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小説

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2022年1月の記事一覧

ライフインホワイト After1

1/
 『協会』の日本エリア本部のビルの中にはカフェテリアがある。
 職員も当然多い施設なのでそれなりの大きさのあるカフェテリアで、職員だけでなく報告や手続きの関係でここを訪れる『協会』所属のFP能力者たちもよく利用している。
 時刻は午後三時。
 クリスマスも過ぎ、これから年末忙しさが漂うビルの中にあってそれらから隔離されたように長閑な雰囲気を纏うカフェテリア。
足取り早く、一直線にそこを目指す

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ライフインホワイト 17(終)

6/
 ブブ……――
 枕元のスマートフォンが震える気配があった。
 夢現の出来事に意識は的確な反応を示さなかったが代わりに無意識が応えた。
 枕元のスマートフォンを持ち上げ、画面を仰向きで寝る顔の上へ。
 が、しかしほぼ寝ているといっていい状態の俺がそこまで器用に力を込められるはずもなく手にしたスマートフォンは手から滑り落ちた。
 結果――
 「いでッ……!!」
 スマートフォンは顔面に直撃し、

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ライフインホワイト 16

 「クソッ!!」
 「な、なんだアイツ!!」
 『先生』は余裕を崩し思わず叫んでいた。
 社長は想像外の出来事にうろたえていた。
 彼らは俺たちの行動の一部始終をしっかり見ていただろう。
 身を投げる様に窓の外へ飛び出し、崖下の地面へと真っ逆さまに落ちていく姿。
 地面に激突し命を落とすはずだった俺たちが空中で一人の女性に捕らえられる姿。
 そして女性が成人男女二人を軽々と抱えたまま重力に逆らって

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ライフインホワイト 15

 めまいがする。
 後頭部の痛みが増した。
 意識が遠退きそうだ。
 それでも、歯を食いしばり全身に力を込める。
 体が言うことを聞こうとしない。
 「……ァぁぁぁぁああああッ!!」
 敵は待ってくれない。
 このまま何もできず殺されてたまるか。
 体の反応を無視して叫び声と共にさらに力を込め、無理やりに立ち上がる。
 「……む」
 「……なんだコイツ」
 足元がふらつく。
 視界が滲み、視点が定

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