見出し画像

ドラマ『琅琊榜』で習いたかった中国語~第二十五集②

サブタイトル「漁夫の利」の続き。


滑族と璇璣公主

第二十五集の中で、江左盟で梅長蘇配下である十三先生が、梅長蘇の屋敷に来た時と秦般弱が「四姐」と呼ぶかつての仲間に協力を要請に行った時に重要な話があった。

例文として取り上げたい中国語は聞き取れなかったが、物語における重要な情報だったので押さえておきたい。この二つの場面で語られた情報をまとめると、赤焔軍と祁王の処刑にはまだまだ複雑な事情があるようだ。

第二十三集②でも触れたが、謝玉と夏江が「赤焔軍が謀反を画策している」という虚偽の情報をでっち上げて、赤焔軍は滅ぼされている。

だが、その裏には滑族の璇璣公主がいた。

滑族は大渝に寝返ったため、当時の赤焔軍が1年かけてそれを平定する。滑族を率いていた璇璣公主は、捕虜となって「掖幽庭」に入れられた。祁王の遺児・庭生がいたところだ。

その掖幽庭にいながら、璇璣公主は「紅袖招」という妓楼を立ち上げ、そこを拠点に諜報活動を展開し、秦般弱や四姐はその弟子である。この璇璣公主は亡国の恨みを晴らすため、梁へ復讐する目的があった。かなりの智謀の持ち主であり、四姐によると彼女の智謀によって皇帝と皇子(祁王)が反目し赤焔軍を排除できたという。璇璣公主恐ろしい。

璇璣公主は死ぬ前に秦般弱に後を託している。秦般弱は現在誉王の謀士であるが、彼女自身の真の目的は梁の国力を削ぎ、滅ぼす事にあったのだ。梅長蘇配下の十三先生によって配下を削られている秦般弱は、四姐に女の武器を使ってある依頼をする。ろくなことにならなそう・・・

🖌今回の気になる単語帳

鹬蚌相争  yù bàng xiāng zhēng
「漁夫の利」の意味。蒙大統領と梅長蘇が、巡防営の指揮権について話していたシーンで梅長蘇が言った。第十集②の靖王との会話では、梅長蘇は同様の意味で別の表現を使っていた。

休班 xiū bān
「休みを取る」という意味。字幕では「非番」と表現していた。誉王の突然の来訪で秘密の部屋に隠れた蒙大統領が、突如現れた靖王にその場にいた理由を説明する際に使っている。
学生時代に「上班(出勤する)」と「下班(退勤する)」は習ったが、「休班」は記憶になかった。言われてみればその通りな感じなのだが・・・・

内忧外患 nèi yōu wài huàn
字面通り「内憂外患」。誉王の謀士を務める秦般弱だが、彼女の真の狙いは、梁の国力を内部から削ぎ、内憂外患を引き起こすことだったという梅長蘇と十三先生の会話に出て来た。


この記事が参加している募集

おすすめ名作ドラマ

最後までお読みいただきありがとうございました!もしある程度サポートをいただけるとnoteのための時間を作れるため、マメルリハの記事に画像が増えて、琅琊榜の記事の更新頻度が上がります。よろしくお願いします。