とも指1本ずつで弾くことができます。
なお、本作は前・後奏どちらも想定していますが、あえて言えばこちらなので後奏の欄に載せました。前奏としては短いので、讃美歌の旋律そのままにもう1回弾くことを推奨します。
サムネイルは、日本基督教団新潟教会で見かけたアドベントクランツです。

讃美歌「馬ぶねの中に」に基づく後奏曲(クリスマス、キリストの降誕・生涯・受難・十字架)

2年余ぶりに奏楽曲の作品が生まれました。クリスマスを前にした期間(アドベント)直前の時期にキリストの生涯を描いた讃美歌を元にした作品が与えられ感謝。
特にこの曲はシンプルです。クライマックスまでの部分は両手とも指1本ずつで弾くことができます。
サムネイルは、作品収録に用いた新潟聖書学院チャペルの電子オルガン(ドイツ・アールボーン社)です。

結婚式退堂(新郎新婦退場)用奏楽曲

結婚式での奏楽の機会を初めていただいたのを機に、「溢れんばかりの…」を拡張して作った曲です。中盤部から弾き始めれば(約1分15秒間)、礼拝での後奏曲としても使っていただくことも可能ではないかと思います。
石田氏より(「溢れんばかりの…」に対して):CRADLE SONG(讃美歌21-269「飼いばおけにすやすやと」、教会福音讃美歌84「かいばおけの干し草に」)を思わせるいい曲ですね。後奏にいいと思います。

主よ、我らを守りたまえ

最初からそれをベースにしたつもりではないんですが、頌栄「たたえよ、主の民」(「天地こぞりて」「すべての恵みの」)をふと思い出させる後奏曲です。

アーメン唱と讃美歌「神の国と神の義を」が行き巡る後奏曲

歩き出そう 主の平和のうちに

映像では♭5で弾いていますが、転調推奨です。この調ではかなり弾きにくいので(^^;; 製作の割と直後に、歌詞が生まれました。

限りない御力に励まされ、我ら共に出で行かん

「この世に派遣されていく神の民」というコンセプトで作りました。
石田氏より:「溢れんばかりの…」がテンポ良く刻んでこの世へと出て行く感じなのに対して、こちらはゆったりと礼拝の余韻を味わいながら聞く感じです。

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