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「老いから若き日を思う」 本多裕樹 詩

「老いから若き日を思う」





風はそよぐ波間に消える夢に

時の終わりに見えるのは霞の中の城

弱り果てた鳥たちの

居場所としての安住の地

雲は黒く荒れている

果てに見えるは希望なし

人知れず知らぬ闇に私たちは進む

詩人の言葉を語らしめこの情景を描き出させる

花の見える場所もまたいい

君たちのいる場所はケシの花の匂いに満たされている

それは知的な香りであり、

恍惚と夢を見させてくれる

現実を忘れ、安楽のうちに君たちを安らかにする

現実は苦しいこともある

最近はそんなに苦しくない

それはなぜだかわからない

人生に麻酔を打っているからかも知れない

しかし、多くの人が心に傷を負い

悲しみの中にあるのが現実

皆、生きることがむずかしい

お金が入れば全部つかい消費する

生産は大変むずかしいから

消費は生きている力に満ちている

生きることに皆、懸命だ

若いうちに青春を楽しんでいけ

年老いると楽しみもなくなる

若さは感動と悦楽に満ちている

生きる喜びでいっぱいだから

生を楽しめ

そして、性を楽しめよ

それは、若き人の輝きだ

若さは戻ってこない

思い出にひたるのが精一杯だ

若さに誉あれ

若き盃に乾杯

喜びのワインを飲み、人生を楽しめば

君のいる世界は薔薇色だ



令和5年7月24日

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