「天空の旅」 本多裕樹 詩

「天空の旅」




天空のどよめきがきこえる

何もあったものでないが、沈黙が私たちを覆う

かつてあった光

かつてなかった光に

私たちは見ていたし、見ていない

この世界の中に

ここが中心だとしても

それは真実のようでもある

それは真実であったのだ

私たち一人ひとりがおのおの中心だった

ある可能性に光は生まれ

光から光は火のように点じられていく

さまざまな

さまざまな可能性

さまざまな光の種が芽吹き

空は星々でみちていく

それを私たちは見たのだった

人々はそれを見て

私たちもそれを見た

人の生命の光

人の生命の実相が

あらゆる星々の光になって

私たちはこの天空を旅している

さあ、行こう

さあ、扉を開けよう

空の彼方への旅の門へ

私たちはいけるはずである

必ずいけると思う

私は信じる

もはや信じるしかないのだ

さあ、行こう

さあ、扉を開けよう

さまざまな星の世界に旅たち

行くのだった

そこはどこか、

魂の旅すがら

永遠の彼方に

先の先の果てに

行かねばならない

私は行くであろう星の果てへ

そこの故郷があるわけでないが、

行くことで光明の世界を見てみたかったのだ

さあ、行こう

さあ、扉を開けよう

冒険を今、開始しよう

さあ、行こう、

星の彼方へ、

天空の可能性へ


2022年6月3日

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