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前かがみの動作

日常生活の中では「前かがみ」になる場面が多くあります。
前かがみは腰や首に大きな負担がかかりやすい動作ですが、姿勢に気をつけたり、足腰の筋力を鍛えることで対策ができます。
また、前かがみの動作を強化することで、転倒の予防にもつながると言われています。

日常生活の中の「前かがみの動作」

たとえば、下のような動作が当てはまります。

前かがみの動作に求められる心肺機能

前かがみ動作は、全身を大きく使う動作です。全身の心身機能が求められます。

  • 肩まわりと背中の筋肉
    肩まわりと背中の筋肉で、前かがみの姿勢を安定させることができます。

  • 肩まわりの柔軟性
    肩まわりが柔らかいことで、前かがみ姿勢での動作が行いやすくなります。

  • 足腰の柔軟性
    足腰が柔らかいことで、身体を前方向に折り曲げて、前かがみの姿勢を取ることできます。

  • 足腰の筋肉
    前かがみの姿勢を保つために、足腰の筋力で全身を支えます。

  • 足の指の力
    足の指で踏ん張ることで、前かがみの動作が安定します。

  • 全身のバランス
    前かがみの姿勢は、前方向に重心が片寄るため、全身のバランス機能が求められます。
    前かがみ動作の強化により、転倒予防が期待されるのもそのためです。

前かがみの動作で気をつけること

前かがみの動作は、腰を折り曲げる形で前方向に重心が片寄るため、首や腰に負担がかかりやすくなります。
首や腰への負担を最小限に抑えるために、次のことに気をつけましょう!

【✗】足を閉じた状態で前かがみになると、腰への負担が体重の2倍近くになります。荷物を持っていると、さらに負担が増します。

【○ 対策】足幅を広めに取りましょう!全身を支える面が広くなることで首や腰への負担が抑えられます。

【✗】背中を丸めるように腰を曲げたり、首を無理に下方向に曲げると、
体重も乗った状態で大きな負担となります。

【○ 対策】背中と首を真っ直ぐにしたまま、股関節と膝を使って前かがみになりましょう。


前かがみ動作のための運動

※お身体の状態により、無理をせず行ってください。
※心配な点がある方は、主治医にご確認の上、参考にしてください。

腰のストレッチ

腰回りの筋肉・関節を整えます。息を吐きながら3秒間、腰を伸ばします。


肩のストレッチ

肩周りの筋肉・関節を整えます。
肩を後ろに引いてから下ろす動作を、ゆっくり5回繰り返します。


スクワット

全身のバランスと、下半身の筋力を鍛えます。
両手を伸ばした状態で、腰を下ろして5秒間保持します。
これを2回繰り返し。
※バランスが取りにくい時は、テーブルに手をついてください。


足の指の筋力強化

踏ん張る力を鍛えます。
床に広げたタオルを、足の指を使ってたぐり寄せます。



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