服部みれいの編集講座2024受講にあたり、15年前の自分をふりかえる
文筆家でマーマーマガジン編集長である服部みれいさんが、3月にオンラインで中級・上級編集講座を開催される。
実際に出版される予定の穂高養生園の本づくりを通して、編集とライティングを学べるとのことだ(詳細はこちらのHP参照)。
これから出版や広告業にかかわるというわけでもないのだけれど、マーマーマガジンやみれいさんの書く文章が大好きで、直接みれいさんに技術を伝授いただけるとあらば、受講しないわけにはいかないと、早々に申し込みをした。
ついでに、いきおいでフライヤーやウェブ告知文のつくりかたを学べる初級編のアーカイブ(2022年開催)も購入。
他の受講者さんが提出されたフライヤーやインスタグラムの文章などの講評がすごくためになった。
みれいさんのライター時代の話もきけたし、編集者としてのきりりとした視点にふれられて、個人的には大満足の内容だった。
これをきっかけに、わたしのなかで、みれいさんブームが再燃した。
図書館で著書をどっさり借りて読んでいるうちに、初めてみれいさんを知った頃の記憶や感情がよみがえってきた。
大事なことを思い出したり、あんな時代があったからこそいまの幸せがあるのだと気づけたりしたので、忘れないように記事にまとめておこうと思う。
アラサーのわたしはズタボロだった
厄年やサターンリターンを迎えていたあの頃、わたしは心身ともにボロボロだった。
サターンリターンとは、
それまでのわたしが苦手意識があり、敬遠してきたのは、秩序やルールを守り、自分を律して生きること(いまもおおむね同じだけど)。
29才の誕生日、そんなわたしに土星がお見舞いしてきた試練は、スピード違反による一発免停だった。
おかげで、外回りの営業をしていたのに営業車を使えず、数ヶ月もの間公共交通機関を乗り継ぎ、徒歩で得意先を回ることに。
担当が変わったばかりで地理には疎い状態で、炎天下の中、重いカバンを抱え、窮屈なスーツとハイヒール姿での移動。
もう二度と思い出したくも、経験したくもない。
転勤したばかりの職場では人間関係に苦しみ、仕事と婚活でストレスを溜めこんでいた。
この時期は、ホルモンバランスが乱れに乱れ、顎の下はニキビだらけで、鏡や写真にうつった自分の姿を見るのが辛かった。
夜はよく眠れないし、いつも体がだるくてしかたなかった。
体重はいまより+7kg。
骨格診断によればナチュラルタイプのわたしは、しっかりしたフレームに肉が乗っかるといかつく見え、ぽっちゃり・ふくよかという幸せイメージとはほど遠い体型だった。
いつも母にラガーマンみたいだとからかわれていた。
月に何度もコンパや婚活パーティに参加するものの、当然のことながらまったくモテず。
外見に自信がないし、そもそも自分のことが好きになれず、不幸せオーラを出している女子に人は魅力を感じるわけがない。
なにか邪悪なものにとりつかれていたのだろうか。
「バカ」「死ね」「ダメなやつ」「なんでそんなにどんくさいんだ」という声がどこからかきこえきて、頭のなかをループすることもしばしばあった。
それなのに、プライドが高く、いつも強がっていて、親しい友人にでさえ弱音を吐くことはなかった。
わたしは器用なタイプではないから、きっと周りの人も無理をしているだろうと気づいていただろう。
せめて本音を書き出してアウトプットすれば、少しは楽になったかもしれないのに、弱さや寂しさと向きあうのが怖くて、すべて内側に抱えこんでいた。
とにかくやることなすことうまくいかず、1日が終わる頃には身も心もへとへと。
常にエネルギーが枯渇していた。
服部みれいさんの本を読んで試したこと
なんとか苦しい現状から抜け出したいともがいていたとき、服部みれいさんの本が転機になった。
この本には、みれいさんの実体験にもとづく自分を浄化する方法がふんだんんに紹介されている。
体も心もぴかぴかになったというみれいさんの感想を読むと、いてもたってもいられなくなり、かたっぱしから試してみることにした。
