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「隠遁 129」 本多裕樹 詩

「隠遁 129」




夢は、消えさった

ある者は裏に行った

その人は、

わからず

さる


人知れず、自分を求め

旅をする

人生で

負けたのだ

勝つことができなかった


資本は、守り手で

身代金であった

それさえも無くなると

人は強くなる

負けるのもまた

運命だと


勝利を得るために

様々なことをして

自分探しの旅

どこに行くまでもなく

道を求める修行に出る

浮世を捨て

俗世から離れる隠遁する


誰もがそういう

さすらいびと

そうと知れては

バラモン僧の天の探求に

マハトマの悟りを得るまでは

その地に還らず

時にままに消えゆく

そして、光の中に入って行ったのだった




令和5年8月20日本多裕樹しるす

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