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「また、読み返したい。」note保存記事

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また読み返したいような、noteの記事を保存していきます。
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#編集者

デジタル時代、経営者や企業のために「編集者」ができること

ぼくはこれまで主に紙の本の編集に携わってきたわけですが、ここ数年、経営者や企業の情報整理、コンテンツ制作、SNS等での発信をお手伝いする仕事が増えてきています。 経営者や企業のすぐ隣で「顧問」をやる「編集者」なので、その仕事を「顧問編集者」と呼んでいます。 今日はデジタル時代に編集者ができることは何か? ということについてあらためて考えてみたいと思います。 デジタル時代、言葉も「D2C」になったデジタル時代になって、経営者や企業が直接消費者にものごとを伝えられるようにな

編集者の仕事とは「読み手の感情」を設計すること

編集者の仕事とはいったい何でしょうか? 編集者は日々、書き手の文章をよりわかりやすくしたり、よりおもしろくしたり、アドバイスすることで書き手の文章をよりよくするお手伝いをしています。 外から見ると、完全に「文章をいじっている仕事」です。(もちろん文章だけではなく、写真だったり、イラストだったり、パッケージや売り方などをディレクションする仕事でもありますが……。) 編集者とは、本を作る仕事。 編集者とは、Webメディアを作る仕事。 編集者とは、文章を編み上げる仕事。 編集

『365日、僕は「これ」しかやっていない』  ベストセラー連発の編集者が語る“作り手”のベーシックスキルとは /編集者 柿内芳文さんインタビュー

昨年8月に47歳の若さで逝去されたエンジェル投資家、瀧本哲史(たきもと てつふみ)さんの著書が出版され現在13万部を超えるベストセラーとなっている。タイトルは『2020年6月30日にまたここで会おう』。8年前の6月30日に行われた瀧本さんの“伝説の東大講義”を収録した本である。 編集担当は柿内芳文(かきうち よしふみ)さん。『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『嫌われる勇気』『漫画 君たちはどう生きるか』と、ミリオンセラーを3つも生み出しているスーパー編集者だ。そんなヒットメ

ライターのアイデンティティって?落合(陽一)さんとのこと覚書

僕がまだ学環にいた頃、落合さんがまだMCになる前に、宇都宮大学で『Fairy Lights in Femtoseconds』の取材をさせていただいたこともあります。 (→最新作『Fairy Lights in Femtoseconds』と"メディアアート"の定義とは) こちらは絶賛、書籍化に向けて編集作業の詰めが行われているようです。 僕がライティングさせていただいた、堀江貴文さんとの共著『10年後の仕事図鑑』は4月刊行予定です。 『Homo Deus』の批判記事はおそ

新R25編集長が実践している「超こだわりのインタビュー記事作成術」

「新R25」というWebメディアの編集長をしている渡辺と申します。 以前、イケダハヤトさん、はあちゅうさん、幻冬舎の箕輪さんと共同マガジンを運営していたことがありますが、個人としてはこの記事がnoteデビューとなります。 僕は編集者というキャリアを歩んでからまだ4年足らずではありますが、これまで異常な熱量とこだわりをもってインタビュー記事をつくってきたつもりです。 その結果光栄なことに、最近は手がけた記事に興味をもってもらえることが増えてきました。 いい機会ですので、

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一気に読ませる文章を書くための7つのポイント

「週刊文春」は、毎週買っている。  真っ先に読むのが、林真理子さんのコラム「夜ふけのなわとび」だ。時事ニュースに絡めた話や林さんの近況などが書かれているのだが、これがおもしろい。  なんてことのない文章のように見えて、一気に読ませてしまう魔力を持っている。他の人のコラムもいろいろあるが、林さんのだけは途中で飽きるようなことはまずない。  そのおもしろさのポイントを僭越ながら分析してみた。 ①体重を乗せて感情で書く まずなにより、林さんのコラムは「感情」が乗っている。そ

「編集者」という謎

大学時代、オーケストラ部に所属していた。入部当初の私にとって不思議だったのは、指揮者の存在だ。彼らはなぜ楽器を弾くことを選ばなかったんだろう? 音楽がやりたくて入部しただろうに、音を出したくならないのだろうか、と。 同じことを、編集者という職業の人々に対しても思っていた。 これまで何人かの編集者と仕事をしてきたけれど、どの人も、いわゆる「書ける人」だった。修正や指摘を受け、元のモノよりぐっとよくなった自分の原稿に、反省したり感動したりしたことは一度や二度ではないし、編集者

ストーリーの文章、ストラクチャーの文章

起業家のけんすうさんが、ブログの書き方についてとても興味深いツイートをされていた。 これでハッと書きかけのnoteの下書きを思い出したので、急いでまとめておく。 ◇         ◇ 編集者がライターを選んだり文章のディレクションをするとき、あるいはライターになろうとする人にも役に立つんじゃないかと思う考え方がある。 それは、文章を ◎ストーリーの文章  ◎ストラクチャーの文章 の2種類に分ける考え方だ。 日本語にすれば、ストーリー=物語、ストラクチャー=構造にな