〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた　その13　異世界転生を考える

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

はじめに

昨年は「転生」要素も「異世界」要素もない締め切りに追い込まれて逃げた話をしたが、なんで異世界に転生しちゃう「なろう系」が一部で流行ってるのか考えてみた。

1話無料アニメや無料のテキストサイトを見た限りネットスラングの

「リアルなんてクソゲーだ!!」

が全てを言い表しているが、今生きている現世がつらいのかな？思う。

歴史上の異世界

歴史好きなので世界史、日本史の図説資料集にある「ウパニシャット哲学」や「末法思想」なんて固有名詞も目にしてまして。世界中で昔から輪廻転生や前世・業（カルマ）・来世・天国といった固有名詞で

「前世で悪いことしたから現世がきつい」

「善い行いをすれば来世（または天国）で報われる」

なんて考えもある。

仏教、ヒンズー教の東洋との比較として西洋ではローマ帝国が滅亡してゲルマン人がローマに火をかけた時、アウグスティヌスは「神の国」を書いたのだが古今東西、絶望的な状況だと来世に期待する風潮が出てくるように思える。

無宗教の俺からすれば天国も異世界だ。

へ理屈終了！

理屈をこねるのはここまで！

一部では「ジジイ」と言われる僕は映画評論家になろうとこれまで3000本の映画を見てきたけれど、年を取ると本を読むスピードも落ちて2時間の映画を見るのもコンディションが良い時でないと辛くなってきた。

そればかりか、名作だとわかっても気力がなくて見ていない名作がたまるばかり。

そうなると安いジャンクフードみたいに手っ取り早いカタルシスが得られるものばっかり。

ジャンクフードが1級品でないとわかって買うようにB級映画をみるのは安心感があるからです。

最後に

さて、今日はペヤング食いながら葛藤（かっとう）もなく最初から最強なスティーブン・セガールでもみよう。

あっ！最初から最強なのは「なろう系」といっしょだね🐟

つづく。