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嬉しい連絡(・∀・)イイ!!

最愛のパートナー

13年間、家業を支えるために、共に身を粉にして働いたビジネスパートナー。


『家庭に仕事を持ち込むな!』

という割には、仕事でトラブルがあると、家で『臨時会議』に。

→会議とは名ばかりの、基本こっちがサンドバッグ役(T_T)


『あの会社との取引をやめないなら、私が辞めるからね!』

→おお!ちょっと韻を踏んでる?


私がペコペコヘラヘラして取ってきた仕事に対し、相手が誰であれ言うべきことは言うという芯の強さ。


誰かが嫌われ役にならないと、会社は駄目になるという哲学。


奥さん、どこでそんなビジネススキルを得たの?


どうやら、私がサイドビジネスにうつつを抜かしている間、家業を支えるためにと、必死に『責任感』を持って仕事に取り組む中で、自然に手に入れたものなんだろう。


強い責任感は、人を急激に成長させるんだね


他人は割り切れるが、身内はさぞ辛いだろう

家業から身を引く覚悟を決めてから、一族の『口撃』は、5女である妻に集中した。


『あんたがちゃんと婿さんを監視していないからこんなことになったのよ。』

『こんな親不孝して、心が痛まないの?』

『あんたなんて、社会に通用しない。どこにも雇ってもらえないから、無職になってしまうよ。』

『あんたの旦那は生い立ちが貧しいから、最後はあんたを裏切るよ。頼れるのは実の家族だけだよ。』

『お父さん、お母さんが可哀想。』

4人の姉と母親が、寄ってたかって、手を変え品を変え、揺さぶりをかける。


家業に対する責任感を問うと、

『だって跡取りはあなた達なんだから。』


そう言って逃げるのだ。


無責任だからこそ、こんな好き勝手なことが言えるのだろう。


不幸だ。

あまりに不幸で、不毛だ。


こんな吹けば飛ぶような、未来の無い零細企業にしがみついて、一体何になるというのだろう。

そんなにメンツが大事なのか?

こんな会社があるために、親が子を責め、姉が妹を責めることになるのだ。


こんな不幸、俺が責任を持って焼き払ってやる


本気で家業の将来を考えるのであれば、責めるのは5女ではなく、時代に合わせて変わろうという志を持たない創業者であろう。

家族として、跡取りを守り、創業者を諌めることができないところに、昭和のワンマン家族経営の、致命的な欠陥がある。


無責任の応酬に、正面から向き合うのはアホらしいのでもうやめた。


話し合った結果

『私たち、普通の夫婦に戻ろうよ。』


子供の頃に、『お金がないっ』という、織田裕二さん主演のドラマの中で、

『私たち、ビジネスだけの関係になりましょう』という離婚を切り出すセリフがあった。

子供心に、とても悲しい気持ちになった。


逆バージョンで良かったーーーε-(´∀`*)ホッ


普通の夫婦。

長年、寝ても覚めても仕事、仕事で、夫婦らしい時間を過ごせなかった。

今から取り戻していこうね。


反撃の狼煙

集中砲火を浴びる妻を守るために、まず真っ先に妻を退職させた。

伝家の宝刀『退職届』を叩きつける。


ギャーギャーと騒ぐ一族に、

『家族家族とウルサイが、雇用関係にある者の退職届を受理しないなら、然るべき対処をさせてもらう。』

と一喝すると黙った。


恐る恐る就職活動に挑む妻のために、履歴書や職務経歴書の添削を引き受け応援。


あっさり2社目で内定!!


1カ月で社会復帰を果たした。


退職後も、身内から妻に対し、

『仕事の引継ぎをちゃんとしろ』

『家族を見捨てるのか』

と、ゴチャゴチャ連絡が来ていたが、某大学病院の秘書にあっさり採用されたと連絡をすると、誰も何も言わなくなった。


だが、産休者の交代要員として臨時採用だったため、1年間限定の採用だった。


同僚の助言

年明けの3月には退職となるため、就職活動をどのタイミングで始めようかと迷う。

そんな時、同僚からありがたいアドバイスが。


『こっちの仕事は臨時採用なんだから、他が決まれば辞めればいいのよ。どうせ期限が来たらお払い箱なんだから。』

「でも、最後まで勤める責任がありますし。」

『そんなの、内定貰ってから言いなさいよ。35才超えてからの女性の就職活動って、甘いものじゃないのよ。自分の人生なんだからしっかりしないと。』

『あなた一生懸命だから、良い仕事を勝ち取って欲しいのよ。』

その励ましに背中を押され、妻は11月から就職活動をスタートした。


おめでとう!

で、先程妻から電話があり、

『来年4月から、同じ大学病院の別の科に内定が決まったよ!』

との嬉しい連絡が!


今度は産休の交代要員ではないので、長期間勤めることができる。


しかも、

「本来であれば即出勤してもらいたいけれど、同じ組織内で不義理はさせられないから、3月までちゃんと勤め上げて、円満な形で来てもらいたい。そちらの科の責任者には、先に話を通しておいたよ。」

と、妻の事情を汲んで頂くことができ、色々な不安や懸念をすべて解決することができた。


そんな妻の逆転劇を間近で見ながら、


美しい宝石は、どんなに泥にまみれても輝きを失わない


そんなことを感じた。


強い責任感と努力で磨いた彼女の心の宝石は

環境や状況に左右されることなく、誰にも冒されることはないのだと

そう確信する


一緒に同じ仕事をすることはもう無いと思う。

でも、『戦友』として、『良きライバル』として、

お互いの舞台で社会に貢献していこう。


そして、時間(とお金)の許す限り、飲みに行こうね☆


本当におめでとう!


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