【創作夢日記】朝起きたらアザラシになっていた その45 新春初夢企画!『猫配達員は2度ベルを鳴らす』【一話完結】
※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。
朝起きたらとアザラシになっていた俺は物音がするので向いたら、テレビから貞子が這い出ていた。
聞けば忘年会で二日酔いだから水をくれとせがむ。
正月だからと太っ腹な俺はハイチオールCと水をやる。
映画『リング』に登場する貞子に化粧とヘアメイクと衣装のコーディネイトしたら仲間由紀恵さんになりやしないかと想像する。
オススメのヘアアイロンとトリートメントを聞きたくなってスマホをヒレにとるとドアホンとノックがけたたましい。
開けたら自転車旅行で出会った猫たちがいた。
「宅急便で~す」
うそつけっ!手ぶらじゃねえか!!
猫たちが嘘猫ヤマトの宅急便と名乗って何も運んでないのにチップに餌をねだる。
交通事故による骨折でなかなか外出できなかったので久しぶりの猫にほっこりした。
「しゃーねーなぁー」言ってチャオちゅーると銀のスプーンをお年玉にやる。
満腹になった猫たちは貞子を梱包して持ち帰る際に振り向き、
「元気になって戻ってこい」
そういって2度と振り返ることはなかった。
骨折で出られない俺を励まそうと来た猫たちの真意に目頭が熱くなる。
が、アイツらどうやってドアノックしたのか気になって仕方ない。
猫又だから妖術でも使ったのだろう。
考えてもしょうがないから横になって寝た。
つづく。
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