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1日目スペイン・ポルトガル 3,000kmのロードトリップ スペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅 

1日目
出発
朝食を食べて出発準備。予定通り9時に出発。曇り空で涼しいドライブ日和。まずは私の運転でセビリア方面に向かう。今日の目的地はポルトガルのモンサント。直接行くと590km 6時間だが、エクストラマデラのカセレスでランチ、美術館に寄り道をする。そこまでは5時間弱の道程なので半分位で運転交代予定。高速を避けてきれいな景色の国道を行く。スペインはインフラがとても整っているので、道は走りやすく、車はとても少ない。コーヒーブレイクにと考えていた所は休暇で閉まっていたので、運転手交代で進む。ガソリンスタンドがずっとなくて、カセレス近くで止まり、トイレ休憩と体を伸ばして水も補給。美術館は16時半まで開かず、14時にはカセレスに着くので、町中でランチをして、旧市街を歩くことにする。カセレスの旧市街は世界遺産。35年位前に来て以来で記憶がない。(笑)

昼食
まずは旧市街近くに車を停める。スペインは無料の路駐スペースがまだたくさんあるので助かる。私は運よく空きがあって停められることが多い。今回も1台分見つけ駐車。ぶらぶら歩いて定食が食べられる所を見つけて入る。Bar En Ca Rosi  外からは分からなかったが、店内は広いが全部予約席、しかしまだ2時だったので3:30の予約席に通してくれた。すごい人気店が見つかりその上座れてラッキー。
定食は前菜メイン。デザート共に各6種類から選び、水、炭酸水、赤ワイン、パンがついて13ユーロ。私は金色の塩鱈とイカリングフライトを、Rさんはロシアンサラダに鶏の炭焼き。まもなくサーブされる。どちらもボリュームたっぷり。金色の塩鱈は、細く切ったポテト、パセリと合わせて卵でとじたような料理。素朴な味だが塩鱈の塩気のアクセントがおいしい。デザートはアイスコーヒーに変えてもらう。腹ごなしを兼ねて旧市街へと歩いていく。きれいな石の古い町並みがそのまま残っている。高台にあるので眺めも良い。快晴で35度ぐらい。しかし空気は乾燥しているので、日陰を歩けばそれほど暑くない。ぐるぐる歩き回って、車に戻る。美術館まで30分位移動。

Museo Vostell Malpartida 

開館時間16時半に調度到着。二十世紀後半を代表する作家ボステルはスペインとドイツ人のハーフ。スペインにおけるハプニングを始めた人でもある。この建物は昔の羊毛の洗い場で、巨大で美しい建物に彼の大きな車やピアノを使った作 品や、昔のテレビを使ったビデオ作品などが沢山みられる。またイタリア人が寄贈したコーナーにはナムジュンパイクや日本人作家の作品も見られた。館内は写真撮影ができなかったが、ダリの発案で作った作品もあった。屋外の彫刻にこの地域に沢山生息するコウノトリが巣を作っていて、作品をより興味深くしていた。Rさんが偶然スペインのテレビ番組で見て今回来ることになったのだが、こんなことでもないと来れないような場所なので、機会が持てて良かった。お土産に彼のデザインした鉄の門のデザインシャツとパンフレットを買う。

Monsanto

車で二時間程の移動。出発時点で満タンだったガソリンがあまりなくなってきたので満タンにする。41,75€。宿から到着時間を知らせるようにというメッセージがあり、返信する。スペインとポルトガルを結ぶ道は真っ直ぐ続いているが起伏があるので結構面白い。モンサントはRさんが日本のテレビ番組で見て、石が屋根の上にあったり、家の中にあったりする面白い場所だったので来てみたい、という希望だった。19時前に到着。ポルトガルでは一時間時差があるので、スペイン時間では20時。荷物を置いて早速村の散策へ。あちこち巨大な石だらけ。人気海外ドラマ、ハウス・オブ・ザ・ドラゴンの撮影地だったことの写真があちこちで見られる。村人たちの自慢なのだろう。
一時間ほど歩くとおよそ見て回れたので夕飯を食べることにする。Casa de Gruta
お店の人に相談したら、そら豆と黒ソーセージ、チョリソと豚肉が入った煮込みがお勧めだったのでそれと、地元のチーズを頼む。煮込みはスペインでは食べたことがないうまみの利いたさっぱりしたものだった。チーズはカサレスのチーズにちょっと味が似ているが、熟成度ととろりとした感じが濃厚な味でおいしかった。ビール、グラスの赤ワイン、食後酒にサクランボのリキュールを飲んで46€。帰りにレストランではなかったSuper Bockの黒ビールを買って帰って宿のテラスで夕陽を眺めながら飲む。長い一日。遠くまで来たなぁ。


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