ゲームライフは、「フロー型」から「ストック型」へ

シニアになってから、シミュレーションウォーゲーマーとしてのゲームライフもかなり変化してきている。
一言で言えば、「フロー型」から「ストック型」への転換が始まっている気がしないでもない。

ビジネス用語では、「フロー型ビジネス」「ストック型ビジネス」という定義がある。
従来の売り切り型がフロー型ビジネスであり、サブスクリプションサービスがストック型ビジネスの代表格である。

子供たちが巣立ち、家族の人数が減ったことから、今年は、より小さな間取りの物件への引越しが予期されていた(未だ実現していないが)。当然、収納スペースも狭くなるわけで、大量のゲーム放出を義務付けられていた。

そのことから、今年1年間で、実に124個ものゲームを手放した。と同時に、54個購入しているので、差し引き純減は70個であるが、それでも所持ゲームは大きく減った。

この背景にあるのが、
一つは、時間的余裕ができたことがあり、今年は、(クローズドも含めて)ゲーム会への参加は60回を超える見込みである。
もう一つは、Deep L Proの有料サービスの活用である。このサービスの導入により、海外ゲームの購入時の心理的ハードルは大きく下がったし、プレイの準備時間も大幅に短縮された。それに、対戦相手も見つけやすくなった。

単純計算では、ゲームを大量に買い込んでも、全てプレイすることができているわけである。
これだけ多くの数のゲームが1年間で出入りしていることを改めて考えてみると、何だかゲームをレンタル利用しているみたいな感覚を持ってしまう。ゲームの定額サービスに加入している錯覚すら抱いてしまう。

漠然とした”終活”のイメージとして、「自分の死後、残された大量のゲーム群に家族が困惑しないように、生前に徐々にゲームを減らしていこう」と、時々、ネガティブなことが浮かんだりした。

どうせ、好むと好まざるにかかわらず、所持ゲームの削減はいずれ至上命令となる。
その際、縮小一辺倒のネガティブな発想ではなく、「大量に購入するが、大量にプレイし、さらには、より大量に手放しながら、所持数を削減する」ことをめざしたい。
疑似的ではあるが、「フロー型からストック型へと転換しているのだ」と考えるようにしたい。これならば、何だか不思議とポジティブな響きが感じられるものである。それが、単なる思い込みに過ぎなくても。

いったん、こういう発想に立ってしまえば、地雷ゲームの地雷原を徘徊することなど、鼻歌まじりでスキップしながら行えるというものだ。どうせ、”レンタル”だし、”定額サービス”なのだから。

色々と勿体を付けているが、結局は、元気一杯な「地雷原 徘徊老人」になりたいと言うことに尽きてしまう。

ちなみに、「フロー型ビジネス」「ストック型ビジネス」とは、ビジネスを提供する側の視点で定義されている用語であり、一人のゲーマーとしての視点では、自分の所持するゲーム(ストック)が大きく減り、出入りするゲーム(フロー)が多くなっているという心理状態になっている。

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