信じるもハッケ信じないもハッケ

ここ最近、おばあちゃんの鬱がよくなりました。
秋～初冬に少し具合がよくなりかけていて「この機会に気分転換してみる？」と母・祖母・祖父・私で奈良旅行へ。仏像や建築物を堪能してきました。
それから急によくなったので「薬師寺のご利益かもね」などと笑っています。
波があるものなので油断する訳にはいきませんが、一旦はおばあちゃんの明るい表情が戻ってきてほっとしております。
ちなみにヘッダーはその時の写真じゃないです。季節が全然違ってスミマセン。

それはさておいて、スピリチュアルについて考えないといけないな、と思っています。というのも精神疾患とスピリチュアルは切っても切っても離せない。

急性症状が起きた際、一気に変な気持ちになったのを覚えています。散漫な文章で表してみます。

感覚が世界と接続し、情報が流れてくる。
世界は私の脳の中にある。思考の転換によって世界は思うままであり、私を苦しめているものたちの正体が明らかとなる。男女の区別はなくなり、神を急速に理解する。
私は真理を携えて、隔離室でキリストと語り合った。

母が部屋に駆けつけた時私はしきりに「理解った！」と声を挙げていたそうです。果たして何を理解していたのか、今の自分は理解できません。ジェンダーの問題は相変わらずだし真理って何？キリストが傍に降りてきたという感覚も謎。信徒でもないし、うちは代々浄土真宗です。本当に降りてくるなら親鸞では？

この脈絡のない「スピリチュアル体験」は現在進行形で私を悩ませています。
いやあれはドーパミンとかそういうものがドッパドッパ出ていて脳内が荒れ狂ったんだよ、典型的な統合失調症の陽性症状だよ、その証拠に薬飲んでからは収まったじゃん、と99パーセント言い聞かせるのですが、1パーセントくらい「あれは、神と交信したのでは？」という懸念が拭えないのです。

「神と交信したから宗教を極めたい」という話でなく、「私の潜在意識はスピリチュアルを求めているんだな……」と思い知らされたのがショック。理系主義者だと思っていたのに……。

トラウマを克服する方法を検索するとすぐに「癒し」とか「ヒーリング」とかの検索結果にぶち当たってしまいます。これがトラウマ克服の主流なんだろうか……と思ってみると、インナーチャイルドなど納得できる内容と、前世が……カルマが……守護霊が……みたいな内容がごったに出てきます。ヒーリングと調べると「オーラ」がやたら出てきますね。ダンバイン？

これは区別があるのか。インナーチャイルドは心理学の範疇という気がしますが守護霊とかは違うのでは？

でも「スピリチュアル」で括ると区別がなくなってしまいます。私の中ではインナーチャイルドと守護霊は区別があるのですが、世間的には無いっぽい？困った。誰に相談したらいいのかも分からない。

一応こう考えました。過去をどうこうしようとする「癒し」と、未来をどうこうしようとする「引き寄せ」の違いじゃないかと。過去の過ちや憤りへの記憶を書き換えようとするのがインナーチャイルドやカウンセリングの扱う「癒し」。不幸を避け、幸せを掴もうとするのが「引き寄せ」。
「癒し」は科学でどうにかなるかもしれませんが、「引き寄せ」は科学ではどうにもならない気がします。

でも1パーセントが「神様なんて信じない」と一蹴させない。薬師如来がおばあちゃんの鬱を治してくれたかもしれないし、私の症状はキリストと語らうことで治まったかもしれません。ちょっと信じてみたい気持ちもあります。

そして、天野喜孝さんのタロットカードなんてのがあるみたいですね。ちょっとほしい……。

スピリチュアル沼にはまる素因は既にたっぷりなことが伺えます。足をとられないよう、しょ、精進します。