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生きている仕事に携わりたい! 仕事やキャリアに関してストーリー性が求められている時代 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 今年は新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行しこともあり、人材開発や組織開発の現場でも「何年ぶりに○○しました」という話題が増えました。
 当然、以前と全く同じという訳ではなく、戻った部分もあれば、戻らない部分も混在する、そんな場面が多かったように思えます。
 混在する状況に対応するために、結果として新しい対応が求められることが多かった印象です。
 デジタル化の進展も含め、変化のスピードは益々速くなっている感じです。「10年後になくなる職業」という話題も度々取り上げられますが、どんどん新たな職業が追加されていきそうな勢いを感じます。

 一人でできる作業、仕事が増えていく一方で、チームや組織で仕事をすることの意味が問われています。
 AIを始め、便利なツールが増えれば増えるほど、代わりとなる手段や方法がたくさん見つかり、代わりが増えれば増えるほど、存在価値やウェルビーイング、幸福を感じにくい環境になっているのかもしれません。

 またチームや組織においても、同じような仕事をしていても周りとの関わり方によって、存在価値やウェルビーイング、幸福を感じやすいチーム・組織と感じにくいチーム・組織に分化が進んでいるようにも見えます。

 前述の通り、疎外感を感じやすい作業や仕事は無くなる可能性が高いのかもしれません。
 しかし、実際は同じような仕事でも、そこに自分やチームにとっての意味や想いがあって、周りに共感が生まれるようであれば、ずっと継続・継承されていくのではないでしょうか。
 仕事が無くなるのではなくて、意味や想いが感じ取れないものが無くなっていく、そんな風に考えています。

 ハードであれソフトであれ、自分(たち)が携わったことが、どう世の中と繋がっているのか、どう未来と繋がっていく可能性があるのか、仕事やキャリアに関してストーリー性が求められているように感じます。

 機械的な仕事ではなく、生きている仕事に携わっているという実感…仕事にも一体感や温もりが感じられるような仕組みづくりに取り組んでいきたいですね。

<ヒューマナイズ通信 2023.12.21掲載 一部修正>
 https://humanize.co.jp/

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