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男が”ブラジャー”について語る

こんにちは。お久しぶりです。私は【男女ブラ装着社会】。

どこにでもいる、ごく普通のサラリーマンです。


……はい、聞こえましたよ。あなたの心の声。ナイフのように鋭く尖った声。

「コイツ何こんな気色悪い記事書いてんの? 男なのに。もしかしてオカマ? ゲイ?」

実に残念です。先に二度申し上げましたよね? 僕はごく普通の男性だと。

いいえ。これだと語弊がある。僕男性です。そう、これからの時代に、


LGBTQ+は普通以外のなにものにも置いてはいけない、と。


性的マイノリティーが異常? こんなの絶対あってはダメなんです。

70億の人間がいるこの世界、一人一人違って当たり前です。この考えは普通です。

昨今、この問題に政府はようやく重い腰を上げて、自治体をはじめ、性別記入欄は「男or女」の選択じゃなくなりましたよね?ようやく動き出したのです。

こうしてジェンダーの多様性が認められつつあるなかで、まだまだ理解されてない部分は多いでしょう。

こういう問題があることを、「知っている」だけでなく「受け入れる」ことが大切だと思うんです。

なにも好きになれまでとは言いません。ただ、左利きの人が左手でエンピツを持つくらい当たり前に感じるように、ジェンダーレスも受け入れられて当たり前の世の中になれれば、僕は嬉しいです。


僕の性別は”男性”で、性対象は紛れもなく”女性”です。そんな僕に、トランスジェンダーに悩める方々の気持ちを全て汲み取ることは、不可能です。

このジェンダーの取り組みの貢献の一つとして、僕の足りない頭で一つ考えてみたんですよね。

その答えの一つが、ブラジャーの紹介です。


目が点になられた方も多いでしょう? 順を追って説明します。

できれば、女性の方にこそ最後までお付き合いいただければと思いますし、後悔はさせません。良薬(ためになる記事)は口に苦いものです。

ただ、いい歳こいた男が、女性下着を嬉々として語りますので、不快だなって思う方はここでこの記事を閉じましょう。

毒薬もまた、苦いので。

当該記事の写真は全てフリー素材を使用


街で偶然発見! ”ブラ男”の正体



最近、酷暑が続いてますよね。気温40℃なんてひと昔なら絶対ありえなかったですよね。そら倒れる人も増えますわ。

そんな夏空の下、否が応でもボディーのラインが浮き出る夏服。艶かしいですね。

今日も見えました。同時に浮き出てしまう背中のブラジャーのホック。艶かしいですね。

そんなある日、ある人の背中が、艶かしいはずの背中が、たくましく見えたんです。
随分、体格の良い人だなぁと思って、顔を上げてみるとびっくり仰天でした。

髪型がスポーツ狩り?男!?

実在するんですね。ブラジャーを着用する男性、略して、「ブラ男」。

彼、いや彼女自身が自覚している性別はどっちなのでしょうか?

まず大前提、ブラジャーの定義として、ウィキペディア先生から復習したいと思います。



ファウンデーションの一種で、女性が胸部に着用する下着である。補正下着として使用され、乳房を保護し、形状を整えて崩れることを防ぐ目的がある。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


定義を見る限り、ブラジャーとは、女性の特徴的なふっくらとした乳房を保護するために作られた下着と捉えられました。
この部分だけ見ると、構造上、男性には必要ないものだと見受けられます。

昨今急増中の、ブラ男。彼らはなんのためにブラジャーを着用しているのでしょうか?

