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多忙な部署(人)とそうでない部署(人)の二極分化~見直すことが普通、当たり前の風土で対応を! 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 人手不足・人材不足に加え、労働時間の制限も加わり、忙しい現場が増えています。
 しかし、実際に問題となっているのは、多忙な部署(人)とそうでない部署(人)の二極分化です。
 全部が忙しいというよりも、忙しいところとそうでないところが混在することで、様々なコンフリクトや問題が発生しています。
 その結果、人と仕事(業務)の体制を再構築したいという相談が増えています。

 当たり前ですが、多忙な部署(人)とそうでない部署(人)の二極化が進むと、組織の雰囲気が悪くなる傾向が強くなります。
 それぞれに言い分はありますが、全員で環境変化に対応することに注力すべき時に、お互いを批判・牽制することに力が使われていると、組織のパフォーマンスが上がることは期待できません。

 業務の見直しについては、様々なやり方がありますが、単一組織内においては、一つ一つの業務を洗い出し、将来的なことも含め必要か否かを検討していく形で進めます。
 また複数の組織間においては、重なっている業務や似ている業務を集約することを検討するのが一般的です。
 いずれにしても、発想としてはゼロベースで考える=業務を失くしたらどうなるかという仮説の下で検討することが必要になります。

 また、相談の中で感じることですが、二極化が激しい組織ほど“見直す”ということに抵抗が強いようです。
 見直すという話題が出ただけで、現場から抵抗感を感じることもあります。
 まだ見直しすることも決まっていない、スタートもしていないのに、既に抵している感じでしょうか(笑)。組織の風土は本当に様々です。

 しかし、最初から抵抗感が強い組織が存在するわけではなく、時間の経過とともに徐々に積もって強固になっていると言えます。
 抵抗が強くなればなるほど、改善が進まないことは言うまでもありません。
 積もり積もって強固になる前に、手を打つ必要があります。

 「見直すことが普通、当たり前の組織(人)」と「見直すことが特別・異例の組織(人)」と異なるカルチャーがある場合は、混ぜてみるのも一つの方法です。
 組織の活力を維持するためには、固まっている、固まりそうなところがないかを絶えず探し出し、解す努力も必要です。

 固まることの良さ、安心感も勿論あると思いますが、柔軟に混ぜる、混ざることから生まれる予期せぬ可能性も楽しみたいですね。

<ヒューマナイズ通信 2024.05.08掲載 一部修正>
 https://humanize.co.jp/

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