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ドラマ『琅琊榜』で習いたかった中国語~第十九集②

サブタイトル「南楚からの客人」の続き。南楚の使節団と輿入れをする公主がやって来た。


霓凰来京城,到多久了

皇帝は南楚が友好を示すことに対し、不審がっていた。そこで太監総官の高湛に尋ねた。

霓凰来京城呆多久了
ー霓凰が都へ来てどれほど経つ

琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~第19話
蕭選

「来」は「来る」、「京城」は「都」、「呆」は「留まる」「じっとしている」で、「多久」で「どれくらい」という時間の長さを訪ねる意味になる。最後に文末助詞の「了」がついて、状況の変化のニュアンスを帯びる。全体で「霓凰が都へ来てどのくらい留まっている状態になったのか」になる。

高湛は半年ほどと答えた。皇帝は「頃合い」と言い、南楚を警戒して、霓凰に雲南へ戻るよう命じた(弟の穆青は人質の意味で都に残す)。霓凰は離れがたい梅長蘇(林殊)と離れなくてはいけなくなった。

各位留步

雲南へ戻る霓凰を弟の穆青、友人の夏冬、蕭景睿や言豫津が城外まで見送りに来た。そこに彼らの別れの時間をやって来た南楚の公主と使節が、事実上じゃますることに。公主は蕭景睿に手合わせを申し込み、勝負は蕭景睿に軍配が上がる。彼女の師は岳秀澤と言い、蕭景睿の師で天泉剣の使い手である卓鼎風に再戦を挑むような話をして帰った(伏線)。

南楚の人たちが去って、場が落ち着いたところで、霓凰が別れの言葉を言う。

各位留步
ー見送りはここで結構よ

琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~第19話
霓凰

「各位」は「みなさん」「各位」という意味で、夏冬たち見送りに来てくれた人々に向けて言っている。「留步」は「どうぞそのままで」「お見送りには及びません」という常套句である。

第十九集は、言豫津が宮羽を迎えに来て出発するところで終わる。景睿の誕生日会で役者が揃い、いよいよ梅長蘇が入念に準備した謝玉を倒す時が来た。

飛流役・呉磊出演ドラマ

この回で「石を左右どちらの手に持っているか」を当てるゲームを梅長蘇と飛流がしていて、正解を当てられなかった飛流が、梅長蘇に「今日は瓜を食うなよ」と言われてがっかりしている。

そんな感じで『琅琊榜』ではまだまだ少年で可愛い飛流役の呉磊(ウー・レイ)さんが、21歳になって出演したドラマが現在放送中だ。

このドラマを見ながら、身長も伸びてすっかり大人になった「飛流」を見ていると、親戚の気分で胸がいっぱいになる。琅琊榜とは関連のない唐代の物語だが、内容も面白いのでおすすめである。

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