具体的になにをしたかというと、
⚫️冷えとり健康法で毒だし
冷えとりとは、上半身を薄着にし、半身浴、湯たんぽ、絹と綿の靴下重ねばきなどで、頭寒足熱状態を保つもの。
「冷えとりガールのスタイルブック」を参考に、大量の靴下、腹巻きやレギンスを買いこみ、下着もコットンシルク製のものをそろえて挑んだ。
毎日1時間半身浴をしてじわーと汗を書き、家にいるときや休みの日には、たくさんの靴下を重ねばきして過ごした。
たくさん毒を溜めこんでいたのか、めんげんという好転反応が出て、最初のうちは下半身が湿疹だらけになった。
継続することで血行が改善したのか、冷えにくくなった気がする。
※ 陶器の湯たんぽはじんわり温かく気持ちがよかったけれど、がさつなわたしは寝ている間に何度もベットから蹴り落としてしまったために、ヒビが入り布団がびちょびちょになったので、捨ててしまった。
⚫️月経血コントロール&布ナプキン
子宮が温まって女性ホルモンのバランスが整うことを期待して、冷えとりと同時期にはじめたのが月経血コントロールだった。
たまたま近所のカフェで開催された勉強会で話をきけたので、次の生理で実践した(このカフェは閉店してしまったけど、ここのランチはほっこり癒される味だったなあ)。
まさか自分にはできるとは思っていなかったけど、体は方法を知っていたみたいで、初めてなのに「ためておいてトイレで出し切る」ことができた。
尿意や便意があるときと同じように、いまだと思ったタイミングで、トイレに行って排泄する、まさにそんな感覚。
きっとおばあちゃんのように高性能のナプキンがない時代の女の人は、当たり前のようにしてきたことなんだろう。
続けているうちに、生理前のPMSも緩和し、毎回経血の量や状態を把握できるので生理が楽しみになったくらいだった。
※ 思えば若かった。子を産み、40代半ばとなったいまは、くしゃみや咳がでたとき、トランポリンや縄跳びをしたときは、経血どころか尿もれしないかとひやひやするくらいだから笑
⚫️アーユルヴェーダ
「あたらしい自分になる」で紹介されていた方法で、とくに惹かれたのは、アーユルヴェーダだった。
もっと詳しく知りたくて、アーユルヴェーダ認定医である蓮村誠先生監修のもと、みれいさんが書かれた「オージャスのひみつ」を買い足して、むさぼるように読んだ。
オージャスとは、サンスクリット語で「活力素」「生命力」「バイタリティ」と訳され、私たちが活動していくうえで欠かせないエネルギーのこと。
お母さんのお腹の中で8滴のオージャスが送りこまれると、心臓がトクトク動き出し、死ぬまで心臓を動かしつづける。
ちょっとかわいくて、不思議な話だけど、実際にアーユルヴェーダ医師は脈拍で、その人が蓄えているオージャスの量を把握できるらしい。
オージャスが多い人は、心と体の免疫力が高く、健康で元気、美しく魅力的、心が穏やかで幸せなんだそう(noteのこちらの記事→⭐️を読むとよくわかる)。
オージャスは、なんと食事療法や生活習慣で増やせるとのことで、この本にしたがって、まずは毎朝ヤカンでかんかんに沸かした白湯をすすることからはじめた。
残りは水筒に入れて持ち歩いて、内臓を温め消化力をあげるために、食事の前に飲むのを習慣にしていた。
スパイスやギーを買いそろえ、青山有紀さんのアーユルヴェーダのレシピ本を片手に、夕食には季節と自分の体質にあったスープを作った。
どれも素朴な味で美味しく、とくにムング豆とクミンシードのスープがお気に入りで、週2で食べていたほど。
炊きたてのご飯はオージャスを増やすというので冷凍ご飯はやめ、時間がたった食事はオージャスを減らすというので、ご飯もおかずもいつも食べきることを心がけた(自分のために心を込めて作ったお弁当はオージャスを減らさないという例外もある)。
眉間にオイルを垂らし続けるシロダーラという施術を受けたり、家で太白ごま油のセルフマッサージを行ったりもしたが、新感覚で楽しかった。
いまでも機会(とお金)があれば、本場スリランカのリゾート施設に滞在して、アーユルヴェーダの診察やトリートメントを受けてみたいと思っている。