僕が実際に着用して主観的な感想を挙げられれば一番なのですが、なにぶん頃合いのものが手元にないので、ネット検索かけて、いくつか列挙してみました。


  • 単なる好奇心

  • 背筋が伸びる

  • 包み込まれる安心感

  • 人に着用してるのを見せたい

  • 女性を理解したい


2、3番目の理由は、正直僕も納得です。胸から背骨をキュッと締めれば、そりゃ背筋のびますよね。時に抱きしめられるような心地よさも生まれるでしょう。

そして5番目の、「女性を理解したい」。こういう人が増えれば、性差別、少なくとも男尊女卑は解決の一途を辿るでしょう。

今回問題にしたいのが、4番目の「人に着用してるのを見せたい」です。

単純におしゃれを楽しんでる人は除きますが、いわゆる変態さん心理の目的には必ず、快感を得ることが存在し、男性がブラジャーを着けてる、現状マイナーな事実に直面させて、相手を困らせたいっていう魂胆があります。

ブラジャーを着けるのが悪いとは言ってません。目的が問題なのです。

着用してても、相手の気分を害する目的で着用しては、もちろんいけません。

このごく一部の変態行為に働く人たちが、ブラ男に対する偏見を助長させ、真に女性下着を楽しみたい、純粋ブラ男を迫害してるのです。


真に可愛いものは男性の目からでも可愛い


なぜ、男性はブラジャー着けないの?



ブラジャーのサイズは幅広いサイズ展開がなされてますよね?
AAから、FGHのグラマーまで多岐にわたって。

BカップやCカップともなると、トップとアンダーの差が、すでに12〜15センチもあるんですって。

男性には分からないけどそんな脂肪の塊を抱えていたら、なるほど、ブラジャーの必要性と重要性は頷けます。ケアにもお金かかりますね。

では、AAカップは? 差、6.5~8.5センチ?

……その大きさなら、男性にもいますよ?

AAカップの女性の皆さんごめんなさい。小馬鹿にしたつもりでは一切ありません。

でも、AAカップに匹敵する男性、胸筋ムキムキの人や、ぽっちゃりさんはなんでブラジャー着けないんですかね? 女性用だから?

女性の胸はほぼ脂肪だから必要で、男性は胸が垂れる心配ないからブラジャーなんていらないと?

ジムで有酸素、無酸素運動を繰り返して得た女性の胸も筋肉だらけですし、

そもそも、胸の機能や特徴がどうだっていう話ではないんですよ。

僕は何より、身体の機能や特徴で、男女が着る衣服を区別するべきではないって旨をこの記事で伝えたいですね。

着たいものを着る。
自分が好きなら別に、男がスカート穿いたって良いんですよ。

男でも女でも、あなたに少しでも胸の膨らみがあるのなら、それをほしいって願ったのなら、

そこには、ブラジャーはあるべきなのです。

メンズコスメ、メンズ脱毛、メンズブラ、メンズスカートetc……メンズと名のつくものは、もうこの世にごまんとありますよね。

ブラジャーが女性のものっていう時代はもう一昔前の話なんです。

ジェンダーレスな世界、男女同士理解し合う世界、そこに行き着くためにはまず、男女で分つものに対する理解すなわち、男女別々に着用してた、衣服の理解を示し合うことだと思います。
示し合うには着用してみることだと思います。

僕はなんとしても衣服の性別境界線を払い除けたいです。


胸に膨らみがあるならみんなこれを。

メンズブラ。それもいいが、まずは女性向けブラを。


メンズブラ。当然存じ上げてますよ。サイズ「AA85」など、男性の体格を想定して作られたブラジャー。

メンズブラの発売は、ジェンダーレス社会への紛れもない第一歩。人類栄光への道への第一歩です!

少々大袈裟かもしれませんが、ところで、メンズブラが実店舗で売られてるのって、まだまだごくわずかなのってご存じでしたか?

そのほとんどがインターネット通販で売られてるものなんです。

ブラ男の皆さん、ちょっぴり寂しくありませんか?
できればユ●クロみたく、お店に赴いて、手にとって、好みのデザインをじっくり探りたくはないですか?

僕が理想ってが思う社会は、既存の下着屋さんにて、女性向け下着を、男性がなんら抵抗なく、手にとって選んで買える社会です。

なぜなら、衣服の性別境界線を払い除けたいからです。

僕は一歩先の話をしてます。
結論いうと、「メンズブラの”メンズ”はいらない」と言ってます。

もちろん人体の構造上、身体に適するブラを着けるのは大切なことです。

ただ、皆さん、Tシャツを買う際に、「メンズTシャツ」、「レディースTシャツ」っていちいち呼んでますか?
たいていの人は、呼ばないでしょう。

例外はあれど、TシャツはTシャツです。それはなぜか?

