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地雷ゲームを愛でる

本記事は「War-Gamers Advent Calendar 2023」の12月12日分のエントリーです。 新たな快作を求めて地雷原を徘徊していますが、一言に地雷ゲームと言っても、自分の中ではいくつかにタイプ分けをしています。 1.「意気込みは買うが、プレイできないよ」タイプ 意欲的に新機軸を打ち出そうと、新しいシステムやギミックを盛り込んだものの、ディベロップ不足により機能不全になっていて、実質的にプレイできないゲーム。 「Rise of Totalitarian

    • ゲームライフは、「フロー型」から「ストック型」へ

      シニアになってから、シミュレーションウォーゲーマーとしてのゲームライフもかなり変化してきている。 一言で言えば、「フロー型」から「ストック型」への転換が始まっている気がしないでもない。 ビジネス用語では、「フロー型ビジネス」「ストック型ビジネス」という定義がある。 従来の売り切り型がフロー型ビジネスであり、サブスクリプションサービスがストック型ビジネスの代表格である。 子供たちが巣立ち、家族の人数が減ったことから、今年は、より小さな間取りの物件への引越しが予期されていた(

      • プレイアビリティの向上

         ウォーゲームのプレイアビリティを少しでも向上させようと、様々な工夫をしています。対戦機会は非常に貴重なので、その体験を出来る限り良くしたいと思っているからです。  工夫の第一は、事前準備です。  特に雑誌付録ゲームは、コンポーネントが雑誌特有のレギュレーションで制約されているので、プレイエイドを自作したり、パーツやマーカーを追加したりすることが多いです。そういった準備自体も楽しく、これもゲームライフの楽しみの一つとさえなっています。  また、初期配置の手間を減らすために

        • フォトジェニックなゲームたち

          ゲームを購入する際の基準は人それぞれですが、私はヴィジュアル重視で購入することが断然多いです。ユーロゲームほどポップでカラフルではないものの、ウォーゲームでもフォトジェニックなゲームはあります。(ミニチュアゲームは本稿では除きます) 私のお気に入りは、何と言っても「Napoleon's Triumph (Simmons Games)」です。 これはイケていますね。 しかし、このゲームは、斬新過ぎるゲームシステムをたった8頁のルールブックに収めてしまった為にプレイが困難にな

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        • Boardgame和訳
          1本

        記事

          ダイスロール

          大学時代は、シミュレーションウォーゲームのサークルに入り、SPI社・AH社・OSG社・Yaquinto社等の海外ゲームを専らプレイしていました。その傍ら、『卓上野球機構』のカード野球ゲームにもハマり、随分夢中になりました。 ウォーゲームもそうですが、特にカード野球ゲームの場合、ダイスの目の良し悪しに一喜一憂したものでした。人間、悪い目が続くと、分かっちゃいるけど、ゲン担ぎをしたくなるものです。その頃は、「ダイスを交換し、別のダイスを使う」ということを繰り返していました。仲間

          ダイスロール

          恒例:フォトジェニックなゲーム

          恒例ですが、今年出会ったフォトジェニックなゲームを紹介したいと思います。私はゲームを購入する際には、見た目を重視して選ぶことが多いです。 今年の目玉は、何と言ってもMARENGO1800 ( Wargame Process Edition社 )です。 ゲームデザインの基本コンセプトとして、コンポーネントに工夫を凝らすことで、プレイアビリティを上げたいというデザイナーの意図が明確に感じられます。 ユニットが紙製ではなく、プラスチック製でダイヤル式になっています。戦術級のゲ

          恒例:フォトジェニックなゲーム

          2020年の振り返りと来年の抱負

          ゲーム会への参加回数は、コロナ禍の影響を受け、昨年よりも減ったものの、それでも37回を維持。 今年プレイして、面白かったゲームを次に紹介します。 1.Marengo 1800 (WarGame Process edition社) 何と言っても、ビジュアルが最高です。コンポーネントを工夫することで、プレイアビリティを上げたいというコンセプトが明快です。専用ダイスを用いることで、CRTを無くしています。ナポレオニック戦術級ゲームとして、シンプルなプレイ感は好感が持てます。決し

          2020年の振り返りと来年の抱負