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平成最後に必要な、Check項目

1.大型汎用機時代に初めて直面した課題

大型汎用機時代に初めて直面した課題、それは元号の変更でした。
平成元年にSystem Engineerとして社会人デビューしました。
昭和から平成を迎えるにあたり、すべてのシステムに影響が及びました。

具体例:西暦4桁をABCDとする
①IF D > 8 THEN “平成” ELSE “昭和” → 西暦が下1桁の急場凌ぎ 
②IF CD > 88 THEN “平成” ELSE “昭和” → 西暦が下2桁の2000年対応にて

なぜ、IF ABCD > 1988 THEN “平成” ELSE “昭和”にしなかったのか?
誰しもがそう思うでしょう。当時はまだ ❶Byteの価値が貴重でした。つまり、莫大な投資が掛かる時代背景がありました。

2.次に直面した課題 ノストラダムスの大予言

次に直面した課題は、2,000年問題でした。
おおよそのシステムは、この時に西暦を4桁にしただろうと思われるかも知れません。残念ながら❶Byteの価値と工数削減の時代背景が続きました。

IF CD > 50 THEN "19"CD ELSE "20"CD → 2050年対応が必要

当時を知っている人なら覚えているでしょう

●銀行に預けているお金がゼロになるのではないか?
引き戻しで現金化する必要がある

●ライフラインは大丈夫なのか?
水や食料を蓄える必要がある

3.System Engineerはシステムを信じない

これは私だけであって欲しいが、人間がロジックに関与しています。
人間は間違えることやミスもあります。
最もリスクが高いのが、サブルーチンの存在です。
2,000年対応の際、IF CD > 88 THEN “平成” ELSE “昭和”のサブルーチンをリンクせずに対応してしまった。
2,000年対応は万全だったが、アウトプットが”昭和”に戻るという事例もありました。

4.平成最後に”Check”して欲しいこと

次に2,050年問題があることを踏まえて万全を期して欲しいのです。
平成最後の30年後、AI技術の進歩により、人間に変わってシステムのチェック、デバッキングをしている時代になれば、いいでしょうね。
System Engineerが心の病を患うリスクも減るでしょう。
勿論、AI技術が人間の知能を超えての話ですが、人間の心が入ったら大問題ですね。
●これは3,000年後まで後回しでいいだろう
●3,000年後にはもっと優れたAI技術が何とかしてくれるだろう
●最近、徹夜続きで休んでない(AIが心の病を患う)

AI技術に携わっている方々が、体調優先で取り組める環境整備が万端でありますように願いたい。