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読者を意識する×流行を意識する×書きたいものを書く

今回はちょっぴり尖ったテーマです。
創作をしている人は誰もが気になっちゃう話題。
たまにそんなものも、書いてみようと思います。

読者を意識する

意味は、あなたの作品を読んでる人。わたしの作品を読んでる人。このnoteを読んでる人。それらの人を意識して書きましょう。です。

では、このnoteを読む人を意識してみましょう。
意識するとどうなるのかな?

まず、読みやすい文章にしようと工夫します。難しい漢字をひらく、一文を短くする、日常で使う話し言葉で書くなど。

次に、タイトルが「読者を意識する×流行を意識する×書きたいものを書く」なので、読む人が期待するであろう内容を書くようにします。

最後に、読む人が理解しやすい構成を心がけます。今回は三つのワードがあるので、ひとつづつ章立てして書きます。

──え、それだけ?

いえいえ、もう少しこの言葉に含まれるものを深読みしてみましょう。

このnoteを読んでいる人は「小説を書いている人」で「タイトルのワードについて知りたい」と検索するほど悩んでいるのかも。

または、noteの下に表示される「おすすめの記事」から、たまたまタップして読んでいるのかも。

Twitterから来たのかも。わたしのnoteをフォローしている人かも。表紙のイラストに惹かれて読んでるのかも。

東京の人かな? 大阪? 北海道? ドイツ??
年齢は? 性別は? 会社員? 学生??

ひとりひとり、接点のない人たちが同じ記事を読んでいます。

読む人のプロフィールが違えば、考え方も好きなものも異なります。「読者」と一言でくくれません。

このnoteを読む人は、たくさんの人とふれあっていますか?
コミュニケーションは得意ですか?
創作を楽しんでいますか?

わたしには分かりませんが、想像してみます。
きっとわたしの文章を読みにくいと思う人もいるでしょう。内容に興味がないとブラウザを閉じる人もいるでしょう。
中には、もっと読みたいと思う人もいるかもしれません。

多くのものを拾いながら書くなど、わたしには困難です。なので、わたしは「もっと読みたい」と思った人に宛てて書きますね。

これが、わたしなりの「読者を意識する」です。

さて、わたしの読者さま。
「流行を意識する」にご興味はありますか?

流行を意識する

今年のGWは「人魚姫」の話をモチーフに31人の作家さんが34作の短編を書く企画でWEB管理人しました。
その企画に参加した人には、なるほどと言ってもらえる気がします。

流行もの設定で小説を書く。

それに拒否感があったり書けなくて困っている人あてに、こんな考え方もあるよ。という話をしますね。

流行もの設定を書くためには、ある程度のテンプレートを利用し、ある程度決まったセリフやお約束を入れ、アレンジして作品を作ります。

「人魚姫」をモチーフにした企画と同じ発想です。「人魚姫」がテンプレートで「王子様が海に飛び込む」「人魚姫が王子に恋をする」が必須シーン。あとはSFでもロマンスでもざまぁでも童話でも現代でもなんでも、自由に工夫して書く。

流行ものと企画の違う部分は、

  • 期限付きで発表の場が限られている。

  • 企画に参加した作家をお互い認知できる。

悪役令嬢、ざまぁ、愛のない結婚、シークレットベビー、オメガバーズ、ドミサブ……

いろんな流行がありますが、どれもテンプレートを使い、お約束シーンがあり(例えば、婚約破棄やざまぁ)それを入れたら、好きにアレンジする。お題スロットを回して話を書くようなものです。

難しくはありません。
その条件下で自分が書きたい設定やキャラクター、シチュエーション、個性をめいっぱい詰め込むのです。

そんなの無理だ! といいたくなるような組み合わせのものほど、不思議と面白くなる……可能性も。たとえば、パリピ孔明とかね。(転移、無双もの)

設定に、縛りをいれる。

実は「縛り」があった方が発想が豊かになるのでは? なんて思っています。

流行の面白い作品が見つからない。

より飛びぬけるために誰もが縛りプレイでテンプレート(お題)をアレンジしている状況ですから、面白い物語が生まれるのは当たり前かもしれません。

そのうえで「面白いものが見つからない」なら自分で「面白いものをかけばいい」だけ。
きっとそんな素敵な感性を持ったあなたなら、今まで誰も読んだことがない素晴らしい「流行を取り入れた新しい話」がかけるのでしょう。そんな人にこそ書いてほしい。

流行の設定が面白くないと感じる人の場合、いくつか要因があります。

主に産まれてから現在に至るまでに触れてきた作品や経験が少し大衆よりではない。そのせいで、流行を面白いと感じない人の感性は大衆とズレがでます。年代なども影響します。

「流行ではない話しか書かない(書けない)」と心から思っていて、ときに読まれなくても気にしない人は、そのまま楽しみましょう。自分への供給が原動力です。

そうじゃない人。例えば「大衆に読まれたい」のに「大衆に受け入れられる感性」を持っていない場合。
これが一番、深き悩みかもしれません。

しかし、なにごとにも例外があります。
創作の神様は気まぐれに祝福を与え、流行なんて殴り倒すとびぬけた「天才」を作ります。それは望んでなれるものではありません。とりあえず置いておきましょう。

流行ものを書くなど矜持が許さないという人や、自分は特別な人間だと思う人。

先に述べた「天才」であれば問題ありません。もし自分が「天才」ではない。と思ったら、その「特別ではない自分」をよく見つめなおして謙虚に自分の実力と向き合いましょう。

とはいっても、流行は万能ではないし取り入れる義務もない。そもそも、流行テンプレートで書くのは、戦場の最前線で戦うようなもの。
大衆に好まれるものを書くのが簡単なはずもなく、戦場がメジャーな場所にうつるだけです。

こんな文章を書いているわたしは、流行ものを、あまり書きません。
残念ながら、流行のテンプレートを使った素敵なネタがおもいつかないのです。あと書く時間もないです。なので、流行の荒波を避け、小さな川でちゃぷちゃぷ泳いでおります。読まれなくたって、気にしないぞー。

たまーに、大勢の人に読まれるのも良いかなと、それを狙って書く場合もあります。
その結果は……秘密です。

いまは、思いついたネタを、書きたいときに、ただ書くスタイルが気に入っています。

それは、一定数の読者がすでにいるから言えるのですが、まだ作者読みしてくれる読者がいない人は、きっと頭でわかっていても心が追い付かない現象に悩むのでしょう。

ここまで読んだ読者さま。
「書きたいものを書く」にご興味ありますか?