⚫️ホ・オポノポノ
「ありがとう、愛しています、ごめんなさい、許してください」をひたすら唱えて、ネガティブな記憶をクリーニングするという、ネイティブハワイアンの伝統的な問題解決法。
800ml入る青い瓶をベランダにいくつも並べて、クリーニングツールのひとつであるブルーソーラーウォーターを作って飲んだ。
創始者の弟子が来日時には、弾丸ツアーで広島まで講演を聞きに行ったこともある。
スピリチュアル耳年増になったいまは理解できるが、当時は潜在意識に蓄積された過去の記憶を消去すると、ハイヤーセルフにつながりやすくなると言われてもピンとこず、結局いつの間にかフェードアウトしてしまった。
今回を機に、嫌なことを思い出して、感情が揺れ動いたときには、「ありがとう、愛しています、ごめんなさい、許してください」と唱えてみようと思う。
⚫️断捨離、呼吸法など
スペースクリアリング(断捨離)のために毎週末エコリングとブックオフに通う、加藤 俊朗さんの「吐いてから吸う」呼吸法のDVDをみる、リズブルボーさんのスピリチュアル版家庭の医学書を読むなど、書かれている方法は、ほぼコンプリート。
⚫️ヒーリングのセラピー
本には書かれていなかったけど、レインドロップ(アロマのトリートメント)、リコネクティブヒーリング、アクセスバーズ、シータヒーリング、ポラリティなど、ネットで検索して癒し効果を謳うセラピーに次々と手を出した。
この中で、一番効果を感じられたのは、レインドロップだった。
食品グレードのエッセンシャルオイル(Young Living社製)を原液のまま、脊髄にぽたぽた垂らし、羽のようなタッチですりこむ、という何世紀にもわたってネイティブアメリカンに伝承されてきたメソッド。
初めて施術を受けたときは、10日以上便秘になるという好転反応があったけれど、その後は体の老廃物が排泄され、体がどんどん軽くなっていくのがわかった。
しかも、嘘みたいな話だけれど、健康診断では子どもの頃からずっと側弯症を指摘されていたのに、次の年から指摘されなくなったのだ。
※よくお世話になっていた、とっても素敵なレインドロップのサロン。
ホームページは残っているけれど、いまは閉店されているらしく、すごく残念だ。
⚫️マクロビ・玄米菜食
菜食の料理教室でマクロビや望診法を学んだ時期もある。
無添加、無農薬、オーガニック、有機野菜、発酵食品などのワードに敏感になり出したのもこの頃。
1年以上毎日自炊し、飲み会以外では動物性タンパクは一切とらず、外回りの日にも玄米入りのお弁当を持参した。
体重がみるみる落ちて、3ヵ月でー10kgとなったときはさすがに周りの人に心配されたが、この食事療法のおかげで体調もよくなり、いつの間にか肌荒れも解消されていった。
いま感じること
これらのことを、現在の夫とつきあうようになり、神社仏閣参拝にハマるまで2年間、徹底的に、集中的に取り組んだ。
ふりかえってみれば、われながら新しい自分になる!という目標が定まったときの情熱とやる気はすごかったと思う。
マヤ暦:銀河の音「5」であるわたしの特徴は、
「いつもはのんびり屋さんですが、いざとなると、底地力を発揮します」
「一旦ONのスイッチが入ると、行動的・積極的になり、すごいスピードで物事をこなしていきます」
とのことだが、まさにその通り。
最近ゆったりまったりと生きているから、わたしにこんな側面があることをすっかり忘れていた。
たまには、自分の歩んできた道をふりかえり、書きだし、気づきを得ることが必要だと感じる。
立春を越えて、春分に向かっている時期だから、そろそろONのスイッチをいえれなきゃだ。
よい機会を与えてくれて、服部みれいさんには(勝手に)感謝しています。
今回はみれいさんの魅力自体にはふれられなかったかわりに、わたしのお気に入りの記事をご紹介します!
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