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紹興酒入門セミナーのサポートをして感じる中国酒そして中華料理店の現実。

干杯!

昨日は紹興酒入門セミナーのお手伝いで虎ノ門へ行ってきました。先月から開催しておりまして、今回で2回目。

どんなセミナーなのかざっくりとした内容をお伝えすると、紹興酒の原料や製法、歴史など素朴なギモンに回答していくことで紹興酒の理解を深めてもらおうというもの(ほんとざっくりですみません笑

後半は、紹興酒6種の試飲をしながら、味の見方などについて語ります。

紹興酒最大手の古越龍山東京支部が主催
テイスティンググラスで試飲!

紹興酒の情報に関しては、もちろん中国に文献はあるのですが日本には数冊しかなく、それも30年前ぐらいで止まってしまっています。

ネットで検索すると大学の教授が出している論文などはあります。でも難しい・・・そしてあまり知られていませんが中国酒専門の鑑定士という資格もありましたが、昨年ぐらいに活動休止となってしまいました・・・。

このままじゃイカン!ということで僕も3年ほど前から日中の文献をまとめるような形でWEB立ち上げに至ったわけで、こうした活動に参加できることは非常に光栄だし、大いにやりがいを感じます。

僕の担当パートは試飲時のテイスティングです。ソムリエでも唎酒師でもないので、非常に腰が引けてしまうのですが、一応ここ数年だけ切り取ったら日本でトップクラスの量を消費してきた自負はあるので、やったりましょう!と思って引き受けています。


今回はテイスティングシートを作成してみました

2回目の開催は、1回目よりもご参加の人数が増え、参加者の年齢層も広がったように感じました。

そして僕と同じように中華料理店で働く方がチラホラいらっしゃいました。直接ご挨拶いただいた皆さん、ありがとうございました!

ご挨拶いただいた方の中で、1人の方がこんなことを言っていたのが印象に残っています。


「紹興酒をどうやってお客様に説明すればいいのかわからなくて・・・。」


そう、紹興酒は多くの人が知っているのに、どんなお酒なのか?となると知らない方がまだまだ多い。中華業界で働く人でさえも、です。(白酒しかり。)

一般的に紹興酒は一つの大きな酒ジャンルと思われています。紹興酒は黄酒の一種で紹興産でいろんな国家基準をクリアして・・・などと説明すると「え!紹興っていう場所があるんですか!?」なんてよく驚かれます。この辺りはテキーラと似ているなぁと思います。

でもこれは、しょうがないことでもあります。なぜなら詳しい情報があまりないから。人やWEBによって言うことも違ったりするので、伝える側として心もとない部分があるのは否めません。

この現状を打破するために紹興酒引いては黄酒の情報を整理する動きがあり、今回のセミナーもその一環。とてもいいことだなと思っています。

話は戻りますが、自信をもって説明できないものが売れるわけないんですよね・・・。お店に立つ側からするとお客さんから質問されるのが怖くなってしまうんです。「答えられなかったらどうしよう・・・」って。こう思うのは自然なことです。気持ちは、僕もよーーーーくわかります。通ってきた道だから。

そして、思いました。

お店さん向けに販売に役立つ黄酒情報をお届けしていくことが僕にできることなのかもしれないな、と。

実際、前職でお店さん向けに黄酒勉強会などもやっていたので、それをまた展開していけたらいいのかな?どうやってやればいいのかは考えなくてはなりませんが、自分なりに貢献できることがあれば、積極的にやっていこうと思っています。気合い!


さて、紹興酒入門セミナーは今後も毎月1回のペースで開催される予定なのでご興味のある方はぜひご参加ください。ZOOMで中継もしています。誰でもスマホでご覧いただけますのでお気軽にどうぞ!


主に中国酒にまつわる活動に充てさせていただきます。具体的には中国酒関連のイベント開催費や中国酒の研究費、現地への旅費、YouTubeの制作費用などです。お力添えを頂けたら嬉しいです!干杯!