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わたしのエコなもの選び 所有欲は減っても買い物欲はなくならない 

断捨離をしたことで、所有欲はかなり減った。

とはいえ、買い物欲がなくなったわけではない。

自分の手元に置くものはできるだけ少なくしたいのだが、買い物のプロセスで得られる経験的価値は捨てがたいと感じている。

単にほしいものを手に入れたいのではなく、「口コミを読み、さまざまな商品と比較しながら選ぶ」、「ポチッとする(買う)」、「届くのを待つ」、「使う」といった経験そのものを楽しみたいのだ。

そして、買い物はちょっとしたストレス解消にもなる。

環境への配慮や節約の観点からいっても、いま持っているものをお手入れしながら長く使うのが一番だし、ものが少ないスッキリした環境で暮らしつづけたい。

その一方で、新しいものをとり入れて生活に変化をもたらしたいという思いもある。

ジレンマをかかえながら、おさえられない欲を満たすために思いついたのは、実用品や子ども用品選びにこだわって買い物を楽しむこと。

実用品や子ども用品は、定期的に買い替えや買い足しをしなければならないので、ものの総数をそれほど増やさなくてすむ。

そこで今回は、天然素材で環境にやさしいもの、という自分なりの買い物の基準にしたがって、新たに購入した(またはする予定の)実用品と子ども用品を紹介したい。


実用品

マイクロプラスチックの流出を防ぐ洗濯ネット

20年近く使ってきた洗濯ネットに穴を発見したので、Earth Friendly のWash Bagに買い替えることにした。

この製品自体は、ナイロン(ポリアミド)製で、天然素材ではないけれど、50μmという非常に細かな網目で衣服のマイクロプラスチックをキャッチしてくれるのだという。

ポリエステル、ナイロン、アクリル、フリースなどの合成繊維は、繊維状プラスチック、つまりプラスチックでできている。

フリースの服を洗濯機で一度洗っただけで、数千個のマイクロプラスチックが排水に流れたという調査結果もあるらしい。

合成繊維の製品をなるべく選べないのが正解だけど、たとえばウインドブレーカーや防水機能のあるアウトドアウェアは、他の素材では代用できない場合もある。

すでに持っている合成繊維製の服も大事に着つづけたい。

この洗濯ネットを使えば、マイクロプラスチックの海への流出を削減しつつ、洗濯ダメージからお気に入りの服を守れるので、洗濯ネットとしてはやや高めだけれど思いきって購入してみた。

今回選んだ「大」はカットソーが4、5枚入るサイズ。

小旅行のパッキングにも使えるので、子どもの汚れた衣服を入れてかえり、家で洗濯機にぽいっと放りこむだけという使い方もできるし、便利そうだ。

メリノウールの肌着

最近読んだ本のなかに、東日本大震災後に始めた節電生活をきっかけとし、電気にもガスにもお金にも頼らず豊かにハッピーに暮らす生き方を実践されている、という稲垣えみ子さんの著書がある。

洗濯機をもたず、衣服は手洗いしている稲垣さん愛用の下着は、ウール素材だそう。

ウール素材は温かいうえに、通気性がよく、自浄作用があって臭いがこもりにくいらしい。

実際に友人が2ヶ月着っぱなしでも臭くないといっていて、実際に嗅がせてもらったところ全く匂わなかったので、自分でも買ってみたとのこと。

冬用インナーがよれよれになってきたので、これを機に無印で見つけたメリノウールの長袖Tシャツ2枚(¥3,980/枚)を購入した。

インナーとしてはなかなかのお値段ではあるけれど、アウトドアブランドの製品に比べるとコスパは高いと思う。

さすがに2ヶ月も洗わずに着ることには抵抗があるので、今のところ3日に1回程度はとりかえているが、確かに匂わない。

日々の洗濯量は減らせるし、旅行の際も着替えを持っていかずに済むので、本当に使えるアイテムだ。

難点は襟ぐりが狭いこと。
わたしの手持ちにはボートネックの服が多いので、首元からシャツが見えてしまう。

とはいえ、薄手でアウターにひびかないところが気に入っているし、他のインナーとも併用しながら、洗濯ネットを使って大事に着つづけるつもりだ。

子ども用品

天然ゴム底上履き

おもちゃ、消しゴム、長靴、浮き輪などの子ども用品、ラップ、シャンプーボトルなどの日用品の多くに使用されているPVC(ポリ塩化ビニル)は、発がん性や内分泌撹乱物質のリスクが指摘されている。

