引越し数日前のマメルリハ

引越しでまとまった文章を書く余裕が先月はあまりなかったので、久々に書いてみた。まだまだ部屋の中は段ボールだらけだが、荷解きに少々飽きて疲れてしまった部分もある。

少し遡って引越し日まで残すところ数日というバタバタだった日の事である。引越し当日に向けて我が家のマメルリハ・シャルのための引越し準備も必要だった。私はやむを得ず同居しているだけの鳥嫌いなので、主に準備は母が行っていた。それを見ながら私は「生き物付きの引越しは考えなければならないことが増えるのだなー」と思うのみ。

不本意な鳥籠掃除

新幹線移動をするため、お出かけ用の小さな鳥籠で移動することになっていたシャル。そのため、普段シャルがいる鳥籠は掃除した状態で引越し業者さんに運んでもらうため、普段は母が「そろそろ掃除しようかな」と思うタイミングより少し早くシャルが「掃除しろ！」と言い出すが、今回はそれより早く掃除することになった。

シャルとしては不本意な鳥籠掃除になるため「どういうことだ💢」としきりにうるさく鳴いていた。

この鳥籠掃除をした日から搬出日まで数日あり、引越し当日に掃除するのは時間的に難しい。数日間外出用の小さな鳥籠に早くからシャルを入れてしまうのも、シャルのストレスになるので、普段の掃除後に母は鳥籠の底にキッチンペーパーを二重に敷いた。搬出直前に上のキッチンペーパーを引き抜くだけにして、シャルを出発ギリギリまで小さな鳥籠に入れず、できるだけ綺麗な状態の鳥籠にして搬出するためである。

ちなみにシャルは鳥籠掃除中から鳴き続け、鳥籠掃除が終わっても不機嫌だった。自分で掃除のタイミングを決められなかったことが相当頭にきたらしい。生意気！

人間たちの荷造りに鳥の餌？

鳥籠掃除後、私と母は引き続き部屋の片付けと荷造りで忙しくしていた。遠距離の引越しで、搬出日から中一日開けて搬入の予定だったため、私たちは引越し業者さんに運んでもらう荷物以外に、ホテル泊のための荷造りも必要だった。鳥嫌いとしてはイヤだが、もちろんシャルも一緒である。

ホテル泊用のスーツケースの荷造りを見て、シャルはこちらを探るようにじーっと見ていた。シャルはスーツケースが避けることのできない不吉な前触れであると知っている。

しかし察しも良いシャルは、大嫌いな留守番をすることになる、とまでは判断しなかったようだ。以前のように絶望や悲しみの目をしていなかったからである。それでも不審には思っていたので、以前投稿した画像の表情を浮かべていた。ちゃんと母がスーツケースにシャルの餌数日分を入れていたのも気付いていたのだろうか。

普段シャルが寝る時間になり、鳴いてそれ伝えていたのに気づきはしたが、私たちは忙しさのあまりつい後回しにしてしまっていたが、それでもシャルはありかたいことに黙って待っていた。

21時すぎにやっと私たちもシャルにかまわな過ぎたことに気づき、シャルの希望で籠外活動（＝放鳥）を少しさせてから就寝させることにした。

でも、シャルは鳥籠から出てもかまってもらおうとせず、自分の鳥用アスレチックで餌を食べていた。私たちはその様子に安心して荷造りに戻り、またシャルのことをつい忘れてしまい（放鳥中に目を離してはいけない）、はっと気づいてシャルの方を見ると、鳥用アスレチックの一部の端に静かにとまっていた。

母がシャルに「（寝かせるのが）遅くなってごめんね」と言いながら鳥籠に帰したが、シャルは鳴かず怒らずおとなしく鳥籠に戻り、いつものように就寝した。主張の強いシャルが、何も言わないで終わるなんて。私たちが忙しくしているのを察してくれたのか・・・あのワガママなシャルが？？

後から分かることになるが、この日からシャルの第2回良い子キャンペーンが開始されたのである。そしてそのキャンペーンは新幹線移動、ホテル泊、そして新居移動後現在までまだ続いている。ありがたいやら怖いやら。