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かたちをなぞる、薄まらぬ様に
あなたの家に泊まるために初めて使う駅を降りれば、あーいずれ思い出すやつだ、と
頬に突き刺さる冬の風に急かされながらインターホンを押すまでの胸の鼓動は忘れないだろうに、愛おしそうに吐いてくれる会いたかったの言葉に触れられることを、ああ、待っていたよ、いくつも反芻してしまった
狭い布団で何度寝返りを打っても決まって眠りにつくまで手を繋いでくれる人、それは心地よくてなんとなくすきと呟いた わかっている、これが本当のすきではないことくらい 偽物の気持ちにかたちをつくって愛だと錯覚させて、でも色はつけないで あと何回同じ夜を重ねるかなんてわからないけどもしかしたら、思い出になってもあなたのことは結構すきだったって言えるんじゃないかな それくらいでいいもんね、きみもそれくらいでいてくれたらうれしい あたしは健気でかわいいから、 温かくして眠ってくれたらと思えるし でも、でもあたしばっかだいたいのことが初めてなのはちょっぴりムカつくからたまに思い出させられるくらいの爪痕を残してから消えたいなー^_^ああでも、そんな考えもきっと子供なんだろうな はあ、また、やだな
えらいね、大丈夫だよ、えらいえらい、と赤子をあやす様に抱きしめてくれてくれたあの瞬間からぼくはおかしくなってしまった 満たされない心を誰かの手で埋める手段以外わからなくなりそうで、それがいちばんの精神安定剤になってしまった、でもきっとあなた以外の誰かでもよくて、都合のいいように扱おうとしているのはあたしのほうだ ごめんね、あたしはいい子なんかじゃなくて本当は、どうしようもなく歪んでいる気持ちを隠しておきたいだけで そんなことはわかってて
まつげが長くて綺麗で、もうすこし近くで見ていたいと思ったよ それだけあれば十分だね
眠れるまで手を握ってて、この曲を思い出す
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