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汚れもアートな写真展。

神経がすり減るほどに集中して取り組んでも、ふっと力を抜いたその瞬間、手を見ると必ずどこかしらに付いている絵の具や墨。

勢いが良いとピョーンと洋服にまで飛んでいる。

もれなくめちゃくちゃに凹む。


そんな私とは対照的に、涼しい顔して1ミリも汚れずにスマートに終える友達もいる。

この違いは一体なんなんだ。


特に、書初め用のあの太い筆は究極の天敵。無傷で終われたことなど一度もない。

「汚れぬままでは終わらせないぞ」という気迫が、あの太さからも伝わってくる。ような気がする。


そんなんだから、もう開き直って手のひら全面に自ら積極的に塗る羽目になる。

毛量が多いふっさふさの太筆は、墨特有のとろみと相まってくすぐった気持ちい。あれはあれで、クセになるからなお困る。

指を筆に見立てて、硯に直接つっこんでその指で文字を書いてみたり、新しい半紙を出してどーんと手形をとったり、猫の手をして猫の肉球を作ったりと、それはそれは楽しい。


爪の間にまで入った墨は、なかなか手強い。

次の授業のチャイムがなるギリギリまで、網に囚われた石けんを引っ掻く。さっきまであんなに仲良くじゃれあっていたのに、今では憎き墨と格闘する。


これらも、私の学生時代の立派な思い出の一つだ。



歳を重ね、大人と言われる年齢になったとてそう簡単に人は変わらない。


数ヶ月前にデビューしたガラスペン。

不器用で字も汚い私にとっては無謀な取り組みとも言えるが、あれから1日も欠かさずガラスペンで日記を書いている。

上達はしていない。大事なのはそこじゃない、内容が大事なんだと言い聞かせ、自分でも読めるか読めないかギリギリのレベルで心折れずに書き続けている。


ガラスペンに欠かせないのはインクだ。

インクとて、例外ではない。

絵の具、墨汁に続き、気づけば私の手をそっと優しく汚してくれている。(こんなはずじゃなかった。)


最初の方こそ、大人になっても何も変わっていない自分に嫌気がさした。

でもあるときぐるりと開き直った。そしてこう思った。


「嘆くことなどない、これはアートだ…!」


というわけで、どさくさにまぎれてこのテンションのまま「汚れもアートな写真展」を開催していきたいと思います。


ときどき、手についてくれる愛らしいインクたちを写真に残していました。

マニアな方にはたまらない、そんな作品に仕上がっている、かもしれません。

気の向くまま、お気に召すまま、お楽しみいただけたら幸いです。

(ちなみに題名は、中二病の香りをまとわせ、なんとなーく深い意味のありそうななさそうな感じで思いつくままにつけています。)



【産声】



【 ハイカラ 】



【No curry】



【 おいとま 】



【 微 】



【 代償 】



【 ここから 】



【 本能 】



【 涙をぬぐって 】



【 センセーショナル 】



【 出会いと別れ 】



【 多様性 】



いかがでしたでしょうか?

もし気に入った作品がありましたら、コメントで教えていただけると今後の活動が潤います。

どうぞよろしくお願いします。


ご来場、誠にありがとうございました。






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