HUB-IBARAKIのnote活用について
チーフディレクターの山中です。
今年のHUB-IBARAKI ART PROJECTでは、こちらのnoteを情報のツールとして新たに活用することにしました。
作品展示が主体となったアートプロジェクトや芸術祭と異なり、作品の制作プロセスや地域の人々との関わり合いに比重が置かれる類のアートプロジェクトでは、その意義や状況が伝わりにくいという現場の外からの声が常々あり、その情報発信・共有の方法は多くの現場で課題となっています。内輪でやっているように見られがちなシステムですが、私たちのアートプロジェクトの現場は、アートを介して地域の環境や人々にいかに意義のあるアプローチができるかを常々考えて動いています。
今年のHUB-IBARAKIは、6か月の期間中13ものプログラムがあり、その大半は1日限りの実施です。現場の体験が大切だと言われるアートの現場ですが、その全ての場に参加してプロジェクトの全容を把握するのは、今回の作りではほぼ不可能に近いと思います。そのため、運営チームのメンバーが各プログラムのレポートをできるだけ速やかに執筆・公開して、アーカイブの集約と蓄積を可視化すると共に、リアルタイムに近い情報共有の環境を作ろうというのがここでの狙いです。
会期終了後に記録集の制作もしますが、会期が終わってしばらく経ってのレポートとなると当時の記憶や空気感が薄れて、人によって追体験の強弱が生じてしまう事が多いと思います。またここ近年はスマホやSNSの普及により、「体験」という概念さえ世代間で大きく違いが生じている状況もあり、「リアルな体験」への調査・考察という意味でも、このnoteでの発信を試みる意義はあるのではと考えています。
この発案は私なので、私が中心になると思いますが、運営チームのメンバーそれぞれの個性でプログラムのレポートをこれからの半年間随時発信していきます。ぜひこまめにチェックしていただけると幸いです。
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まず手始めのレポートを。
今回のHUB-IBARAKIのフライヤーは、ここ2週間連日のデザイン変更や情報のフィックス、校正を経て、昨日ようやく校了したばかりでした。明後日の会期初日に納品という非常にスリリングなスケジュールに何とか間に合ったとホッとした束の間、先ほど大事な箇所に誤植が見つかって、納品が来週頭にずれ込んでしまいました…。明後日からソシオ-1のHUB-IBARAKIインフォメーションボードで配布する予定でしたが…。すいません…。
という、こんな現場のアクシデントもきちんとお伝えしたいと思います。パブリックな場でおこなうアートプロジェクトでは、トライ&エラーそしてリカバリーのプロセスもアートプロジェクトならではの魅力であり、アートの現場以外の様々な社会の場にも応用できるものだと思っています。ただこの出来事は、例年以上の情報過多な今年のプロジェクトに、それを自ら作ったはずの私たちが追いつけなかったという単純なケアレスミスですが…(汗)。
明後日から会期は始まりますが、フライヤーをお手元でご覧いただくのは、あともう少しだけお待ちください。
執筆:チーフディレクター 山中俊広
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