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ホテルで起きた悲劇~札幌編~


10月の中旬、札幌へ。

そこで悲劇が起きたのです・・・。



師匠や友人たちと会うためだけの、久しぶりのただの旅行。

2泊3日にギュウギュウに詰め込まれた予定は、無事終わった。


その1日目の夜に悲劇は起きた。


友人たちと別れホテルに着いた私は、汗をかいた事もありすぐシャワーを浴びた。


上がった後のベッドでくつろぐ至福の時間。


机にある一枚の紙が目に入った。
「ゴミ箱は翌日の10:00に取り替えますので、お手数ですが部屋の前にお願いいたします。」


おお、これはせっかくだから替えて貰おう。

ゴミ箱を持ち、ドアに手を掛けた時、はたまた目に入ったのです。

内側のドアに貼ってある、「朝起こさないでください」のマグネット。

素晴らしい。
これも外側に貼り、昼まで寝てやろうと決意しました。


手にはゴミ箱とそのマグネット。
ゴミ箱の蓋がすぐ開いてしまうので、両手で持ち何とか外へ。

無事マグネットも外側のドアに貼れた。


その時です。





なんとドアが開かないじゃないですか。


一瞬で青冷めました。


シャワー上がりなのもあり、パンツ一丁なのですから。


(オートロックだった・・・!)



人間は不思議とこういったピンチの時は頭の回転が速いものです。


エレベーター前の電話へ走りました。
それは走りましたよ、ええ。
この歳で全力疾走なんて考えてもみなかった。

よりによって一番端の部屋なのです。笑


怖いですよ、万が一他のお客さんと会ったら「変態」となり捕まりますからね。


フロントへ繋がり、訳を説明。
「承知しました、ではスペアをお渡しするのでお手数ですがフロントまでお越しください。」


フロントに着くころには警察が迎えに来てますよって。笑


恥を忍び伝えました。
「申し上げにくいのですが、今裸で出てしまっていて・・・」


すぐさま「承知しました、すぐ向かいますのでお部屋の前へ」

本当に15秒後くらいにダンディーなおじさま(フロントの方)が来て下さった。

それも目を手で覆いながら小走りで。笑


なんと出来た気配りか。


「大変お待たせしました、開けましたので中へ。私はこれで失礼いたします。」


ありがとう。
警察よりも早く来てくれたダンディーに乾杯ですよ。



そこから2日経った朝。

チェックアウトの際に、手続きをしてくれたのはなんとあの時のおじさまではないですか。


「ごゆっくりしていただけましたか?」


ええ、おかげさまで助かりました。笑


そんな二人の隠語のような会話。


感謝をこめてチップをお渡ししようとしました。

「いえ、お気持ちだけ。もしまた札幌へお越しの際はまた当ホテルにて〇〇様をお待ちしております。」


完敗だ。
あなたには負けたよ。


必ずまた来ます。

ダンディーな握手を交わし札幌を後にした。






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