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お星さまもはるか遠くに

眠れない。夜中。毎日。
どこまでも意識が続いてしまいそうだから、いつも自分は深い闇に吸い込まれていくんだって考えながら眠りについている 月のアクセサリーを身に纏うのが好きなのは、あたしにとって月は太陽だったから。暗闇の中でしか生きることを許されてなかった、唯一光り輝く月に希望を見出していた
寝ても醒めてもここは夢の中だから安心してよ。きみはなにも間違ってないよ。ぼくたちに実態は存在しなくて本当は空っぽなんだ。いつかはやさしい記憶に埋もれて暮らすことだってできる。ホットミルクにじんわり溶けるチョコレートのように、乗れなかったメリーゴーランドも、チューリップの花畑だって、、ぜーんぶ独り占めできるよ。
すう、はあ、規則正しい呼吸のなかに 海にかえれないわたしたちは、どこに行くんだろう 向かう場所が明確に存在しないと立って歩けないのはわたしばかりじゃない?と、そう信じたい 結局物語を引き伸ばして生きちゃってさ~嫌になっちゃうよなあ、ねえ、それでもなお生きようとしてる ばかみたいだね

朝から起きて働けないねー、平日13時を回って大の字で寝転がりながら天井をみていた 社会のはぐれものだから出会えた者同士、きみの部屋の天井も見慣れたものになっていた さみしいときだけ無性に会いたくなるそれは、愛でも恋でもないんだね ああなんか、みんな案外簡単に手が届いちゃうな それなのにいつも肝心なところには触れられないのは、最初から手に入らない方が楽だったんじゃないかって思っちゃうのは欲張りだったのかなー ああ、わかんない
かわいい音楽を聴いたってかわいくなんてなれやしない、あの子になんてなれないよ 完璧じゃないところを補うように、持てる術はそれしかないな あたしの内面なんて見ないでよ、取り繕ったあたしだけをそれだけを愛してね 嘘 ほんとは全部バレても愛してほしかったよ ほんとうをみせる覚悟なんてなかったくせに!素直に生きたかったな

綺麗だと思っていた世界はずうっとどろどろしたもので出来ていた、から、知らないふりをした そればかりが上手くなって作り込まれた綺麗に加担している それに飲み込まれるのも時間の問題だ、相変わらずバランスは保てない

息をする 息をする、どこまでも すう、はあ

明日も雨だよ

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