我々はTシャツにプリントされた柄と色でなんとなく、自分に合うものを判断してるからです。

これと一緒で、ブラジャーはブラジャーで、これからの時代は、全ての性の人が「このデザインなんとなく自分に合うな」「これは好きな色だ」って感覚でブラジャーを選んでほしいのです。

恥をしのんで言うと、僕何度か下着屋さんに入って見て回ったことがあります。

あのいかにも女性だけの領域に見えて、男の「お」の字も受け付けないオーラを放つ綺麗な下着屋さんに入ってみたんです。もちろん買い物するためにね。

幸い開店直後に足を運んだので、人目を極度に気にすることはなく、店員さんにはとても真摯に接してもらいました。

でもやっぱり、ここに「恥ずかしい」って感情が芽生えてるのは、ブラジャーは女性だけのモノだっていう周囲からの蔑視があるからなんですよね。

店員さんは、男性客に対してどう思っているのでしょうか?特になにも?


結局なんでブラジャーを推進するの?


当見出しの疑問は当然でしょう。

理由は以下の2つです。

  1. 下着は偉大だから

ところで下着って偉大ではないですか?

いまや無数とあるファッションアイテムのなかで、最も肌に近い衣服、それが「下着」です。どんな凄腕の爆弾処理のスペシャリストでも、人体を防護するために着用してる最終防衛線、それを「下着」と呼んでいます。

当たり前すぎて、我々は下着の偉大さに気づけていないんです。

下着達は、肌の最も近いところで、人体の摩擦に必死に耐えながら、身体を守ってくれているのです。

男性の皆さんブラジャーをまじまじと観察したことはありますか? すごいですよ。

柔らかに、そしてきめ細やかに縫合された布、豪奢な飾り。と思いきや、頑丈なワイヤー、ホックはまるで、力強さを誇示するかのように魅せる剛の部分。

各々が役割を果たして、ブラジャーと成り、今日まで女性の乳房を支えてきたのだなと思うとものすごく感動します。

元来、服は身体の保護を目的として作られましたよね。
下着はそんな衣服の王様であり、大将であり、もっと関心を持たれるべきなのです!


2.ブラジャーの着用は最終目標になりうるから

偉大とはいえ、下着ってやっぱり普段目立ちませんよね。

だからこそです。服の中に着るものだからこそ、ブラジャー以外の下着は始めやすいんです。ブラジャーは別格です。

興味は持ってくれたものの、まだ初々しさを見せるブラ男のために、どうしても浮き出るカップの膨らみと、透けるホックと肩紐の対策を要します。

ブラジャーを選択したのは、下着の中で、最も緻密な設計で作られていて、最も女性らしさを象徴してきたゆえに、最も男性が着用難易度が高い下着だからです。

翻って言ってしまえば、我々はブラジャーの着用難易度さえ克服できれば、衣類にもはや境界線はありません。

したがって、ブラジャーこそが最終目標だと僕は考えてます。

そんな感じですね。


最後に、そして……


ここまで、この記事に付き合ってくださりありがとうございました。

少し気持ち悪かったですか?今はそれで良いです。

「男が化粧するのきもい!」って時代を越えて、今メンズコスメがあるんです。克服できないアイテムなんてないんです。

「ジェンダーレスな社会の実現」
それはまず、男女の衣服の境界線を払うことです!

着たいものが着れる日常が当たり前にあるのなら。

衣食住を環境と置き換えるなら、そのうちの「衣」の部分さえ性の区別がなくなってしまえば、今悩めるLGBTQ +の人々にも、どこか安らぎの余地がある環境になるのではないかと思います。

男らしさ、女らしさっていうのは、あまりにも主語がでかい。

というわけで、僕は「ジェンダーについて」あえてブラジャー紹介の観点からアプローチしてみたいと思います!


次回の記事でまた会いましょう。 では。

当該記事の写真は全てフリー画像を使用しています。







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