書きたいものを書く

読者を意識して文章を整え、流行のものが書けるか書けないかに悩み、そして「書きたいものを書く」と結論付けた人。

書きたいものを書いて、少しだけ読まれるためには何をしたらいいのでしょうか?

いろいろな考え方があります。
創作には多種多様な正解があり、また正解がありません。
ひとりの成功例が、王道でもなく。
ひとりの失敗が、外道でもない。
それは人同士のコミュニケーションでも同じですね。
誰かにとっては大切な人。
誰かにとっては嫌な人。

そんなものを踏まえて、わたしが考える「書きたいものを書いて読まれる」作品のポイントをお伝えします。

タイトル
WEB小説では長い作品が主流ですが、長くなくてもかまいません。タイトルは期待値です。
どんな素敵なタイトルも内容とあっていなければ読者の期待を裏切ってしまいます。
タイトルは「読みたい人に届ける」ための案内状です。

たとえば、
「となりの家にすむ可愛い女の子、実は悪い魔女だったらしい」
なんてタイトルの話があったとします。


このタイトルを読んで想像する内容はどんなものでしょう。

ジャンルが男女恋愛ものだった場合は、隣の家に住む女の子を「可愛い」と思っている男の子。または青年が出てくるのでしょう。

「実は」とあるので、女の子は正体を隠している。
そして「悪い魔女だったらしい」という言葉は、人から聞いた話や噂で、彼はそうだと確信していない状態。
しかも「悪い」とつくので何かしら「悪い事件にかかわっている魔女」または「魔女は悪いものだ」という文化があるのかも。魔女がいる世界なので、世界観はナーロッパ系かな?

と、推測できます。
タイトルを読んだ読者のうち、そんな話が読みたいと思った人は「タグ」「あらすじ」で小説が期待通りの話か確認します。

タグは……たとえば。

#恋愛 #年下ヒーロー #異世界 #魔女 #片想い #5年後 #聖騎士 #壮絶なすれ違い #匂いフェチ #ハッピーエンド

なんて書かれていたらどうでしょう?
ふむふむ、年下少年が隣に住む年上の女性が好きなのかな。そして、片想いしている。……5年後に少年が聖騎士になったけど、壮絶なすれ違いがあるんだな。……匂いフェチ! どっちが? あ、最後はハッピーエンドなのか。安心して読める。

そんな風に考えるかもしれません。

あらすじ
僕の家の隣には可愛い女の子が住んでいる。女の子といっても僕より4,5歳年上のお姉さんだ。彼女はまだ子供なのに独り暮らししている……なんて感じで、あらすじそのものを『物語』にすると読む前から期待が高まります。

さて読むぞとなった場合。

冒頭
しかも、1行目。

そうです。1行目から「これは読みたい」と思わせるのが大事です。ここまでタイトルやタグで積み上げてきたものが、この1行にかかっています。

1行でつかめたら御の字。

最後まで気を抜かず、お話を書きましょう。
出来ればお話は期待通りに進んで、途中で「裏切る」のがよいでしょう。でも裏切りは本筋をかえないもので。タグにしなくていい、またはあらすじ通り。なのに、裏切りを入れる。
いわゆる「サプライズ」です。
と書くとハードルが高いのですが、この話であれば……例えば……聖騎士になった少年が5年後、魔女狩りをしているとか。それほど驚きでもないか。でも、たぶん前の段階で絶対にそうならないようにかけば、それはサプライズにつながります。

さて、わたしなりに「書きたいものを書いて読まれる」作品のポイントをお伝えしました。
しかし、この通りにしたら読まれるのか?
と聞かれたら……困ってしまいます。なにせ、お伝えしたのは「わたし」の成功例であり、たまたま、ぐうぜんが重なっただけかも。
ですから、ここまで読んだ方が、この情報を踏まえて新たな成功例を作ってくださいね。応援しています!

一番良いのは「書きたいものと流行が一致してる」状態です。これは強いです。最強のカードです。
時代はいつ、わたしに追いつくのでしょう?

まとめ

流行を好きになるにはどうしたら良いの?

つねに流行に興味を持って接するよう努力するのが良いと思います。お洋服でも、音楽でも、映画でもアニメでもなんでも。この努力は「やりたくないことを我慢する」とは違います。「楽しんで」努力するのが望ましいです。

楽しいは最強です。

どんな人からも学びはあります。
どんな作品からも学びはあります。
初心者からも、創作をしない人からも、子供からも老人からも、いろんなものを学べます。
なんなら道に咲いてる花からも、空でも土でも、興味を持てばそこには未知が広がっています。

興味のベクトルが違う人と付き合うのは楽しいです。
自分とは別の「目」と出会えたら、それは素晴らしい学びにつながる……のではないかなーと思います。

さて、わたしの素敵な読者さま。
内容が期待に添えれたなら↓の❤を押して応援してくださいね。

お読みいただきありがとうございます。


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