君の傍じゃ夢を見れない
誰もいない部屋の洗面台で外に出るための用意をしている ベランダから風鈴の音がきこえる この部屋にそんな趣味はないだろうにと咄嗟に目を向ければ、そうか近くに風鈴を飾るような方が住んでいるんだ…わたしの地元よりいい街じゃん、と思った 風が吹く度音を鳴らすそれははじめてわたしに季節が半周していることを知らせてくれた 実家に風鈴なんてなくてさ、思い出の中に存在してない音なのに聞いただけでなんで夏って紐付けされちゃうんだろうね?2024の夏を回想したらあの瞬間が走馬灯の1ページになるん