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「誰か」が育てるではなく、「誰も」が育てる環境に!全員参加で定着化・戦力化を促進する! 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 新卒採用も含め、労働力特に若手の労働力を確保することが難しくなる中で、若手の指導・育成に関しても関心が高まっています(今に始まったことではありませんが…)。
 まだまだバラつきもありますが、以前と比べると、採用した後の定着化・戦力化に関心が高まっています。

 オンボーディングという言葉もよく聞くようになりましたが、「組織にどう馴染ませるか」…新しく会社・組織に加わった人材にいち早く職場に慣れてもらうことで、定着化・戦力化を促進するための取り組みも増えています。

 定着化や戦力化への関心が高いと言うのは、逆に言えば現在の若手の指導や育成に関する不安が大きいことの現れでもあります。
 「育てたいけど、やり方や進め方がわからない」、「若い人は何を考えているかわからない」、「どう指導すればいいのか、どう言えば伝わるのか、わからない」そんな声が現場から聞こえてきます。

 指導や育成のやり方は様々ですが、比較的上手くいっているところは、複数の人が関与しシステム的に行われている一方、上手く行っていない職場に多いのは、指導育成に関するコミュニケーションが限定されていることが挙げられます。
 職場の一部の人だけ、一対一のコミュニケーションが中心で、いつも話す相手が限られている傾向があります。

 よく指導員を付けて育成にあたる職場もありますが、指導員だけに指導を任せる形になると、指導する側も指導される側も行き詰ることがあります。
 順調な時は問題ありませんが、二者間の関係がぎくしゃくし始めると、悪循環が起こりやすくなります。

 少し話は異なりますが、ハラスメントが起こりやすい職場は、孤立した従業員が多いことが一つの特徴です。
 特定の人としかコミュニケーションを取らない、他の人から仕事ぶりが見えないと言った孤立した環境が多い職場は、ハラスメントの発生確率が高くなります。

 指導員をつけて、きめ細かく対応することは必要なことですが、行き過ぎて孤立しないようにフォローすることも必要です。
 「誰か」が育てるではなく、「誰も」が育てる環境に、多様なかかわりを増やす中で、いかにして全員で育てる雰囲気を作るかが、定着化・戦力化へのカギですね。

<ヒューマナイズ通信 2024.07.03掲載 一部修正>
 https://humanize.co.jp/

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