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【エッセイ】年明けの蕎麦

自分は例年、年越し蕎麦を食べ損ねる。
そもそも、なぜ年越しに蕎麦を食べるのか?
様々な縁起担ぎが込められているようだが、
ここまで食べなくなったら…
個人的には、この風習を卒業してもいい気がしている。

そんなことを考え始めた、年始早々。
外へ出る用事があって、街中へ。
夕食を済まさなければいけなくなったのだが、
どこも混んでいたり、正月休みだったり…。
すっかり夕食難民になってしまった。

辺りを見回しながら、歩いていると…
立ち食い蕎麦屋が目に入る。
いつもは混雑しているのだが、
この時はそこまで混んでいなかった。

ふらっと立ち寄る。
メニューを眺めていて、
「かけ蕎麦」でいいかとも思ったが、
注文を聞かれ、咄嗟に「天ぷら蕎麦」と言ってしまう。
見栄っ張りな自分を恨む。

シンプルだけど、美味しかった

年明けに蕎麦。
「ちょっと遅いよな」とは思いながらも、
ある意味で年越し蕎麦か…とも思い直す。

さて、今年は食べられるだろうか?

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