子育ての第一歩、4歳まで

2023/3/8公開, 3/9修正

子どもが4歳になるまで

ここ、私の仕事が現場から離れて塾屋の裏方に回った時期だったのです・・・というのを言い訳にしていますが、実はあんまり子育てにはかかわることができていなかったのです。

その時、私と妻がやっていたこと

「とにかくたくさん娘と話をしていた」のは間違いないです。話をしたし、話を聞いていたし。私も子供と接する時間は多くなかったですが、まだ子渡場がわからない娘の「あ~、う~」という声に対してもちゃんと耳を傾けて声をかけるようにしていました。

娘:あ~
私:おう、どうした~?
娘:う~
私:そうかそうか、何したいんだ?
娘:だ~
私:ボール遊びするか?

なんて感じだったと思います。間違っても無視したりほったらかしにはしませんでした。

そして、特に妻は自分のやりたいことはないのだろうか?と心配になるくらい、娘との時間がすべてでした。それは本当にすごいことだなと思っています。妻がやっていたことといえば(いっぱいあります)、

  • 特に小さい頃は「ダメなことは言わない」ようにしていました。やりたいことはやらせて、多少のケガくらいなら勉強・経験の1つと捉えて経験させようとしていました。

  • ご飯を食べるにも、遊びながら食べることをいちいち「ダメ」とは言いませんでした。つかんで投げたり、こぼしたりしても根気強く好きなようにさせていました。

  • 家じゅうの壁にいたずら書きをしても制止しませんでした。ただし、書こうとするときは必ず「これ出世払いだぞ、いいか?」と確認するようにして、本人が訳も分からず「う~ん」とか「わかったー」と言ってくれるのを待ってから書かせるようにしていました。
    =今でも我が家も壁紙には「出世払い」と書かれています。今から10年後20年後が楽しみです。

  • 寝る前は寝床で必ず読み聞かせをしていました。

  • 早寝早起きの徹底。夜は20時21時には床について眠るようにしていました。寝つきはあまり良くなかったので妻はかなり苦労をしていました。対して私の寝つきがよかったのは妻のストレスだったと思います。

  • 遊び道具は買い与えるのもありつつ、普段使いの多くは段ボールや紙を使って作って、それで一緒に遊んでいました。

  • 段ボールおもちゃ作り延長線上で、はさみなどの道具を使わせるのも比較的積極的にやらせていたような気がします。

  • スマホやタブレットも興味を持てば見せることはしていましたが、預けて放っておくようなことは絶対にしませんでした。子ども自身が映った写真や動画を見せる程度です。そして、それも見せた後はできるだけすぐに別のことに興味が行くようにして、それだけにならないようにたくさん会話をしたり絵本を読んだり、ということをやっていました。

  • テレビは特に制限していませんでしたが、見る必要がない時間はテレビを消していました。

  • 食事の時間は絶対にテレビを消して家族だけの空間になるようにしていました(その場に私はいないことの方がおおかったですが・・・)。

  • 風呂の時間もスキンシップの時間として大切にしていました。

  • 簡単な文字だったり、数字や数え方だったりは、教えるというよりも話題に取り上げて会話の中で伝えていくようにしていました。

  • 市などが主催する親の集まりや、地元の子育てスペースのようなところに積極的に連れ出して、たくさんの大人、子どもたちと触れ合う場を作っていました。

優秀な親御さんであれば、子供の頃の経験などをベースに ↑ にかいたようなことは意識せず自然とできていたのかもしれませんが、我々はそうではないので意識して頑張ってやっていたと思います。特に妻が。

絵本の読み聞かせ大切

妻の様々な関わりのおかげか、3歳の頃には文字が読めるようになってきていました。めちゃくちゃとびぬけて早いというわけではないでしょうが、十分な早さだったと思います。
何より驚いたのが、まだ十分に文字を認識していないころ・・・3歳の中頃だったと思いますが・・・妻が読み聞かせをしていた絵本を自分で手に取って読み始めたのです。普段あまり娘と接する時間がなかった私としては「いつのまにこんなに読めるようになったのか・・・」と驚いていたんです。後で妻に聞いたら「それ読んでるんじゃなくて覚えてるんだよ」と言われてさらに驚いたんですね。それほど分厚い絵本ではありませんでしたが、大きな文字の10ページ程度のものを最初から最後まで覚えて諳んじていたんですね、ちゃんとページをめくりながらそれをやっていたので、1ページにどこまで書いてあるか、まで認識していたような感じでした。
この耳の確かさと記憶力の高さは子どもの大きな武器になっているのは間違いないと思います。そのあたりで、この子は鍛える余地がある、という塾屋の悪い?狙いを持ってしまったのを覚えています。

3~4歳、幼稚園保育園選び

これも妻がそうとう調べてやっていました。体験に参加したり、上にも書きましたが様々な交流の場で情報交換したり、いろいろやっていました。
結果、面倒見の良さ、しつけなど子供とのかかわり方の考え方が我々と一番近いところ、ということで、あえて保育園ではなく幼稚園を選んで通わせました。

幼稚園と保育園の細かな違いは未だによく分かっていませんが、幼稚園は「教育の場である」という認識で良いのですよね?
子どもの適性があるでしょうし、子どもによって成長のタイミングは異なるでしょうし、何より子育てとは親のエゴというと言い過ぎかもしれませんが親の考え方の違いが大きいはずですから、幼稚園と保育園のどちらがよいとか悪いとかの問題ではないと思います。
つまり我が家はより学業の面ではよい成果は出せないとしても、学校で苦労をしたとしても努力することを忘れずにいてもらいたい、という考え方を持った2人が親であったため、今思えば幼稚園に子供を預けるという選択はいたって自然なものでした。

預けた幼稚園は、厳しく子どもたちと接するところで、規律のようなものをしっかりと子供たちに求めるところでした。規律を、ルールを守ることは大切なことだと思います。
後々小学生になってから、規律とルールを守ることを当たり前になっていた子どもと、そんなものはお構いなし(というと言い過ぎかもしれませんが)の環境で育った子どもが同じ環境に混ざった時、(これも善し悪しの問題ではなく)規律に乗っかろうとする子供の方がストレスを感じやすいのかもしれない、ということに親が気づくのです。そこは大変でした。とっても。

それでも、幼稚園に預けるという選択肢は大正解でした。厳しくはありましたが子ども1人1人をしっかりとみて、しっかりと話をしてしっかりと話を聞いてくれて、厳しい中でも個をちゃんと認めてくれる先生方でした。だから我が子は自己肯定感をしっかりと持つことができるようになったと思います。安定した3年間でした。

子どもが絵本を諳んじているときに感じた「可能性」が生きたと思った瞬間が幼稚園でもやってきました。その幼稚園は卒園の一番最後のタイミングで保護者の前で演劇を披露するんですね。その時に、ありがたいことですが我が子が主役に選ばれたのです。
当時は本気で「なぜうちの子なんだろうね」と思っていましたが、その演劇は今思えばそれぞれ結構なセリフを覚えて長く話すんですね。もちろん主役やそれに準ずる役の人たちほどその量は長くなるもので、我が子の「記憶力の良さ」がここに反映されたのではないか、と。

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