服部雄一郎さん・麻子さん夫妻の本で紹介されていた「プラスチックフリーの子ども用品」のなかに、塩ビ(PVC)不使用で綿と天然ゴムの上履きがあった。

4月から小学生になる息子には、すぐサイズアウトするから、素材にこだわらずできるだけリーズナブルなものを選ぼうと思っていた。

しかしこの本をきっかけに、上限を2000円にひきあげ、綿100%で靴底が天然ゴム製の上履きを購入することに決めた。

ホームページを見たところ、教育シューズの上履きは、指がまっすぐ・健やかに成長するように外反母趾・内反小趾予防設計がされてあるそうだ。

よく考えたら、成長期の子どもが1日の中で一番長く履く靴だからこそ、足の健康を守ってくれる製品を選ぶべきで、ケチるところではなかったと反省。

ムーンスターの上履きも高品質で、デザインもかわいいけれど、息子のサイズだと2000円を超えてしまう。
セールを狙って買いたいと思う。

紙製の下敷き

同じく服部夫妻の本で紹介されていた、斎藤商事の紙製下敷きも気になっている。

プラスチックの下敷きはほとんどがPVC製。
最近はPP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)製も増えてはいるものの、プラスチックであることにかわりはない。

紙製の下敷きは滑りにくく、筆圧をコントロールしやすいという口コミもあるので、その点でも紙製に軍配が上がる。

ただ、残念なのがネットショッピングでは製品自体は143円なのに、送料が280円もすること。

販売元に問い合わせて、取り扱いのあるリアル店舗があるかきいてみるべきか。。。

竹製歯ブラシ

これから買うものは、できるだけ土に還る天然素材を選びたい。

木、ガラス、金属。
衣服であれば、綿、麻、絹、ウール。

なかなか買い換えることはないものはもちろん、使用頻度の高い消耗品こそ天然素材のものを選びたい。

Amazonで見つけたWannaBeeの竹歯ブラシは、柄の部分が孟宗竹(モウソウチク)という竹、ブラシ部分は有害な物質を含まない「BPAフリー」のナイロンで作られている。

一般的に使われているプラスチック製の歯ブラシは、分解されるまでに400年以上がかかり、1年間に廃棄される数はおよそ36億本にもなるそうだ。

ナイロン部分は土には還らないとはいえ、竹歯ブラシを使うことで、年間に廃棄するプラスチックの量は減らせる。

そして、歯磨きで摂取してしまうマイクロプラスチックはわずかかもしれないが、毎日続くのだから、チリツモで相当な量になるだろう。

環境によいものは、健康にもよい。

竹歯ブラシを使用することで、マイクロプラスチックの摂取を減らせる。

まずは息子用に購入して、ヘッドの大きさや使い勝手を確認してみたい。

ネット通販はエシカルなのか

ネット通販は、商品の選択肢も多いし、家で手軽に買い物ができるから、本当に便利でありがたい。

一方で、輸送エネルギーやパッケージ、地域経済について考えると、ローカル消費が望ましいのはわかっている。

でも、これからもわたしはネット通販をやめない。

地域のお店では今回紹介したような、エコな商品を手に入れることが難しいからだ(無印は除く)。

買い物は投票だといわれる。

ネットであっても買い物をすることで、環境にやさしい商品を販売するメーカーを応援できる。

日本中どこにいても入手できるように、マーケットを広げたいと思うのだ。

配送を減らすためにまとめて買う、ワレものでなければ緩衝材は断るなど、環境への配慮をしつつ、ネット通販とうまく付き合っていきたい。





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