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3円の値上げで売れなくなるもやし

焼きそばやお味噌汁など様々な料理で用いられるもやし。
そして何より安い。
しかし、もやしの売りの一つである安さは限界を迎えつつあります。

https://www.moyashi.or.jp/

値上げしても売れ続けるマクドナルド

マクドナルドは昨年1月、ハンバーガーなど約8割の商品の店頭価格を10~150円値上げした。23年の既存店の客数は前年を1・5%下回ったが、テイクアウトや宅配が堅調で、客単価は8・5%増えた。

マクドナルドが最高益、全店売上高も7777億円で過去最多…値上げが寄与 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

もやしの3倍から50倍値上げしても売れ続けるマクドナルド。
そして最高益を記録。
この違いはいったい何が原因なのでしょう。

1.もやしは安いという考えが染みついてしまっている


https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/articles/2022_0328.html

このグラフからここ15年ほどもやしの価格は変化していないことがわかります。
おおよそ30円ほどをキープしています。
この安さだからこそもやしの値段を記憶し、1円単位の変化でも大きく感じられ、消費が減ってしまうのでしょう。

2.スピーディーに満足できるマクドナルド

マクドナルドはファーストフード店です。
スピーディーに提供されたフライドポテトをお供にハイカロリーなハンバーガーにかぶりつき、甘いドリンクで流し込む。

たとえ忙しくて時間がなくても、ちょっとお金を払えば欲を満たせるマクドナルドは10円~150円値上げしたところで消費者はそれ以上に食べたいと思うのでしょう。

期間限定で登場する商品。
店内食べれるのはもちろん、ドライブスルーや家まで届けてくれる宅配サービス。様々な方面から戦えるマクドナルドは少々の値上げに負けないほど強く、客単価も上がり、結果的に最高利益を達成することができる。

もやしで利益を上げる難しさ

もやしは今まで安さを売りに勝負してきましたが、原材料や燃料の値段が上がる影響もあって、今まで通り販売していくことが難しくなってきています。もやしに付加価値をつけて売って利益を上げていくなどもやし業界も選択に迫られています。

海外では100円以上の値段でもやしが販売されています。この先も新鮮なもやしを食べるには、3円の値上げぐらい気にせずにいつも通り買って消費につなげていくことが大切です。

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